2014年3月22日土曜日

技術流出を止める手立てはありません

東芝のFLASHビジネスに1000億円以上の損害を与えたと言われる、秘密技術文書を韓国メーカーに売ってしまったサラリーマンの事件.

犯人は待遇に不満があったと言ってるようですが、じゃぁ待遇が良ければ事件は防げるのか?という点を論じているのがこちらのニュースです.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140321-00000001-wordleaf-bus_all

ヒラサカの結論からいうと、日本をソビエトのような警察国家に創り変えない限り情報漏洩防止はできません.産業スパイ防止法を作ったら抑止力にはなるだろうけど実効は上がらない気がします.
完璧を期するならば、コンペチターへの転職を禁止することと、離職者の素行を公安がwatchすること、そんなことをしなくちゃ情報漏洩は防げません.想像ですけど、ミサイル防衛システムを設計したSEなんかはそのくらい厳しい監督下に置かれているのかもですが、まさかソニーを辞めたヒラサカごときに5年間公安が素行調査をするなんて税金の無駄遣いができるわけもありません.

実際、技術者ならば設計ノウハウを携えているからこそ転職ができるわけです.サービス業なら顧客名簿を持っているからこそ独立できちゃったりするわけです.ですが日本でそれらを産業スパイ防止法の網にかけられるとは思えません.

うようよいますよ、ソニーのTV屋を辞めてサムソンやLGに転職した人なんか.たまたまわたしは地上最期のヘリカルスキャンを看取ってしまったので、ヘリカルスキャンについてのわたしの知識を欲しがる企業はどこにもなかっただけで、もしもサムソンが3年契約で1億円くれるならわたしだってプラッと転職しても全然いいわけです.辞めたらこちらの都合オンリーですから知ったこっちゃないわ.
知ってる情報がミサイル防衛システムじゃなくて、TVだったりFLASHだったりと民間セクターの情報だから公安に内偵されずに済むって言うだけで、技術情報や顧客名簿の漏洩なんてどこでもある話です.日本に限らずシリコンバレーでもね.というかシリコンバレーなんかもっと露骨かな?

件の逮捕されたサラリーマンは、サーバーの技術レポートを片っ端からdownloadして、売り込んで、一生遊べる金を手にしたということのようですから、明らかな犯罪行為として断罪されて然るべきではあります.しかし一方でサラリーマンがコンペチターに転職して頭脳の中に仕舞い込んだノウハウを活用して高額の報酬を得るのが合法とされるならば、いったいどこら辺に非合法・合法の線引きが出来るというのでしょうか? データやペーパーはダメだが脳内情報ならOKとかだったらザル過ぎて苦笑しちゃいます.

じゃぁ、転職という形で液晶TVの設計ノウハウが海外流出するのを指をくわえて見ているしかないのか? ヘッドハンティングという形でFLASHのプロセス技術が流出してしまうのを看過していてよいのか? 良いわけはないけど、有効な対策がない現実を変えようがない

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ちょっち見方を変えてみましょう.

プロセス技術(液晶TV、FLASH)は模倣しやすい技術です.1)資金 2)製造装置 3)プロセスノウハウ 4)低賃金  この4つを調達できれば韓国でも国際競争力の高い製品を供給できるようになれます.韓国の場合は、1)資金は国家の傾斜生産方式で調達  2)製造装置は日本からたくさん買える  3)プロセスノウハウは日本人技術者をたくさん雇える  4)低賃金はどこかの国に工場を建てればOK.日本人技術者という生き物がする情報流出を問題視してもそれを防ぐ手段がないのは上で述べたとおりですから、新興国にプロセス技術の追い上げを喰らうのが嫌ならば製造装置(生産財)の輸出を止めればいい.技術流出の制限なんかするのは自由主義の日本では不可能なので、生産財の禁輸で対抗する以外に実効のある手段なんかないんです.

日の丸LSIメーカーの合従連衡が進みルネサス連合はもはや虫の息.政府調達のために生かされてるようなもんです.唯一自力で立っているのは東芝だけという状況で、その東芝は日本国の産業防衛政策がまるで無い状況で新興国と闘うというキツイ勝負を余儀なくされている.対する韓国は国家と財閥が運命共同体で産業振興して多額のプロセス投資で襲いかかってくる.1000億円の技術情報の流出はそういう現実の一コマにすぎません.日の丸半導体の最後の砦である東芝にはキツイ状況だけれど、どうかがんばってほしいものです.

つまり、日本でプロセス技術に足場を置く限り、新興国の追い上げでロクなことにならんわという話です.

ちなみにソニーは伝統的にプロセス技術に足場を置かない企業だったので、メカトロ(VTR)と真空管(トリニトロン)の退潮と同時に元気が無くなっていったのは当然でした.クタラギだけはソニーをプロセスとソフトウエアの企業に創り変えようとしていましたが、引きずり降ろされました.残念です.

