2012年11月11日日曜日

AI・DD総合種受験2週間前、今回ばかりは年貢の納め時

以下ではISDNをオールドテクノロジーとコケにしていますが、読者様からの指摘によるとISDNはまだかなり生きていて、調べたらNTTの固定電話回線数で、ISDN:通常回線=500万:3500万 @2010年 という資料がありました.ご注意の上お読みください.orz  -----生きてるんだねぇISDN     http://www.garbagenews.net/archives/1811567.html

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中間試験とかで、「オレはもうだめだ~」と言ってたくせに、フタを開けてみると上位の成績を納めてしまう嫌みなクラスメイトって必ずいましたよね.先日の2級ボイラー技師試験は直前にドタバタしたけど、合格しまして、嫌みな奴になってしまったと少し反省しています.

11月25日には「AI・DD総合種」の試験を受けるわけですが、今回ばかりは年貢の納め時というか、死を覚悟せにゃいかんと思っています.技術がまだ1/3ぐらいしか本を読んでないし、法規はまだゼロで、やる気が起きません.おまけに今週は、2級ボイラー技士の実技講習を3日間入れてしまい、さらに建築のバイトがあり、ほとんど家におりません.もはや死を覚悟であります.

直前の週に奇跡的にやる気が出るかもしれませんが、勉強のやる気が出るハーブとかってないんでしょうか?

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以下はテクノロジの話題です.

ADSLが普及する前にNTTが普及させるつもりだったISDNという有線通信技術がありました.「AI・DD総合種」に出題される必修ポイントでもあるこのISDNですが、ソフトバンクがADSLで参入してきて、ISDNの低性能ゆえにADSLに完膚無きまでに消滅させられてしまいました.なので、なんでISDNなんか勉強せないかんの?とかったるさを感じます.
ISDNは、家庭の電話契約程度の料金だと通信レートが1Mbpsぐらいしか出ません.しかも、アナログ電話回線とデータ回線は同居できません.
これがADSLだと、アナログ電話の音声帯域0~4kHzぐらいはそのままで、その上の周波数帯域にデータ信号を重畳させるという仕組みなので、アドオンしやすい.しかも通信レートは50Mbpsぐらい出せますから、ISDNの生きる道はなかっただろうなと思います.

むかし読んだ記事の記憶ですと、NTTが通産省とネゴしてADSLの普及を妨害するべく謀っておくべきだったのに、法案にADSLの参入を許す隙を作ってしまった.そこへソフトバンクによってADSLをねじ込まれたので、NTTはISDNの投資がフイになって大損こいたらしいです.もしもNTTと通産省がADSLの普及を妨害することに成功していたら、ケーブルテレビ会社がデータ通信で大躍進していたんじゃないかと思いますが、いかがでしょう? アメリカがそんな様相ですか?

技術的には、ISDNは1980年代の技術ですね.こってりとした信号処理がまだ使えなかった時代.チャネルのイコライジングもせいぜいタップ切替ぐらいしかできなくて、LSIのプロセスルールが0.8um(=800nm)かそれよりも前の世代の技術の匂いがします.

それに対してADSLは、デジタルフィルタ、QAM、デジタルPLL、OFDMなど1990年以降の信号処理技術の集大成なんじゃないでしょうか? 130nmプロセスよりは最近の世代の匂いがします.こうなるとコストが1/10、性能が10倍のステップアップが達成される世界です.古い技術は太刀打ちできません.

とはいえ、銅線による通信はとうの昔に開発され尽くして、いまは無線LANがまだ発展中でIEEE 802.11acなんていう数年後の規格ですと、数Gbpsが達成されるとかでスゴイものができるもんです.
有線の伝送レートを無線が越えるってどういうことだ? 誘電体のロスなどに晒される有線よりも、自由空間を伝わる電磁波の方が究極的には安定した媒体なのだ、というのが後世の常識になるのでしょうか? 人間の欲望の恐ろしさよ.
ちなみに、802.11acの技術は、わかる人にはわかるでしょうが、かな~り力ずくです.
   ●MIMO
   ●アンテナが8本
   ●電波に指向性を持たせて同一周波数で同時に複数の端末と通信
   ●周波数帯域は160MHz    @5GHz帯
   ●256QAM

このテクノロジの延長でいつかフェーズドアレイアンテナでも持ち出しますかな???www


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20 件のコメント:

  1. 中年会社員A2012年11月12日 12:58

    突っ込みどころ満載ですねえ。

    この分野の技術や知識がかなり不足してると見受けます、
    受験まで勉強がんばってくださいね。


    >ADSLが普及する前にNTTが普及させるつもりだったISDNという有線通信技術がありました
    ISDNは十分に普及していました、今も 約400万回線の契約があります。

    インターネット(データ)通信の速度という点では ADSLが有利ですが、
    ADSLは電話系サービスができませんからISDNとの優劣はありません。

    NTT東西は2025年電話IP化の方針でISDNを減らしつつありますが
    事業用PBXなどを中心に ISDNはまだ残っています。
    PBXは導入後10年は使うので直ぐには切り替わらないでしょう。


