今回の住宅リフォームシリーズは塗り壁です.
塗り壁は、実技授業で体験した全てのことのなかで最も難しかったです.素人がフラットに塗るのは難しすぎます.
それはさておき、珪藻土って何でしょうか?
珪藻土で検索すると、健康によい壁材っていうことのようです.吸湿性と保湿性がほどよいので、室内の湿度調節の役に立ち、結露を防ぐ効果がありカビの発生が防がれたりします.また冬はのどが痛くならないようになるそうです.
実際、珪藻土の壁に水をひっかけると、水分がスーッと吸収されて見えなくなります.吸湿性抜群です.
実技授業では、クロスを貼った壁に、クロスの上から珪藻土を塗るという作業を学びました.
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①養生
巾木,床などをマスカーテープで養生します.これがマスカーテープです.ホームセンターで売ってます.
②クロスの補修
クロスが浮いていたり剥がれている箇所は、後日珪藻土が剥がれ落ちる原因になるので、浮いたクロスは剥がします.
次にファイバーテープを貼って補強します.
貼る場所は、
1)クロスを剥がした箇所のクロス端部
2)クロスの継ぎ目
3)入り隅
ファイバーテープの上からローラーで押しつけて密着させます.
釘が錆びていたら、さび止めを塗ります.さもないと珪藻土の表面に錆が滲んでくることがあるからです.こんなことがあるので高価格だけどもステンレスのコーススレッドを使うとよいのです.------わたしはステンなんつう高価な物は使いませんが------
③プライマーを塗る
プライマーとは、下地と壁材の密着性を良くする下塗りのことです.
新品のクロスであればプライマーを塗る必要はないです.しかし、汚れた壁にはプライマーを塗るべきです.合板を下地にするなら灰汁止め効果のあるプライマーを塗ります.-------左官屋はプライマーではなくシーラーと呼ぶらしい-------
ジュラックス・シーラーNB という製品をつかいました.ポリ容器に入った牛乳みたいな白い液体.薄めずにそのままローラーで壁に塗布します.入り隅は刷毛で塗ります.二度塗りは不要.塗布後1~2時間乾燥さます.
④珪藻土を練る
珪藻土基材は袋入りの粉末で白色をしています.これに着色剤を加えて色づけして塗ります.
最初に所用の半分ぐらいの量の水を入れたバケツに、着色剤を溶かします.(下右写真)
珪藻土基材をバケツに投入し、かくはん機で混ぜます.適宜水を追加します.最終的にボテッとした感じの練り上がりにします.
⑤下地塗り
濡らしたパテ盆に珪藻土を取り、壁に塗ってゆきます.塗り厚は1.5mm ぐらいがよい.厚いところから薄いところへ引きのばすかんじで塗ります.
右利きの人は左上から縦に塗り、最後に右下でフィニッシュするのがよい.-------モルタル下地のように平面を出すための塗りでは外周から螺旋状に塗るのがよい--------
入り隅に塗るのは難しいです.なので、時間があれば片方の壁が乾いてから塗るのが楽に塗れます.(右図)
隅塗り専用のコテもあります.(下写真)
⑥乾燥
数時間、下地を乾燥させます.
⑦上地塗り 模様づけ
1.5mmぐらいの厚さで塗ります.
平面に塗ろうとして何度もコテを走らせると、そのうち乾燥してきて余計凹凸になってしまいます.塗り壁はホントに難しいです.
いろいろな模様をつけるのはこの工程でやります.施工現場では模様づけは一人の職人にやらせます.実技でマネしてやってみましたけど、あまりうまくはできませんでした.ウエーブ仕上げと扇仕上げはブラシで表面を荒らします.ヒキズリ仕上げはコテの先あるいはスプーンで表面をに模様をつけます.
⑧乾燥
以上で珪藻土塗り工程はおしまいです.
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こてにはいろいろな種類があります.
木こては、ひっかかってうまく塗れませんでした.表面をわざと荒らしたいときに木こてを使うらしいです.
金属こては、大きいほうが平面を出しやすかったです.
金属こては、使う人のクセによって曲がって曲面状になっていることがあるので要注意です.曲面状になってしまったこてでは平面をうまく塗れません.
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