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ところで産業はプロセスだけじゃないですよね? プロセスじゃない産業もたくさんあります.自動車、精密機器、素材、生産財、、、これらはいわゆる「すりあわせ型産業」というやつで、水平分業による規格部品の調達ではなかなかうまく量産できない性質の商品群です.だいたい精密メカが関係する製品は量産が難しいので、新興国がいくら国家的投資をしようとも上手く回らず手出しできないという日本にとって美味しい分野です.

自動車、精密機器、素材、生産財、、これらの産業に技術者の転職規制があるわけもなく、LSIと同等に技術流出してしまう背景はあるはずだけど、液晶TVやFLASHほどには問題にならない.それはいくら技術流出しても新興国が真似できないからです.

ひら結論:
●民間の技術情報の漏洩防止は、自由主義国の日本にはできない
●新興国によるプロセス産業の追い上げに対抗するには生産財の禁輸で対抗するしかない(本気でやるならの話)       F-22(自国専用)とF-35(輸出用)のように
●情報漏洩しても新興国に真似できない産業も存在する
●東芝さん、プロセス産業で孤軍奮闘ご苦労様です.どうか永久にがんばってください!
●経産省さん、プロセス産業振興基本法とかつくってください.民間ではもうキツイって  ※
●現状の延長線上にあるのは、日本国としてはプロセス産業を消滅させる方向だがそれでいいのか?

※原発で官民一体が強化されたあげく、原子力村の中の使いっ走りな立ち位置になってしまった電力会社のように堕落してしまうくらいなら、いっそ日本からプロセス産業が無くなってしまった方が良いのかもしれません.新自由主義者ならばきっとそう答えるでしょう.

皆さんはどう思われますでしょうか?

かしこ


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【煩悩】 ミニスカCAっていう空飛ぶコスプレクラブ

ほらそこのあなた、昼飯食べながらyahooの「ミニスカCAが離陸できるか」というニュースをポチッとしてしまったのではないですか? 笑ったりしないから素直に白状なさい.

ちょっと足が太いか? という第一印象はさておき、なかなか良いサービスじゃぁないですか、アンナミラーズを完全に超えたでしょ.ブルーの無地がまたこれが看護婦さんのユニフォームの色違いっぽくて、イメクラを完全に超えたでしょ.
さぁみんな、スカイマークに乗るときは通路側の席をゲットだ!

ちなみに、「エアバスA330型機」のキャンペーン用で、同機を導入する3路線で最初の半年間に限り着用する、とのことです.いつでもどこでも空飛ぶコスプレクラブってわけじゃないんですね.

よしっ、元気が出てきた


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2014年3月20日木曜日

豪沖の浮遊物は行方不明マレーシア機の残骸か?

マレーシア機の残骸が見つかった、と聞いてキターッと思ったのもつかの間、場所が場所だけに違うでしょと思ってガッカリしちゃいました.

●衛星からモニタ出来たという破片の画像をTVで見ましたけれど、なんだかわからん物体ですし、海洋っていろんな残骸が集まりやすい場所があるので、どーせ無関係なゴミなんじゃないのと思います.クジラとかマンボウだったりして.
●下図の黄色いところが破片発見場所なのですが、場所が離れすぎです.レーダーに映らず、管制システムに痕跡も残さず、B777をどうやって豪沖まで飛ばせるのでしょうか? ステルス航空機でもあるまいし.
はいはい、最初からやり直しでお願いしますよ.

かしこ


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2014年3月19日水曜日

【拡散】 宇宙戦艦ヤマト2199原画展 4/22~5/7 池袋

多大な犠牲を出しつつも、大好評の「宇宙戦艦ヤマト2199」が地球に帰還してから早くも半年が経とうとしています.滅びかかっていた地球はコスモリバースで元の美しさを取り戻し、いまは新型戦艦アンドロメダの建艦に多忙を極めている地球防衛軍です.

2014年4月からは再放送が始まるようで、熱が冷めないようにテコ入れマーケティングに怠りのない地球防衛軍 広報部ですね.

さて、2199の新しい情報がありますので拡散です.原画展がGWごろに池袋で行われます.  http://yamato2199.gengaten.com/
開催期間:     4月22日(火)~5月7日(水)
■会 場:       西武池袋本店 別館2階=西武ギャラリー     豊島区南池袋1-28-1
■開場時間:  午前10時~午後8時
■入場料:     一般:700円/大学生・高校生:500円/中学生:300円
■問い合わせ: 地球防衛軍 ヤマト資料館準備室 中野分室 古代雪

気になるポイントは、秋公開の新作劇場版についての情報がチクッと混ざっているのではないか?ってところでしょう.波動砲はどうなっちゃってるのか?
かしこ


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SF小説「都市と都市」読了、意外な感想

本を買っても一気読みをあまりしないわたしが薦められてチャイナ・ミエヴィルの「都市と都市」を読み始めたのは12月の京都を訪れたときだったから、読了に3ヶ月ぐらいかかったことになります.

