2015年2月21日土曜日

竹内薫による素数の本

わたしが行ってた東京都立大学は、まぁ凡庸な学校だったとは思いますけど、珍しいかもしれない特徴が一つありました.それはわたしが通っていた頃の入試事情によります.国公立大学の二次試験日は特定の日に集中していたわけではなくて、旧帝大の二次試験日と、都立大の二次試験日がズレていたんです.だから、東大に落ちたけど東大を受験するくらいには頭のイイ学生が、滑り止めとして第2志望の都立大に入学する例がチラホラあった. (現在の入試情勢は知りません)

人文学部、法学部、理学部には、そういう「なんで貴方みたいな人が都立大にいるの?」って訊きたくなる人がチラホラいました.でも経済学部と工学部にはあまり見かけなかったかなぁw.第一志望で都立大工学部に入学したわたしのような学生と、滑り止めで都立大に入学した学生との出来の差は大きかっただろうなと思います.(自虐的な笑)

そんな学生時代の出来事、、、あなたなんで都立大にいるの?的な数学科の人と話していたときにその人が「整数論なんて全然わかんねぇよ、すごく難しいんだもん」と言ってたのが今でも記憶に残っています.途切れなく存在する実数を扱うよりも整数を扱う方が難しいんだろうなぁと.

整数というと、未解明な話題(予想)の多い「素数」はTVや科学雑誌で度々採り上げられます.これとかいいかんじかと → http://goo.gl/u6GgMl
↓この式は素数の話題で必ず出てきます.整数で出来た項の和である左辺が、整数の一部に過ぎぬ素数で出来た項の和(右辺)で表現できちゃうと言ってます.素数は便利というか不思議というか...  (平易な証明はこちら
そんな素数について、科学ライター竹内薫が書いた「素数はなぜ人を惹きつけるのか」という本を目にしたのでサクッと買いました.平易に書かれていて、概ね知ってるハナシだったので、一日で読み終えてしまいました.簡単すぎるのが不満なとこでしたけど、まぁ面白かったかな.ゼータ関数の零点の解説は分かり易いと思いました.

素数の出現頻度についての数式と、原子のエネルギー準位の数式がそっくりだが、どうして関連しているのかは不明、、、といった数秘術めいた件に興味をもつような貴兄ならば、通勤時の暇つぶしに読んでみてもよろしいかと思います.

いつか宇宙の謎が解かれる日が訪れますように...

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宇宙の謎というと、発売されてまだ日の浅いこの本にも興味を持ちまして、amazonでポチッとする寸前でしたが¥2900ぐらいするので目黒区の図書館で検索したら蔵書してました.誰も貸し出し予約してなかったので、近日に読み始める予定.(執筆者の人にはスミマセン)
素数よしっ、、、


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3 件のコメント:

  1. 素数と言いますと マジックナンバー 原子核 つい連想してしまいます。
    www.youtube.com/watch?v=k5SbVdmdywg

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  2. このところ続けて宇宙論の本を読んだのですが、たいへんなことになっているんですかね。
    この世の真理を探求してたけど、そんなもんは無いかもみたいな。
    詳しい人からすると今更なのかも知れませんが、最近その手の本が本屋の目に付くところに置いてあったりするので、自分のような者でも買ってしまいます。物理学が環境科学に過ぎないかもとか、ちょっと刺激的なことが書いてあったり。素人が拾い読みしているだけなので、勘違いかもしれませんが。

    ロマンの無さにちょっとがっかりして、その手の本は読まなくなってしまいました。その点数学は意味ありげで神秘的なことがたくさん残っていていいですねー。素数の本をkindleで読み始めたのですが、横書きで字が小さくて読みにくい・・。

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    1. 今じゃもう「宇宙は大変だ」みたいです.(うる星やつらED)
      銀河がちっとも渦巻き回転してなくて、画用紙に描いたように銀河全体がグルグル回っているので「ダークマターがあるんだろうなぁ」と言ってのはまだ全然序の口でした.
      今じゃもう斥力で宇宙全体がハジキ飛ばされちゃうかも、どうしように変貌しちゃいましたからね.(汗)
      当面は数学の、とりわけ幾何学の進歩を待つしかないのかも.その成果が物理学にfeedbackされるといういつもの図式.非可換幾何学とか全然わからんちんです.

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