    >ISDNは、(中略)しかも、アナログ電話回線とデータ回線は同居できません.
    ISDNでデータも電話も使えるのだから同居させる必要など無いです。


    >NTTが通産省とネゴしてADSLの普及を妨害するべく謀っておくべきだったのに
    ソフトバンク視点ではそうでしょうね。
    NTT視点では ADSLという不安定で不確実なサービスは普及させたくなかったのです。
    そもそも電話線は音声帯域用に設計されていて、数MHzの信号が通るかは試してみないと判らないです


    >技術的には、ISDNは1980年代の技術ですね.
    >それに対してADSLは、1990年以降の信号処理技術の集大成なんじゃないで

    ISDNはデジタル技術ですから、より進歩的でしょう。
    ADSLはアナログを信号処理で何とかしたという点で 90年以降の技術ではありますが。

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    1. そうですか.わかりました.

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    2. ところで、いまでもISDNを使っているのは会社のPBX交換機の電話回線なんでしょうか? ご存知ですか?

      #末尾のAは何?というのはさておきますw

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    3. 中年会社員A2012年11月12日 22:32

      電話1本FAX1台程度の小規模商店等
      外線5-20本 内線 100本程度までのオフィス
      チェーン店のPOSデータ交換などなら
      今でもISDNが有利と思います。

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    4. こんばんは、横槍失礼します。
      PBXの世界ではIP-PBXというインターネットプロトコルによるPBXがここ10年ぐらいでのびつつあるというものの、主流はINSだと思います。
      NTTもKDDIも含めて有線の交換機はINSでつながっていると考えて良いと思うのですが。しかし携帯の交換機はIP化されてきています。(メトロでつながっているだろうと推定)
      交換機と電話器間のつなぎに関し、INS(ISDN)ではなく、ADSLとか、最近はPONと電話器間はVDSLに成っている。平坂さんの言われている部分はラスト10マイル部分の話に限ればその通りと言えると思います。 

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    5. なるほどそういうご時世ですか、ISDNを学ぶ意欲が増した気がしましたw
      サンクス > 各位

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  2. 私も詳しくはないですが、
    「ISDNはデジタル技術ですから、より進歩的でしょう。」
    とは言えない。
    この時代の伝送路技術(磁気記録も含めて)はベースバンドAMIで頑張っていた。
    コンピュータ用磁気テープの記録系もISDNと同じ。
    「ADSLは、デジタルフィルタ、QAM、デジタルPLL、OFDMなど1990年以降の信号処理技術の集大成なんじゃないでしょうか」が正しいんじゃないの。
    audio/videoにdigital磁気記録使うようになってADSL同様の磁気記録にとってのnext技術が台頭したんじゃないでしょうか。もちろん、強力な誤り訂正技術が1chipの片隅に乗るようになるなど、平坂さんが何度もここで解説していたdigital技術による天井知らずの高度化が質の変化をもたらし始めたのがADSLではなかったでしょうか。

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    1. 中年会社員A2012年11月12日 15:54

      >「ISDNはデジタル技術ですから、より進歩的でしょう。」とは言えない。
      携帯電話もTV放送もデジタル信号になっていますが、
      それは進歩的ではないという主張ですか。

      >「ADSLは、デジタルフィルタ、QAM、デジタルPLL、OFDMなど1990年以降の
      >信号処理技術の集大成なんじゃないでしょうか」が正しいんじゃないの。

      私にはADSLはアナログハイビジョンのMUSEみたいな後ろ向きの技術に見えました。
      電話線部分は 320kbpsで伝送し、デジタル技術で 2B+Dの3chに分けて
      音声もデータもFAXもパケット通信もできる ISDNはより進歩的と

      >digital技術による天井知らずの高度化が質の変化をもたらし始めたのがADSL
      それはアナログ電話用モデムで既に経験済み

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    2. AMIはAI/DDの教科書に出てきました.あの会社でもISDNを触る機会があったんですね.なんか意外でした.

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  3. digital技術によってbandwidthが広がったのがADSLという点に注目したい。
    digitalイコール進歩的と言われることにちょっと反発を覚えたのです。
    ごめんなさい。
    ISDNは回線交換(timeslot交換)に対応できること、実時間スイッチングが前提だったと思います。この制約に適合させるための進歩的digitalだったんではないでしょうか。ADSLはinternetでのstorage利用、非実時間スイッチング世界が前提で、制約が緩いので思い切った手法を使えた。この点で両技術は生きる条件が違っていたと思います。両技術自体の進歩性の程度を議論するより、両技術がどのような世界への適応を条件としていたかを言いたかったのです。
    「ADSLはmuseや電話モデムと同じ」「後ろ向き」と言われるとそうかもしれないかなとも思いますが、、、。

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    1. やりたいことが違うという説に便乗しますと、ISDNとADSLには、日本人とアメリカ人の性格の違いが反映されとるなぁという見方をしてるわたしです.