SF業界で高く評価されたこの小説、わたしの第一の感想は、SF業界ってこういう作品を高評価する業界だったのか、、、、っていう驚きでした.

いちおうハードSFの部類に入るであろうこの「都市と都市」という作品を読了して、あまりSF小説には造詣の深くないわたしですが自分のハードSFの読書体験をの流れ思い出してみると、、、、、「星を継ぐ者」のような宇宙探検小説に酔い痴れていたのが、やがて「ニューロマンサー」で始まるサイバーパンクですっかり内的世界に入りこんで抜けられなくなったかと思ったら、「ディアスポラ」の量子力学的宇宙小説でまだSF小説が書けるんだと感心し、「戦闘妖精雪風」のジャムのように人類が理解不能な知的生命を描く努力もしつつ、、、、結局SFという文化は外界認識の拡大と内的世界の深化を振り子のように行ったり来たりしていたのではなかろうかと思っているんです.

そういう振り子の振れ幅の中に位置するであろうと思って読み進めた「都市と都市」は、果たして振り子をグルグル回して紐が切れて飛んで行ってしまったかのような作品だと思われました.(と言っては不敬でしょうが)

以下はネタバレ的あらすじです.

舞台は現代の地球.ユーゴスラビアあたりのとある都市.ベジェルという国と、ウルコーマという国が同居している窮屈な都市.
その都市はとても風変わりな制度になっている.国が異なるので行き来にはパスポートが必要なのだけれど、物理的には完全に雑居状態になっていて、自分はベジェルに登記された家に住んでいるが、隣人はウルコーマ人で土地も家屋もウルコーマに登記されている、なんていう状況.
そこで人々はとても風変わりな振る舞いを要求されている.すなわち、相手国の風景や人をジーッと見てはならないのである.しかし見なくてはぶつかってしまうのでぼんやり見るけれども凝視してはならないと訓練される.同居してない振りをする.それは警察官でも同じ.
もしも越境したりすると、「ブリーチ」という取締管(国家の役人ではなく謎の組織)に逮捕されてしまう.人々はブリーチを恐れている.
これが「都市と都市」の超絶風変わりな設定.

事件が起きる.USA人の女性が殺される.主人公のベジェル人の捜査官が彼女の死を捜査するべくウルコーマへ派遣され、彼が知る真相とは何だったのか???

ブリーチが謎の宇宙人だったとかそういうストーリーではありません.理不尽な体制を転覆し二重都市が開放される革命劇でもありません.オーパーツ風の謎の出土品がほとんど唯一のSF的小道具だけれどそれは全くストーリーの本筋には無関係であり、過激派を私利私欲のために騙して利用した男が主犯だった.動機はほぼ経済的理由.

捜査の過程でブリーチに捕らえられた主人公は、自らがブリーチという裏の存在にスカウトされ、ベジェルからもウルコーマからも乖離した透明な存在になり物語は終わる.ブリーチはいろいろな経緯でスカウトされた隊員から成る超法規的組織のようです.ウルトラマンの科学特捜隊みたいなものか?

あらすじは以上です.

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設定がユーゴスラビア付近であり、二重都市であり、これは何かしら民族の融和とかを引っかけているのであろうなどという社会学的な勘ぐりをしたくなってしまうのですが、巻末の解説によるとチャイナ・ミエヴェル自身はそのような受け止められ方をされたくないそうです.チャイナ・ミエヴェルとしては二重都市という制限事項の元で書くミステリー小説を成立させることに興味を抱いてこの小説を書いたと.

そして同様の理由でSF業界からも高い評価を得ているということのようです.「都市と都市」は様々な賞を受賞しています.

へーっ、SF業界って『制約下での最適化作業を評価する』こともある業界だったのか? なんだか脚本コンクールの新人賞みたいな玄人めいたテクニカルな褒め方は意外でした.

SFのことはよく判らないのでこんなところで筆を置くことにしようそうしよう.

かしこ


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また海運業界がカルテル、課徴金227億円

企業への制裁金というと、ソニーにいた頃、テープの価格カルテルでEUから50億円ぐらいの支払い命令がありましてスゲーっと思ったことがありました.その責任を誰が取るか?で上の方ではいろいろあったのですが、それは自粛して書かないことにいたします.

こちらのニュースは海運業のカルテルで227億円の課徴金が日本で命じられたと報じています.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140318-00000079-jij-soci

わたしの第一印象は、またまた海運カルテルか、でした.海運業ってどうしてカルテルが多いのでしょうか?

調べたらこちらのページに解説がありました.海外航路は参入自由なので価格競争に晒されやすいので、申告すればカルテルしてOKという例外規定 があるのだそうです.なんか不思議な業界です.   http://toyokeizai.net/articles/-/28518?page=3

今回課徴金を受けた事案では申告してなかったから制裁されたそうですが、申告するのがめんどくさい理由がなにかあったのかどうか、それとも幹事企業が申告を忘れてしまっただけなのか、そこらへんは知りません.しかし、申告しなけりゃ数100億円の制裁だと判っているならば申告をうっかり忘れるとかいうトンマをしでかすとは思えませんから、申告したくない理由が何かあったのかしら?

