中国で三井の船舶が差し押さえられた経緯

日中戦争当時の損害賠償を命ずる判決が出た中国で、三井の船舶が差し押さえられてしまったというニュースが昨日あたりありました．オバマさん来日にタイミングを合わせたあるヨ、みたいな．
（生命）財産が侵害される場面に至り、ついにここまで来たかと感慨深いです．日本もずいぶんと舐められたもんだわ．通関や物流を遅らせるタイプの嫌がらせは中国ではよくあるので、そういうのに慣れっこの現地では賄賂を渡して通過させたりと裏道はいろいろあるみたいです．なので三井の船舶も同様に賄賂を渡せば返却されるんじゃなかろうか、と思うわたしです．

わたしは本件の詳細を知らなかったのですが、こちらの記事でよくわかりました．誤字多いですがｗ    http://udaxyz.cocolog-nifty.com/udaxyz/2014/04/post-d1f7.html

本件の経緯は、

・中国は1972年の共同宣言で国家賠償を放棄している
・しかし、個人賠償までは放棄していない
・本件は個人賠償訴訟で、その訴えは、
「はるか昔のこと、日本の大同海運が、中国の会社の船舶２隻を賃借した．しかし１９３７年以後は賃料を受け取ってなく、返還日以降も２隻を占有し、最終的に沈没させた．なので賠償せよ」
・そんでもって、裁判所はその訴えを認めた  （裁判所は時効を無視した）
・賠償金の替わりに三井の船を差し押さえた

時効を無視ってなんと無茶な．もしかして賄賂を渡しても船は返却されないかなぁ？？？ その無茶な法に従って処理されると、その船は競売にかけられて他人の手に渡ってしまうかもしれないそうです．ひさん．

中国が戦時賠償を放棄したとはいえ、中国に置いてきた日本人の在外資産は日本国外務省によると１９４５年の物価でこれだけあったそうです．
  台湾                425億4200万円
  中国東北        1465億3200万円
  中国華北          554億3700万円
  中国華中・華南  367億1800万円
当時の2850億円を現在の価値に換算して６０兆円と同記事では試算している．

飽くまでも法理論上ではあるが、中国の論理と同じ論理でカウンター訴訟が可能である．つまり、日本人が日本の裁判所に個人賠償請求をする．訴状が受理されれば仮差し押さえが可能になる．在中国の”共有財産”の替わりに日本国内の中国人の資産を差し押さえる．もっとも日本の裁判所が最終的に訴状を是とする筈はなかろうが、、、、と同記事．

というか判例的には、日本人が中国の裁判所に個人賠償裁判をしたら、時効を無視した判決を出してくれるんですよね？ それとも５０００年の歴史のある我が国は判例（法治）主義じゃなくて人治主義なのだって正直に言うんですか？   ＞  中国の裁判所殿

差し押さえられた船の乗組員は無事なのかね？

かしこ

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