北海道置き去り児童帰還への感想 （祝）

親に置き去りにされた行方不明の児童が自衛隊の敷地内で発見されたという件について、まずは児童が無事でよかった．

報道を見るにつけ、別の場所で息子を殺害した両親の狂言だろうと思っていましたが、推移を見守るつもりで当ブログではコメントしませんでした．思ってはいても書かないという慎重さを持っているんだよね、えへへ．

わたしは児童心理の専門家でも何でもないので邪推に過ぎませんとお断りしておきますけど、猟奇的に過ぎるほどの厳しい躾は子供の心を歪ませる、という事例に当てはまるのではないかと本件について思います．

超有名な狂人「酒鬼薔薇」との関連を考えます．

酒鬼薔薇は、彼の健全な成長を歪めた諸悪の根源である母親から隔絶され、児童保護施設に収容されました．そこで幼児期の母親とのリレーションシップを模擬的に再構成する矯正措置を施され、更正したと看做されて社会に出されたわけですが、成人した酒鬼薔薇の描く絵画を見るにつけ、まだまだ充分に発狂してやがるとしか思えません．さすがにもう殺人はしないかもだが狂気はちっとも治ってねえじゃん．

酒鬼薔薇は、猟奇的なほど厳しい躾による人格歪曲事例と云われます．では、今般の自衛隊施設で発見された児童はどうだったのだろうと考えるわけです．

クルマで山に置き去りにされた７歳児にしては、その冷静さがちょっと逝き過ぎだったように思うのです．（憶測ですが）

  「親に捨てられちゃった」

  「捨てられたのだからもう親は戻ってこない」 （クルマを追う気が微塵も無い）

  「避難場所を探そう」

  「鍵が開いていたのでそこで寝る」

  「その先が死であっても受け入れる」

これらって、

親に捨てられた絶望感があまりにも希薄過ぎはしないか？

寂しさに対する忌避感が無さ過ぎはしないか？

空腹や死に対する忌避感が無さ過ぎはしないか？

↓これは自衛隊の小屋周辺の衛星写真です．左にある細長い建物が飢えを凌いだ自衛隊の倉庫．そのちょい右にはゴルフ場だとか駐車場だとかが在り、さほど隔絶されたロケーションとは思えません．助けを求めるなら可能と思われるがそうしなかった７歳児．

邪推といえばその通りではありますが、本件の児童からは、たかが７歳児にして即身成仏を受け入れてしまうような、どこか自己に対する強い無価値感が漂うように思うんです．

その原因は躾の形態が歪んでいたのではないか？ 子供の存在価値認識を奪うタイプの躾を行ってしまう癖が親にあったのではないか？ そのせいで、捨て子になるのも仕方ない自分という７歳児が生まれてしまったのではないか？

酒鬼薔薇と似つつも酒鬼薔薇ほどではないが、本件も少しばかり行き過ぎた躾によって、少しばかり歪んだ人格形成が７歳児に生じてしまった事例なのではないかと、わたしは推測します．そういう意味で本件における親の瑕疵はあるんじゃないかと．まぁその親の発達過程が既に歪んでいたのかもしれませんがな．

存在価値を剥奪された子供が大人になったらどうなるんでしょう？ 誰かに依存した消極的な大人になるんでしょうか？ あまり幸福な気がしません．

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逆パターンの事例について、、、

親からの期待がものすごく強い子供っていますよね．有名私立幼稚園への入学みたいな幼児段階から親にシゴかれて育つタイプの子供のことです．存在価値の強化人間とも云えます．その後の人格形成で適度にグレてくれれば安心なのですが、グレもせずにそのまま大人になったとき、やたらと承認欲求が強く残ってしまう奴って居るじゃないですか？ そういうタイプってウザくて嫌いなんだよなぁ．そういう輩は一旦地に墜ちろよ．そしてそこから復活しろよなｗ

平常心でよろしくです、、、

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