かしこ


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【落胆】 インフレーション理論の初の証拠となる重力波が初観測された

ガリレオが観た宇宙は手作り光学望遠鏡による画像でした.現代では、マイクロ波~ガンマ線までの広い波長範囲の電磁波で宇宙を観測するのが当たり前になると同時に、ニュートリノで宇宙を観測するカミオカンデなんていう施設も出来ています.さらに、重力波を観測する天文学装置も開発中です.

重力波というと、伝説巨神イデオンのソロシップ近傍の宇宙にバッフクランの船がワープアウトする度に、
「ベス! 重力震だ! 何かがデスアウトしてくる!」
みたいなセリフをハタリあたりがやたらとしゃべっていたのが思い起こされますが、電磁波よりも桁違いに微弱な重力波を受信するのは難しいようです. (右の写真はイデオンのモデルです.わかる人にはわかるビジュアル.背景はガンドロワ.こちらのページから)

未だに重力波の直接検出は成功していないとわたしは承知しているのですが、今日のニュースで間接的にですが重力波を検出したというのがありました.

そしてそのニュースでがっかりしてしまったわたしでした.なぜか?  重力波の検出が、宇宙の初期の大膨張であるインフレーション仮説の初の証拠ともなったからです.わたしはインフレーション理論なんか変態科学者の世迷い言だったというオチを長年期待していたので、インフレーションの証拠が見つかってしまってとても残念です.インフレーション理論は『宇宙開闢の直後に宇宙は超光速で大膨張したのだ』っていう無茶な理論です.ちなみに超高速ではなくて超光速であってますので.
重力波の間接検出とはなにかというとこちらのページが判りやすいかも.マイクロ波背景輻射(CMB)の模様の中にとある渦巻き模様が見つかったら、それはインフレーション期に放出された強大な重力波の名残なのだ、という論旨らしい.
とある渦巻き模様とは、こちらの資料によると、CMBのBモード偏光のことで(下右図)、強大で観測しやすいEモード偏光(下左図)とは渦の形に違いが見られる.下の画像は中央の重力源による重力効果でCMBがとぐろを巻いている様子.
微弱なBモード偏光を捕らえるために南極に建てたマイクロ波施設で3年以上観測を続けていたそうです.さぞや退屈だったことでしょう、ご苦労です.
いつか直接観測で重力波を検出できるようになって、阪急電鉄沿線から発した強烈な時空震が地味な女子高生、じゃなかった情報統合思念体の端末が原因だったとわかって科学界に大激震が生じたりすると『ホントが嘘に変わる世界』的で楽しそうでいいわなぁ.

追記2016.2.18:
重力波が本当に検出されました.それでは遡ること約2年前の上の成果は何だったのかというと、「間違いだった」という報道がほどなく流れまして、沙汰止みになったのでした.南極で観測していた人は骨折り損だったのですね.エイメン~

かしこ


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2014年3月18日火曜日

床暖房の増設について (その16) 通水失敗

ガス以外の結線・配管が終わったので、通水試験をやってみました.がっ失敗.低温湯が出てこないので、水が循環しない.

では顛末をゴホーコク.

↓まずリモコンRC-7111Mを接続.
↓RC-7111Mの接続先はこの端子.他に、デジタル信号でIFする端子もあるんだけどそっちではありません.
↓ガス未結線でも通水試験はできるのでやってみる.
手順1)ACコンセントを挿す
手順2)プリント基板上のとあるSWを押す
↓すると左の白い水タンクに自動的に給水される.
手順3)リモコンRC-7111Mの運転ボタンを押す
すると水が循環するはずなのですが、ポンプは音をたてるんだけど水が出ない.なんでだろ? 
↓作動音などから推測した原因がこの図.温水機GH-712W3Hの内部構造は、給水バルブ→水タンク→ポンプ→ガスバーナ→出力バルブ→低温湯 という流れになっています.
リモコンRC-7111Mは「燃えろ~」という指令だけしか出さないみたいです.高温湯出口には水がブシャーっと出ます.でも床暖房に使う低温湯が出ないのが問題.低温湯が出ない理由は低温湯バルブが閉じたままだからと推測します.
低温湯バルブを開くには、RC-9814というデジタルIFのリモコンで「弁開け~」と命じる必要があるらしいです.出口バルブは3つあるので、この温水機にはRC-9814を3つ接続できるので、1台の温水機で3系統の温水パネルに温水供給できるようになっています.
というわけで、RC-7111M ¥6900が無駄になりました.エーン.RC-9814を買います.

このトラブルは疑問に感じていたことでした.しかし説明書に明示あるいは注意書きされていないので、確信は出来ませんでした.楽観的には、RC-7111Mが接続されているケースでは低温湯バルブが常時開放される仕様になっていれば回避できるんだがどうなっているのかなと思っていました.残念ながらそうなっていなかったのでした.

