ヲタク業界では概ね好意的な評判が多いように思っています.エヴァの真似だとか、内容が無いとかいう感想もあるようですが、わたしも同じように思いましたが、それで腹を立てたかというとそんなことはなく、わたしの場合はヘラヘラと笑って観れました.なので、パシフィック・リムこそが自分の求めるヲタク映画だ!とは思いませんけど、いろんな日本アニメのオマージュだらけなので一応楽しかったというところでした.
どっかで観たなぁというシーンを思いつくままに書きますと、
●冒頭で主人公が一人語りするシーンは、日本語で視聴すると「ハルヒ」の第壱話でキョンが登校時にする語りのパロじゃないのかと思ったが、日本語スタッフの悪乗りだったりして
●主人公の乗るロボットは、「鉄人28号」かもしくは「ビッグオー」っぽい.「サクラ大戦」のメカに似たロボットもいたかも
●神経接続はもちろん「エヴァ」ってことで
●ロボットの操縦は「ライディーン」系のインターフェース
●モロに「ロケットパーンチ」と叫んでいました.もちろん「マジンガーZ」
●黒人の司令官はモーフィアスっぽくて、格闘シーンはネブカドネザル艦内でモーフィアスとネオがカンフーで試合するシーンっぽい
●マグマから出てくる怪獣は、エヴァのマグマダイバーで登場した使途っぽい
●異世界のトンネルは「戦闘妖精雪風」っぽくて、そこを核爆発で塞ぐのも雪風であったな
●怪獣が海から上がってくるのはやっぱ「ゴジラ」でしょうか.水際で怪獣をやっつけるには上空からミサイルで撃ち殺すのが優れた戦術のように思いました.海中の怪獣を近づけないためには、機雷が適しているのでは? 海溝からもっそりと出てきた怪獣を核魚雷で殺すのもお手軽な戦法だったかと.あの敵に対してロボットによる格闘戦を挑むのはキツイ迎撃手段だったように思います.もしかしてATフィールドを中和する必要がありましたか?
●怪獣を防御するために壁を作るのは「進撃の巨人」だわ~
●怪獣の酸の血液は「エイリアン」
○ロボットが暴走して、管制室の碇ゲンドウに零号機が襲いかかるような羽目になるかと思ったが、それはありませんでした
○ラストシーンで海上を漂う菊池凛子が、南極のセカンドインパクトから脱出した幼少時の葛城ミサトさんのパロになるかと思ったけど、それはなかったみたいです
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ハリウッドのロボットメカって、どうして「トランスフォーマー」のような内臓の隅々までがカチャカチャと細かく動くメカを好むんですかね? パシフィックリムのロボットも類似してました.ああいう細かいメカは冗長過ぎてひら的にはちっとも楽しくないんですが.ゴージャス感がアメリカ人ウケするんでしょうか? それに、トランスフォーマーやパシフィックリムのような複雑なメカだと、BANDAIがプラモデルの型造りで苦労するのではないかと、余計な心配をしてしまうドメスティックなわたしがいます.
ロボットや怪獣の動きの描写は映画として劣っていたと思う.重くて巨大なロボットがのっそりと奥から手前に動く描写はリアルなんだけれど単調で迫力に欠ける.ラストの海溝での戦闘で、剣で怪獣を真っ二つにするシーンぐらいが印象に残ったけれど、それ以外は大したことなかった.ロボットの戦闘シーンについては、日本のアニメには40年以上の歴史があって、それは伊達じゃないんだなぁと改めて認識しました.
パシフィックリムを日本の特撮に喩えると、日本の特撮スタッフが「ジャイアントロボ」の時代に通過した表現手法を、今ハリウッドがやっている、そう思いました.
かしこ
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