2025年11月1日土曜日

【回路】ハンダ付け向上委員会活動報告(第10回 HAKKO FX-888Dに温度校正機能が)

はいっ、今週もハンダ付け向上委員会のお時間がやってまいりました.地道に活動してるんですよ.

気温がグット下がりこて先の温度も低下している候、回路設計者の皆様におかれましては益々ご健勝のことと存じます.

HAKKOのハンダごてを使っているのですが、こて先の温度低下という問題に悩んでいました.ハンダが溶けないぐらい酷い温度低下です.ヒーター死んだ?と思ったりして.
その不具合の原因は、ケーブルから先を頻繁に交換していたからだと思います.2種類のこて先を使い分けるためにケーブルから先を差し替えるやり方をしてました.
↓交換コテFX-8801
ケーブルごと交換すると何が起きるかというと、温度校正のしくじりです.
↓ヒーターの分解写真.
温度管理の要であるサーミスタは矢印の位置にあり、その左のコイル状のピアノ線でヒーターの熱を誘導するという仕組みですから、一度分解して再組とかしただけで誤差が生じるわなという構造になっています.ましてケーブル丸ごと交換したらなおさら誤差る.

というわけで疑問は、センサの校正ってどうやってるんだろ?

調べたら、FX888Dには温度校正機能がありました.

ぶっちゃけ、表示温度はウソなので、本当の温度をユーザーが指定する機能ってかんじ.
詳細はここを見るとわかります.
なんと@±150度も調整できてしまうそうです.

試しに50度コテ温度を上げてみたら調子よくなりました.

中華ハンダが溶けない問題も、これで解決しそうです. 

直ってよかったです.

かしこ