なんか、消費増税前の駆け込み需要で、ネット通販がてんやわんやの大騒動になってるらしく、RC-9814がいつ届くのやらよくわかりません.これじゃ桜が咲いてしまうよ.

かしこ



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2014年3月17日月曜日

床暖房の増設について (その15) 配管結線

夜になってしまったので、通水試験は今日はやりませんでしたが、温水パネルへ配管を結線するところまでやりました.

↓こうなっているところの配管結線が今日のお仕事.緑色の太いさや管は下から上がってきた温水配管で、Φ10のPE管が2本入っています.ガチガチに硬いのでほとんど小回りが利きません.
↓使うべき結線パーツを並べてみた様子.途中でΦ10→Φ7→Φ10に日和っているのは、知らずに買った2分岐パーツがそうなってしまっていたからです.しょぼい.
↓緑の太いさや管がガチガチに硬いし、PE管それ自体もそれなりに硬いので、床下の引き回しをどうするかを考えた末、こういう引き回しルートにし、Φ7PE管にキツイRを受け持たせることにしました.途中にΦ7があって良かったです.
↓制作途中の写真を撮り忘れました.これは穴の部分です.まだ通水試験のための暫定接続ですので、床板の穴加工はやってません.黒い接続パーツのところでパカッと外せるようになっています.
↓PE管の接続はこのような「たけのこ」と称する部品です.こんなんで水圧に耐えられるのかと不安に駆られる部品ですが、試したけど挿したら絶対に抜けません.たけのこがPE管に食い込んで抜けなくなります.さすがはたけのこ.
明日は通水してみます.

かしこ

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ディスマーケティング大賞暫定一位 NTT CM 「3年で変わる人生」

ネットでは既出かもしれませんが、もう我慢ならん

3.11から3年、NTTはたった3年で人生は大きく変わると言っています.大震災の多くの犠牲者の方々も観るであろうCMでNTTにそんなこと言わせていいのか?
というわけで、
2014年ディスマーケティング大賞 暫定一位はNTTのCM
まったくナイスすぎてゲロ出ちゃうぜこのCM.荒れた被災地の画を挿入し、「気づけば3年だけど復興はまだなんだ」と字幕を変えたパロディをつくってカウンター攻撃してやりたい.

3.11から3年の今、3年で人生が大きく変わるはないだろこのバカが!という倫理的な義憤はさておいても、このCMは全然面白くありません.だいたいこいつら誰? 知らないし知る気もない.どこかの若者がアーチストとしてブレイクして3年前とは大違いな人生になりました、そういえば3年というとホワイト割りで3年間思う存分エンジョイできるって知ってた?ってストーリー展開になんの新規性も意外性もありません.凡庸.ぼよ~ん

ブレイクしてハッピーとかいうなら、仙台出身のWake Up Girls!を出しなさいって.
アニメオチかょとなじらないでおねがい、ティヒヒ

かしこ


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マンホールの地下の意外にアバウトな構造

いま、家の前がこのような工事中で、大荒れの凸凹になっています.今日はユンボでアスファルトを剥がしていたので、面白くてずーっと見学していました.ユンボ使いの操縦士の手さばきは素晴らしいです.
↓舗装し直すために、マンホールの高さを1cmぐらいの精度で調整します.そのためにマンホールを解体しているのがこの写真.いままでマンホールの地下構造なんか気にしたこともありませんでしたが、意外にアバウトな構造でした.
↓手描きしました.①いわゆるマンホールの蓋より下の構造は、下水用であれば下水管が水平接続された直径1mぐらいある円筒が埋まっているだけ.②円筒は高さが足りない寸法で、 ③高さ合わせのミニ円筒をセメントで固定します.④この時にセメントで高さと傾きを微調整します.⑤その上に、少し大きめサイズの円筒を載せてこれもセメントで固定.すると⑥になります.盛り土をして円筒をあらかた埋め尽くしたところで、⑦セメントを山の裾野のように盛ります.最後にアスファルトで舗装すればいつものマンホールの出来上がり.
ふだんなにげに歩いてるアスファルトの道には、側溝や、雨水を流すための水勾配や、そしてマンホールが過度に凸凹しないようにケアされているみたいで、エライこっちゃと思いました.3.11の液状化で浦安のマンホールがこんなになってしまったのは、さらにエライこっちゃ.
かしこ


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確定申告最終日はOPEN前から長蛇の列

今日が確定申告最終日で滑り込みで申告を済ませてきました.8:30のOPEN時間の少し前に目黒税務署にバイクで着いた時にはすでに長蛇の列.アキバのアイドル拝見の若者達がビルを半周ぐらいしてる様はしばしば見かけますが、まさか税務署があれと同じになるとは思いませんでした.アキバの客層とは明らかに異なりました.

源泉徴収票が届いたのが3月10日という予想通り遅い到着で、バイト先の税理士事務所が怠けているのがミエミエであります.早い会社だと1月に源泉徴収票を送ってきますから、なにやってたら3月10日になるんだよと言いたい.

