2015年2月5日木曜日

【懐かし測定器シリーズ1】 横川DL1520とジョブズさんの関係

何回続くかわからない、懐かし測定器シリーズを開始します.

第一回は、1980年代後半に鬼のように出回っていたオシロスコープ、横川電気のDL1520という機種です.

わたしは1987年にソニーマグネスケール伊勢原事業所に就職して、DATやらVHSやらの回路を設計していました.その当時はまだ、AppleのMacintoshのCPUが68040で、PCのCPUは80380で動いていて、Windowsなんかまだ無かった時代.自動車電話はあったけれど、ケータイもPHSもまだありませんでした.
そんなでしたので、VTRを設計するにしても、ソフト専門の技術者はまだ居なくて、電気屋とメカ屋しかいなくて、電気屋が片手間でソフトを書いてるぐらいでした.

そんな職場で、メカ屋が働くためによほど重宝していたのでしょう.メカ屋の作業台にかならずと言っていいほど置かれていたのがDL1520でした.メカの仕事ですから、周波数帯域は20MHzもあれば充分ですから、比較的帯域の狭いDL1520でも問題ありません.

この機種の特徴は、天板についた感熱紙プリンタです.VTRのパス調整をした後で、ビーッと印刷し、感熱紙をビリッと切り取って、スティック糊でノートに貼る、、、そのシーンをよく憶えています.これで帯域が300MHzぐらいあったらオレも使いたいなぁと思っていました.

感熱紙の利便性もさるコトながら、本機の最大の特徴は縦長のこのフォルムでしょう.いろいろな工具や治具が置かれて狭いメカ屋の作業台に、縦長でフットプリントが小さいDL1520は置き易かった.面白いフォルムのオシロだなぁと.

時を下って2014年、なんと、このDL1520を設計した人に遭遇しました.
「やたら流行してました.フォルムが独特でした」
と感想を述べたら、製造元の認識としてもスゲー売れてたそうです.そして、あのフォルムはどういう経緯でデザインされたのかというと、
↓出所はこれだったそうです.
なんと、、、そのまんまじゃん...(爆)

すぐれた工業デザインのルーツは1987年当時でもジョブズさんの功績によるものだったのでありました~.

かしこ


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4 件のコメント:

  1. ソニーOB:佐藤2015年2月8日 12:10

    マッキントッシュってFDのEJECTボタンが無いのでとても不安を感じる作りに思えました。
    FDのアイコンをゴミ箱に移すとEJECTでしたっけ?
    パフォーマーは持っていました。

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    1. ゴミ箱=ejectであってます.
      やっぱメディアは人力で除去できないと不安ですな.

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  2. このデザイン流行ってましたね。PC98シリーズにもあったような。

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    1. うーんそれはわたしの記憶バンクのリフレッシュサイクル2mSを超えてしまったために電荷が消滅してしまったなぁ

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