秋葉原の秋月電子付近で用を済ませたわたしは、目的地である工学部まで1時間の余裕を持って出発しました.手始めに忍ばず池を目指して北上し、忍ばず池までは難なく到着.その後、旧岩崎邸をかすめるようにしてやや左に軌道修正し、東大医学部の入口を発見したところで「近道発見よしっ」と中へ入りました.
古びたタイル張りの建物がたくさん建っているだだっ広い敷地内で方向感覚を喪失するまでにさほど時間はかかりませんでした.途中で池に遭遇し、どうして大学キャンパス内に大きな池なんかがあるのか? ただ広大なだけではない庭園のような贅沢さに呑まれてしまい、しばし悄然と池の畔に立ち尽くしていたわたしでした.
池に行き当たってしまっては目的地へのルートから外れているので付近の看板を見ていたら目に入ったのがどこかで見覚えのある建物でした.これって、わたしが物心つくかどうかという昔に、立てこもっていた過激派が「一時休戦するけど闘いは終わってない」とかほざいてたあの有名な建物じゃないだろうか? 写真を撮っておいてあとで調べたらやはり「安田講堂」という歴史遺物でした.ここにあったのか?
ここで「言問通り」の看板を発見したのがこの探検行の唯一の幸いで、根津駅方面へ向かう事ができ、淺野キャンパスへ着けたのでありました.
しっかりと遅刻はしました.
二度と本郷へは立ち入りません.TVで有名な「赤門」を見学する機会も一生ないでしょう.
エイメン
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