そんなこんなで確定申告の書類の着手が遅くなって、しかも下表のようにして数日間を無益に過ごしてしまったため、申告日が最終3月17日になってしまいました.風邪が治ったかどうかは不明.咳が出ます.
  3月11日  飲み会
  3月12日  二日酔いで精神活性が低下してサボり
  3月13日  クロス貼り     夜に発熱
  3月14日  風邪でダウン
  3月15日  確定申告一人目    夜に発熱
  3月16日  確定申告二人目+三人目
  3月17日  書類提出

ちなみにわたしと奥さんの確定申告は、こんな風にちょっとめんどくさいんです.金額は架空です.
  ①不動産収入     10万円/月
  ②管理手数料       1万円/月
  ③口座入金額      9万円/月    (①-②)
  ④わたしの不動産持ち分    80%
  ⑤奥さんの不動産持ち分    20%
  ⑥わたしの不動産収入      8万円/月     (①x④)
  ⑦奥さんの不動産収入      2万円/月     (①x⑤)
  ⑧わたしの管理手数料      8000円/月    (②x④)
  ⑨奥さんの管理手数料      2000円/月    (②x⑤)
経理ソフトにinputするのは、⑥~⑨の数値です.
しかし、貯金通帳に記帳されるのは③だけです.不動産屋は手数料を差し引いた金額をこちらに投げてきますから.夫婦の口座に別々に投げてはくれません.(追加手数料を支払えばやってくれるとは思いますが)

なので、貯金通帳に書かれた数値を漫然と経理ソフトに入力するのではダメで、管理手数料分離と、持ち分分離をしなくちゃいけない、それがめんどくさい.

とはいっても、ここまでは単なる機械的な作業なのでそんなに負担ではないんです.毎月の家賃額はいつも同じわけですから機械的作業で足りるはず.

ところがH25の問題は、当ブログに書きましたが「ネズミ絶賛繁殖チュ~問題」で借り主さんAに契約解除されてしまい、その後新しい借り主さんBが入居したので、上で書いた2次元分離の対象が増えちゃったのでした.純増した分離対象はこんなで、サクッと5倍に増えやがりました.出入りが激しいと大変です.
  Aさん   敷金返却
  Bさん   日割り家賃
  Bさん   敷金
  Bさん   礼金
  Bさん   家賃

夫婦の持ち分分離なんかしないで、どんぶり申告してるのが世間の常識なのかもしれません.この処理方法は、最初の申告時に税理士に頼んで、どういうロジックで処理するのかを見たらこういうロジックだったので、2年目以降はそれを踏襲して自分でやってます.

来年からは確定申告最終日だけは避けるようにしようそうしよう.

かしこ


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2014年3月14日金曜日

【STAP】理研の中間報告が3時間超えてもまだ続いてる

ニコ生でSTAP細胞の調査委員会の記者会見が3時間超えてまだ続いています.しゃべっているのはこの5名.広報の達人でもないのに長時間つつかれてご苦労様です.皆さん論文の品質については呆れ気味という雰囲気に感じます.
  野依 良治 有名人
  川合 眞紀 教授
  竹市 雅俊 教授
  石井 俊輔 教授
  米倉 実   官僚

記者会見の最初の方は見れなかったのですけども、中間報告の要点はこんなところだったと思いました.
 1) 写真の掲示や編集について杜撰だった.論文の体を成していない (=撤回)
 2) 杜撰さについて小保方さんに罪の意識がなかった(と本人は言ってた)
 3) 調査委員会の仕事は不正の有無の判定である
 4) 科学的検証は調査委員会の仕事ではない
 5) 不正と言えるかどうかは現時点で結論がない  (ドチョンボはあった)
 6) 科学的検証については、調査委員会は今後もコメントしない  (研究スタッフ抱えているわけじゃないのでできないんです)

記者の質問には頓珍漢な質問もあるみたい.たとえば、役員の出処進退、科学的真偽の検証、早稲田のD論、処罰、広報体制、、、、、調査委員会にする質問じゃないという感じ.まぁ広報体制については、理研の色気アリアリだったろうとは思いますが、裏目に出てお気の毒(苦笑).

小保方さんの精神状態がよくないという話を検証委員会がしています.検証委員会はinterviewするにあたり本人の精神状態の善し悪しを慎重に観察するとのことです.

面白いこと記者がしゃべっていました.nature掲載写真が早稲田のD論写真と同じだった件で、natureの画像をフォトレタッチソフトで分解すると、英文タイトルの下に早稲田のD論の文字が出てくると言ってました.こりゃ笑える.
早稲田のD論の写真について調査委員会は察知できず、ネットの情報で後から知ったそうです.早稲田のD論は公開されていないので、調査委員会は気づきようがなかったそうです.ネットの情報処理能力の卓抜さに感心するばかりです.

