今日は政府の巨災対から委託された放射能レベル測定のために東京駅へと赴きました.放射能防護服は暑いねぇ.仕事を終えて八重洲口で「銀座松屋」を検索したら、牛丼の松屋が出てきて難儀しましたが、ゴジラに破壊され不発弾がそこかしこに転がっている八重洲口から瓦礫を乗り越え乗り越えして徒歩で銀座へとたどり着くことが出来ました.
目的は、銀座松屋で開催されている「機動戦士ガンダムORIGIN展」の見学です.
展示物は、安彦良和によるマンガ原稿、アニメ設定資料、アニメ原画、台本、といったところ.
設定資料については、いずれ出版物で見れるだろう.
しかしやはり一見の価値ありなのは、安彦さんのマンガ原稿でしたよ.安彦さんの絵は線が美しいのと、人体のボリューミーさが好きなんです.
↓アリオンなどのアニメではその安彦画が動いて見れるんだからなんて贅沢なんだろうと思っとったよ.とくにアテナさんの作画がな、、、これが動くだとぉ? ひぃ~
そして安彦さん几帳面な性格なんだなぁと思いました.マンガ原稿に修正がないんだもん.
とくにマンガ原稿のカラーページが良かったです.
↓安彦さんのイラストってこのような、不透明絵の具で濃く描いたタッチが一般的です.ですがマンガ原稿は、薄い水性絵の具でサラサラっと描き、かつ乾く前の絵の具を紙面上で滲ませる、アニメのストーリーボード調のテクで描いた原稿なんです.美しい.あまりにも美しい.(修正が無いのは云うまでもない)
実を云うと、ORIGIN読んでないんです.誰かが貸してくれたら読むけど.アニメは全部観る.
挫折した全共闘世代が革命の夢を捨てきれず、ともすればやさぐれそうになる自分を戒めつつ、でも実際に革命が起きたら逃げ出すかもしれない、という自分自身の弱さと葛藤している内面を安彦さんの(アニメの)作風から常に感じるの.ゴーグ然り、ジョウ然り、アリオン然り.
けれどガンダムは基本的に出来上がっているセカイであり、主人公は革命でもテロでも仇討ちでも背乗りでもなんでもやっちゃうコトが確定しているわけで、ORIGINにおいて主人公をそのように駆り立てる諸事情を綿密に描いたのは、安彦さんが自分自身を納得させるためなのかなぁなどと思うのだがいかがなものか?
ガンダムORIGIN展は8月22日(月)までです.
#今日はガンダム記念で「脱出」を観るとしよう.やっぱしBパートは泣くよな、そうだろ.
かしこ
人気ブÍグランキングへ
おかげさまで、ORIGIN展観てきました。
返信削除>>安彦さん几帳面な性格なんだなぁと
驚いたのは、キャラクター設定画が全部鉛筆書きで、消しゴム等で修正したあとが全くない事でした。
これ複製じゃなく、本物だよな~と思いながら、まじまじとみてしまいました。
メカデザインの設定画は複製でしたね。決定稿の判子が赤(本物)か黒(複製)ですぐにわかりました。
劇場でみたガンダムが立ち上がるシーンを、もう一度観ることができて本当に良かったです。
札が切れたのはまずいので、沖縄から空輸したらどうでしょ?
削除安彦さんはいま68歳のようです.老齢アニメーターがアニメ作品のテロップから消えてゆくのが常なのに比べて、安彦さんは漫画家に転身して絵描きとして長生きできてよかったと思います.アリオンをアニメージュで連載してた頃から基本的に変わらないスタンスですからねぇ.長寿でなにより.