2016年6月5日日曜日

姫路城を見学しました (二度目)

今日は姫路へ移動したので、姫路城を見学しました.

↓遠目から見てもやはり美しい城だと思います.昔見学した時よりも補修後は確かに白く見える.
↓見学コースの入り口の看板.これは20年前に見学したときのわたし.
↓そして現在の同じ看板を写したのがこれ.全く変化のないことに驚く.やはり国宝は20年ごときでは廃れぬのかっ.
↓天守閣見学コースでは6階+地階なのですが、外観的には地上5階にしか見えません.その理由は4階と5階が天井高が低く詰まっているので、中に入ると6階あるんです.まるで友引高校の校舎みたいなミステリアス姫路城です.
↓軸組み模型.柱と梁の密集体の中央部に通し柱が2本ある.よーく観ると、4隅に筋交いがあるんです.古い日本の軸組み建築ってホントに筋交いが少ないみたいです.
↓たぶん1階の巨大な梁は、高さが80cmぐらい(目視)と思われます.どんだけ太いのやら.
↓角度が70度ぐらいあるんじゃないかと思う急勾配の階段を老若男女がスタスタと忍者のように登ります.そしてこれはたぶん5階の風景.2本の通し柱が見えます.この天井が6階のスラブということになりますので、ここが通し柱の天端でもあります.
↓これが天守閣の最上階6階です.最上階で初めて「天井」にお目にかかりました.地階~5階には天井が無かったです.小さな神社がありますが、天守閣に神社というのは似合わない気がします.
↓石垣は至る所に保存されています.見た目はかっこいいものの、、、
↓石垣に近づいて観察すると、隙間だらけです.試しにビニール傘を隙間に差し込んでみたら、持ち手のところまでグサッと挿入できてしまうくらい石と石の隙間があります.こんなんで崩壊しないのかね?
↓全壁面に漆喰が塗られていて、それが別名白鷺城とも呼ばれる由縁なわけですが、近づいて観ると蜘蛛の巣に埃が蓄積するプロセスの積み重ねですでに茶色く汚れつつあります.
↓補修工事の様子も見学できます.この屋根瓦の色が上下で違うのがわかるでしょうか?
↓これは上の屋根瓦.黒っぽいです.
↓下側の屋根瓦は白く塗られています.これが塗りたての漆喰です.時を経て汚れて黒ずんで上のように一面灰色の屋根になるのだと思われます.
↓補修工事を見て、補修後の姫路城がどうしてあんなに美白になってしまったのかを納得しました.壁が白いのは判るが、屋根がどうしてあんなに白いのだ?という疑問です.天守閣の屋根を拡大すると、同じように白い漆喰で固められているので遠目ですっかり白く見えるわけでした.
↓補修現場で瓦を葺く様子も見学できました.積層した短冊状の薄板を屋根の下地(野地板)としてあります.その上に粘土を接着剤として平瓦を固定します.それの繰り返しです.平瓦の尾根の部分に、やはり粘土を接着剤にして丸瓦を固定し、漆喰を塗ると、上写真の仕上がりになります.わざわざこんな面倒な工法で補修しているのかと驚きましたが、これこそ復元作業なので仕方なし.さすがは国宝じゃっ!
↓姫路城で惜しむらくは、地階がフツーの居室だったこと.トイレやシンクがあった.その点「松江城」の地階は石垣がむき出しの陰湿な場所で、ここで凄惨な拷問が行われたに違いないと思わせる奥深さが魅力的だった.(この写真は松江城の地階)
↓天守閣見学を終えた帰り道、地味に細長い小屋があり、補修で取り除かれた通し柱が展示されていました.95cmもある太い柱です.
以上で20年ぶりの姫路城見学を終えました.


↓新幹線に乗る前に、JR在来線ホームにて、姫路名物「えきそば」を食べました.一緒に行った人に「えきそば」を食べるよう指導されたのです.新幹線の改札直前にも同店があったのでそっちで食べればよかった.
「えきそば」の特徴は麺です.素材は蕎麦+小麦なんですが、なんと「かん水」が使用されているのでラーメンのような黄色い麺になっています.スープは、魚介系の薄口醤油でみりんはたぶん使ってないあっさりした味でした.姫路名物ではあるが、全国区デビューしていないのは、珍しくはあれど味はフツーだからかなと思われました.皆さんも姫路を訪れたら「えきそば」をどうぞどうぞ.
液キャベよしっ、、、


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2 件のコメント:

  1. 備中櫓改築を見に行きました。
    中は鉄板だらけ、耐震だそうです。
    型起こしは、ベニヤ板に原寸で墨付け、ここで金指(金属の直角定規)が大活躍、三角関数を寸法で換えるのです。

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