論文を性善説で査読するか、性悪説で査読するか? 地上すべての論文(非公開含め)との類似性を調査することが出来ないという限界がある以上、性善説だが不正には厳罰を科すというポリシーしか採りようがないように思います.だた、理研のような公費がたくさん入っている研究機関で後から不正が見つかっちゃいましたスミマセンが通るかというとそれも難しい問題ではあろうかと思います.

ネットの噂ですけど、医学・生物学においては、『細胞にストレスを与えると初期化しやすいんだよね~』というのは囁かれていたみたいです.抗がん剤のせいでガン幹細胞が大量発生してしまっているんじゃないのか?みたいな”推測”があるとか.なのでもしかしたらSTAPは”真実”かもしれません.

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4時間で記者会見が終わりました.
ニコ生のアンケートによると、生で最後まで観た好事家には冷静な人が多かったみたいですかね.今日の調査委員会の報告は、調査委員会のスタンスを明らかにした上で、判ることには答える、判らないことは答えない、という堅実な姿勢で良かったと思いました.記者の鎌かけ質問に引きずり込まれることも無かったし.そもそも本件は理研の広報がはしゃぎすぎだったんじゃないかしら?
  とても良かった      53.4%
  まぁまぁ良かった   28%
  ふつうだった        10.7%
  あまり良くなかった  2.7%
  良くなかった          5.2%

かしこ


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2014年3月13日木曜日

床暖房の増設について (その14) 風邪ひいたかも

ぐぁーだるいので風邪ひいたかも.インフルエンザでしょうか? 37.1度の体温なのでヤバイ感じがしています.

↓今日は床の90%の範囲にフロアタイルを貼り終えまして、残っているのは温水パネルの配管近傍のみになっています.
↓床はそんなところで、仕上げパテを塗った合板壁に、
↓いつものようにスーパービバホームの糊付けサービスクロスを貼りました.古いクロス(ややベージュ)と新しいクロス(ホワイト)の色合いの違いによって境界が出来てしまいました.やはりイマイチだったか.
↓この部屋にとりつける用のテレビを買いました.32inchで¥25800とは安くなったなぁ.この暴落はいったいどうなってるんだろ?
↓外構の温水機は、ガス以外の結線は済んでいます.
次回はいよいよ温水パネルの配管結線です.温水機のマニュアルによると、ガスが未結線でも通水はできるようですので、軽く試運転もする予定.ご期待ください.

現在体温は37.3度になりました.

がくっ、、、

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マレーシア航空370便って山にいるのでは?

マレーシア航空のB777が行方不明になったというニュース、各国の捜索にもかかわらず海上の痕跡が見つからずミステリーです.

下図は、不明機の航路ログです.こんなサービスがあるんですね.これを見ると行方不明になったのは陸上じゃないの?と思えます.
http://ja.flightaware.com/live/flight/MAS370/history/20140307/1635Z/WMKK/ZBAA
こちらのデータも面白いです.不明機の航路、高度、進路などがほぼ毎分リストされています.こんなサービスがあるんですね.マニアックというかなんつうか.フライト時刻は夜の1時~2時頃です.
http://ja.flightaware.com/live/flight/MAS370/history/20140307/1635Z/WMKK/ZBAA/tracklog

海上捜索が続けられている理由は、レーダーによる最後の航跡が海上だったからと思いますが、探しても見つからないのなら墜ちたのは陸上なのでは? また、低空飛行していたと主張する目撃者がいるそうで、レーダーに探知されない高度で陸上へ引き返したのではないか? 火の玉が墜ちてきたという目撃者もいるらしい.

USAの衛星画像解析によると空中爆発の痕跡は発見されていない.

フライトレコーダーだかブラックボックスは、30日間電波を出し続けるそうです.陸上墜落だとすると、航空機で陸上上空を飛んで電波をサーチすれば墜落地点は特定できそうなもの.ゆえにブラックボックスは電波を出してないのかも.人為的にスイッチを切られている?

そこで陰謀論ですが、
・同日、中国当局は、不明民間機への警戒指令を出していたらしい (テロを察知していた?)
・偽パスポートで搭乗した犯人によってハイジャックされた.
・マレーシアはイスラム国なのでイスラム過激派の犯行ではないと思われる
・航路を隠蔽するため管制装置の一部をオフにし、
・レーダーに探知されない高度で陸上に侵入し古い飛行場に着陸した
・ブラックボックスも電源オフされている
・海を捜索しているのは当局による目くらまし
・距離が離れ過ぎなので911のように北京へ特攻するためにハイジャックしたとは思えない
・犯行声明も出てこないのでハイジャックの目的は不明

陸上でひょっこりと見つかる展開に期待です.

