第一回は、1980年代後半に鬼のように出回っていたオシロスコープ、横川電気のDL1520という機種です.
わたしは1987年にソニーマグネスケール伊勢原事業所に就職して、DATやらVHSやらの回路を設計していました.その当時はまだ、AppleのMacintoshのCPUが68040で、PCのCPUは80380で動いていて、Windowsなんかまだ無かった時代.自動車電話はあったけれど、ケータイもPHSもまだありませんでした.
そんなでしたので、VTRを設計するにしても、ソフト専門の技術者はまだ居なくて、電気屋とメカ屋しかいなくて、電気屋が片手間でソフトを書いてるぐらいでした.
そんな職場で、メカ屋が働くためによほど重宝していたのでしょう.メカ屋の作業台にかならずと言っていいほど置かれていたのがDL1520でした.メカの仕事ですから、周波数帯域は20MHzもあれば充分ですから、比較的帯域の狭いDL1520でも問題ありません.
この機種の特徴は、天板についた感熱紙プリンタです.VTRのパス調整をした後で、ビーッと印刷し、感熱紙をビリッと切り取って、スティック糊でノートに貼る、、、そのシーンをよく憶えています.これで帯域が300MHzぐらいあったらオレも使いたいなぁと思っていました.
この機種の特徴は、天板についた感熱紙プリンタです.VTRのパス調整をした後で、ビーッと印刷し、感熱紙をビリッと切り取って、スティック糊でノートに貼る、、、そのシーンをよく憶えています.これで帯域が300MHzぐらいあったらオレも使いたいなぁと思っていました.
感熱紙の利便性もさるコトながら、本機の最大の特徴は縦長のこのフォルムでしょう.いろいろな工具や治具が置かれて狭いメカ屋の作業台に、縦長でフットプリントが小さいDL1520は置き易かった.面白いフォルムのオシロだなぁと.
時を下って2014年、なんと、このDL1520を設計した人に遭遇しました.
「やたら流行してました.フォルムが独特でした」
と感想を述べたら、製造元の認識としてもスゲー売れてたそうです.そして、あのフォルムはどういう経緯でデザインされたのかというと、
↓出所はこれだったそうです.
なんと、、、そのまんまじゃん...(爆)
すぐれた工業デザインのルーツは1987年当時でもジョブズさんの功績によるものだったのでありました~.
かしこ
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マッキントッシュってFDのEJECTボタンが無いのでとても不安を感じる作りに思えました。
返信削除FDのアイコンをゴミ箱に移すとEJECTでしたっけ?
パフォーマーは持っていました。
ゴミ箱=ejectであってます.
削除やっぱメディアは人力で除去できないと不安ですな.
このデザイン流行ってましたね。PC98シリーズにもあったような。
返信削除うーんそれはわたしの記憶バンクのリフレッシュサイクル2mSを超えてしまったために電荷が消滅してしまったなぁ
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