      ISDN→日本人→農耕民族→確実に通信できる回線を好む→スローだが堅実なレートで規格化した

      ADSL→アメリカ人→狩猟民族→投機的な回線を好む→ピーキーなチャネルでバースト転送すりゃなんとかなるだろ→ベストエフォートで規格化した

      だとすると、鉄道技術は日本とかヨーロッパ型のお堅い国民性にマッチしていて、コンピューティングとか通信技術はドラッグレース好きなアメリカ型の国民性にマッチしてるんじゃないかしらと?

      IEEE 802.11acは使用条件に大きく左右される技術だと推測されますから、お堅く量産性とか信頼性を織り込んでしまったら規格がまとまらないんじゃないかと日本人であるヒラサカは心配になりますが、量産製品のスループットは開発社の努力で達成できるだろうと楽観的に合意できてしまうのが狩猟民族というかドラッグレース好きな国民性なのかなぁと思いました.acは最高で6.93Gbpsまで規格化するそうで、気絶しそうです.

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    2. 与えられた伝送路に対して誤り訂正含めてどれだけの速度bit/secを流せるのかが技術の優劣と思う。やりたいことに差がある、という面もあるだろうけれど、世の中のインフラとして実時間スイッチングが必須ではなくなったんだから、ISDNはこの制約内では頑張っていたんだけれど、今ではISDNの頑張りが意味を持たない技術環境になっているということではないかしら。ADSLは実時間制約から解放されたおかげでISDNで到達できなかった速度を獲得したんだからやはりADSLのほうが高効率といえるんじゃないの?もちろん効率と遅延などはトレードオフになるけれど、、。ADSLは進歩した技術と思う。光の登場で役目を終えつつあるかもしれないけれど、ある時期は役目を果たしたと思う。

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    3. 実時間処理時代に関する壮大と思える話をひとつ.
      たとえば視聴率40%の紅白歌合戦を10%の視聴者がVHSビデオで録画していたとしたら、総勢400万台のビデオデッキの回転ドラムが3000rpmの位相サーボがかかった状態で放送局のタイムベースと完璧に同期して回転していたわけで、壮大な風景だったと思います.
      そういうまるで遊びのない実時間処理時代はもう2度と来ないのだろうなぁ.

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    4. 壮大といえば電話交換、伝送系は(日本中の?)全クロックが同期していたと思うよ。誤差の蓄積をスリップというやり方で帳尻を合わせていた。蓄積系ではない実時間系向きのcodecだったらそうなるんじゃないの。あまり確かじゃないんだけど、ちがうかな、、。

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    5. こんにちは、こちらにも一言。
      5mS信号のことですよね。PHS電話交換機の設計に絡んでいたことあるんで、NTTさんから5mSの信号をもらう設計にしてましたよ。少なくともNTTさんの交換機とかそれにつながるPBX(デジタルIF)はいまだに何万台レベルがこの5mSにあわせているんですね。
      PHSのTDDはこれで同期掛け(遅延補正もして)エアでの干渉を避けるというのがISDN流れのPHS技術の一つであったと思います

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    6. なるほど、なるほど、、、

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  4. 中年会社員A2012年11月12日 22:02

    有線LANだと 40GbpsEthernetが既に発売中
    100Gbpsが規格化済で初期製品が発売されてます。
    10Gbpsスイッチなら30万円位から買えますね。
    ファイバーチャネルは8Gbpsが製品化済です。

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    1. 銅線で40Gbpsとか100Gbpsなんでしょうか? それってすごいなー.

      ファイバーチャネルは昔仕事で使ってたことがありましたが、光のくせに意外に伸び悩んでいるように思ってます.光は多値伝送ができないからかしら?

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  5. 中年会社員A2012年11月13日 21:16

    40G-100Gイーサネットは メタル規格もありますけど 最大長7mで
    隣接ラック間に限定されるので、事実上光ファイバ専用でしょう。

    ソニーさんはFC接続のテープドライブ販売してましたね。
    昔、展示会で見たことがあります。あまり売れなかったようですが。
    http://www.sony.jp/products/Professional/DataArchive/products/dtf/gy-8240uwd_fc/index.html
    これだったかな。

    >光のくせに意外に伸び悩んでいるように思ってます.
    L2/L3ネットワーク機器としてはデータの保存蓄積をしないので、
    100Gbpsでも送信してしまえば終わりですが、 FCは ストレージ用なので
    最後はテープやディスクドライブにRead/Writeしなくてはなりません。
    で 40Gbps-100Gbpsの転送レートの出せるデープ装置やディスクドライブはまだ無いと。

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    1. あら、その商品は元いた事業部です.DTFにもFCモデルがあったかも.なつかし.
      40Gbpsあたりを出せるテープは今はないし、将来も厳しいかもです.そういう商品を出せればすごく売れるとは思いますが、なにせ信頼性が難しい.実現できるとしたらIBMぐらいか???

      中年会社員Aさんは設備屋かと思ってましたが、もしやシステム屋?

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