かしこ


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2014年3月12日水曜日

STAP細胞論文の件 その2

当ブログでSTAP細胞について触れるのはこれで2回目です.STAPの再現性がない問題(論文の誤り)と、論文に剽窃がある問題で大騒動になっています.こちらのページは生物学に詳しい人が論評していて読み応えがあります.免疫細胞の遺伝子発現についての知識がないわたしには本質的なところはわからず仕舞いでしたが.   http://blog.fujioizumi.verse.jp/?eid=247

論文の誤りというと「光よりも速いニュートリノ」の件を思い出します.これは光コネクタの挿入がミスっていたのが原因ということで終息しました.この研究者達のスタンスは「超高速粒子を観測してしまったので広く検証をしてほしい」であって、ショボい顛末だったとはいえ、ウソをついたわけではなく、この誤りのせいで研究者人生を絶たれるようなことは無かっただろうと想像します.  http://sankei.jp.msn.com/science/news/120602/scn12060221490002-n1.htm

こちらは小保方さんの学位論文が別の論文のコピペだったというページです.差違がブルーで表示されますから、セクションタイトル以外は全部同じという腰が抜ける杜撰さ.ここまでやっちゃったら、論文の剽窃をした”前科者”扱いになってしまい、小保方さんを雇う研究機関はもうないだろうと思います.アシスタントとしてなら再雇用してもらえるかもしれませんが、研究者としてのキャリアは終わったと思う.   http://altair.dbcls.jp/difff/dev/obokata_copypaste.html

ヒト細胞でもSTAPが実証されたらノーベル賞を獲れるだろうから、小保方さんの名誉回復のチャンスは唯一その一点だけだと思います.まぁそれでも、ノーベル賞学者に二度と論文を書かせないようにするという異様な扱い方になりそうですが.

査読者の能力不足を責める論調もあるようですが、論文の査読者っていうのは自分の仕事を抱えているサラリーマンですから、投稿論文のコピペや写真流用をチェックするには限度があるかと思われます.写真流用やコピペを発見したのはネットの人々の功績であって、その並列情報処理能力には査読者は全く敵わないかと.なのでわたしはあまり査読者を責める気にはなりません.

もっとも、STAPそれ自体には期待しています.こちらの記事は、ヒト細胞でSTAPが出来たと報じています.けれどその後どうなったのかは謎.どうか本当であってくれ.
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140206/scn14020611540000-n1.htm

こうなったケースではどうなるの?という疑問があるんです.
natureの論文を撤回する
 →剽窃の咎で小保方さんは干される
  →再投稿するチャンスは訪れない
   →STAP論文が永久に棚上げになる
    →他の研究機関でもSTAP細胞が再現される
     →その時、小保方さんの論文は参考文献として記されるのでしょうか?

かしこ


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2014年3月11日火曜日

BDの進化型?Archival Disc登場

Archival DiscというBDを進化させたタイプの業務用光ストレージ規格がソニー&パナで作られるというニュースをご存知の方は多いと思います.  http://www.stereosound.co.jp/news/article/2014/03/10/28639.html

最初は300GBで、500GB、1TB と大容量化するとのことで、日の丸ストレージとして是非ともがんばってほしいものですが、転送レートがどうなるのかが少し心配です.現状のBDでも25GBを書くのに時間がかかりすぎですから.HDDにテンポラリにストアしておいて、バックグラウンドで光DISKにMOVEするというお助けが求められるんじゃないかしら?

どんな物理フォーマットなのか、BDとの違いをピックアップしてみますと.
【Archival Discの主な仕様】
■ディスク容量:300GB     BDは25GB/層
■光学パラメーター:
    波長:λ=405nm     BDと同じ
    開口率:NA=0.85     BDと同じ
■ディスク構造:両面ディスク(片面3層)、ランド・アンド・グルーブフォーマット
■トラックピッチ:0.225μm     BDは0.32um
■データビット長:79.5nm          BDは149um
■エラー訂正方式:リードソロモン        BDはBIS-LDC

これからわかることは、トラックピッチxデータビット長=2.66倍にしか進化してないってことです.それでなんで300GBができちゃうの?というのが疑問

別のソースで読んだんですけど、片面3層の両面DISKらしいんです.とすると、
25GB x 2.66倍 x 6層 = 400GB
と計算されて、だいたい300~500GBと一致するオーダーになります.つまり、この新規格の技術的ポイントは多層化技術だということが言えるでしょう.

エラー訂正がリードソロモンになって冗長度を下げられて、データ領域を13%増大できたと(大胆に)仮定すると、2.66x1.13=3.0ですから、
25GB x 2.66倍 x 1.13倍 x 4層 = 300GB
という物理フォーマットが出発点になるのかもしれません.つまり、こんなマイグレーションになったりしないかと予想.多層DISKの値段は高そうです.
  2層両面   300GB
  3層両面   450GB
  4層両面   600GB
  5層両面   750GB
  6層両面   1TB
カートリッジチェンジャーで容量スケーラブルにするのは可能だとして、転送レートの遅さをシステムでどれだけ隠蔽できるかがキーかと思います.

ところでこのストレージはアーカイブ用途も考えているのかしら? 光DISKの長期保存性は業界では信じられていないように聞きますが? はて? 名前がそのものアーカイバルディスクじゃん(汗)

ガンバレ日の丸ストレージ!

かしこ

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