書籍売上が一段と低下したようです.
・2015年の書籍・雑誌の推定販売額(電子出版を除く)は前年比5・3%減の1兆5220億円
・書籍は同1・7%減の7419億円
・雑誌は7801億円で、同8・4%の大幅減
・雑誌の内訳は、月刊誌が同7・2%減の6346億円、週刊誌が同13・6%減の1454億円
流し、炭鉱、ビデオデッキ、レコード、、、否応無く歴史から消去された仕事や商品はあまたある.その滅亡リストに書籍が追加されるのだろうな.当ブログの読者にも、物書きや編集者の人がいると思いますが定年まで逃げ切れるよう草葉の陰から祈っております.わたしは定年まで15年も残して挫折してしまいました~あわわ
雑誌の落ち込みがとくに激しいですが、不要な情報があまりにも多くコスパが悪いという点が雑誌と新聞は似たもの同士で、それゆえにどちらも敬遠されるのだろう.ネットメディアから入ってくる夥しい情報の中から雑音をどれだけ捨てるかに腐心する現代人にとって、雑誌という低SN比メディアのウザさは高いように思う.
マンガ雑誌はコミックカタログとしての位置づけがあろうかと思いますが、ひら的にはコミックが出てから買えばいいやというわけで、マンガ雑誌はあまり買いません、邪魔だし.読まない作品が多いし.
専門書では体系的知識の表現形たる書籍に有用性があり、生き残ると思うものの、検索性がPDFに比べて鬼のように負けているので、字引的に使う専門書は衰退すると思われる.
最終的に書籍としてしぶとく残るのは、小説だけなんじゃないかと思う.
かくのごとく物書きや編集者や記者には世知辛い世の中になって行くようですが、各位のコンテンツクリエーション能力が試される世の中になって行くのだとするならば正しい変化なのかもしれません.すでにいま物書きで喰うのは難しく、知名度のある物書きはメルマガで喰ってるなんていうハナシを聞きます.「このお題目で記事を書いてくれ」というオーダーを受けて記事を量産するコモディティ物書きは原稿料が安すぎて喰えないというのは、アニメーター残酷物語と似たところがある.
数%~10%と謂われる印税の安さも出版業界の首を絞めているように思います.作家に落ちる金額が少なすぎやしませんか? 出版業界の様々な中間搾取ゆえに仕方ないのでしょうが、物書きがメルマガに活路を見出すのも仕方なしと思う.
人気のあるエロ漫画家は、コミケで同人誌を売って儲けているそうです.コミケってヲタクのゲスの極みイベントと見られがちですけど、様々な業界の様々な中間搾取から逃れるラストリゾートという面もあるのよ.店を開くのは盆暮れの1日だけ、来客人数は10万人、鬼のように効率よしっ.
10年後の市場規模が5000億円になったセカイでサバイバルしてくださいませ.
エイメン
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