さっき、ネプチューンのクイズ番組で、
Q: 日本人で、日常英会話の出来る人は何%か?
という問いがあり、
大竹しのぶが、
A: 38%!!
と回答したけれど、
正解: 6%
でした.
ちなみにわたしは5%ぐらいじゃね?って思ったのでほぼ当たりでした、らっきー
英語ってねぇ、わたしは才能が無いので、まず聞けませんね.ペラペラっとした喋る速度に全然追従できません.そして、喋れません.リアルタイム英作文なんかできるわけないわ.ICのデータシートの英語版なら読めます.知らない単語が少ないし、自分のペースで読めるし、英文が平易だから.
データシートというと、英文が平易なベンダーと難解なベンダーがあるように思います.TIのデータシートは読みづらい場合が多くて、くそーnativeがサラサラッと書いた英文かな~と思うことがしばしばです.アナデバの英文はどれも読み易くて、インド人みたいな非nativeに清書させているのではないかと想像しています.
大竹しのぶが38%と予想したのって、外人比率の高い六本木界隈の様子を根拠にしたんじゃね?と思ったりしました.それで業界とか職種によって、英会話能力の優劣ってあるんだよなぁ、という記憶がよみがえりましたので、以下その件について.
産業比較で電機業界は英語能力が高い部類だと思う.なにかとワールドワイドで働かざるをえませんからね.
ここ数年、わたしがお付き合いの多い建設・建築業界に対しては、こいつらホントに英語能力無いなぁと驚いています.出会う人々は一級建築士ばかり.さすがに一級建築士ともなると知能レベルはおしなべて高いみたいです.電機メーカーのエンジニアよりも平均的に知能が上かなという感じ.信じれんほどのバカは一級建築士の中には居ない、という表現がより正確かもしれん.でも、英語は全然ダメみたいです.proprietaryとかさ、小難しい単語は知らないと思う.まぁ彼らは英文データシートを読むわけではなく、英語メールが飛んでくるわけでもないですから仕方ないのかと思います.
ヒューレットパッカード日本に居た時は、外資ですから皆さん英語が得意でした.とりわけ、資材部の人はよく喋ってました.むしろ設計者の方が英語を喋れない人が多かった.ここにも業務上の必要度の高さが英語能力に影響しているようでした.
これは軽い恥かき体験だったと思うんだけど、ソニーに居た頃にマーケティング主催の会議に呼ばれて、外人を交えて販売計画か何かが話されていた、英語でね.この会議に開発屋のオレを呼んでどうすんじゃい?と思いつつ、見学してました.そしたら、その会議室に居た30人ぐらいが一人ひとり自己紹介する流れになって、皆さん英語で名前と所属を喋ってサンキューみたいな場面になった.その時、I'm Hirasaka. Tape Streamer Division.とたどたどと英語で挨拶してもいいんだけど、それもめんどくさいので「TS部の平坂です、よろしく~」と日本語で挨拶しました.日本語だったのはわたし一人だったなw
マーケティングの人々は、業務上の英語だけでなくて、皆さん接待もできるくらい英語が得意でした.値段交渉もするわけだし、中には売買契約のようなリーガル面もやれる人もいるわけだから、些細なニュアンスのようなところまで理解できる英語力があるみたい.マーケで英語が出来ない人は、いままで一人しか会った事がありません.
技術者で英語の上達が速いのは、これまた英語とお付き合いする機会の多い職種と思われます.英語を使う機会が多いのはソフト開発者です.しかも、オフショア開発で英文メールと英語テレコンがバシバシ飛び交う立場の人々.ご苦労様ですね~.
あとはLSI開発者も海外ベンダーと付き合うと英語の使用頻度は高まりますね.英文データシートは言わずもがなです.
反対にメカ設計者は英語と縁が薄いです.調達先が国内下請けであるケースが多いから.
ソニー仙台は、テープの開発・製造拠点なんですが、テープ屋は英語の得意な人が多かった.お客がワールドワイドで、クレームもワールドワイドですから、英語の使用頻度がスゲー高いからだと思われます.
余談ですが、中国語の習得でもっとも効果的なテクは、中国に駐在し、中国人の女子と固定的にお付き合いすることだそうです.女子をとっかえひっかえしてると中国語の上達が遅いらしい.これは中国語に限らず万国共通のテクなんでしょうw
このように英語能力は環境に大きく左右されるものと思います.
英語を要する環境にありながら、英語が上達しなかったわたしのような者はレアケースかとw
-----
息子が中学1年生で、英語の文法を習っているんだけど、文法が判らんらしい.中間テストや期末テストが近づいてくると家庭教師の真似をわたしがするんだけど、我が息子の場合の英語の判らん理由が、図表的整理概念を駆使できないところにある.
つまり、機械学習的にこういう一覧表を左脳にinputすれば、中学の英語なんかそれなりの点数をとれちゃうじゃないですか.逆にこういう一覧表形式を採用せずに、反射神経で習得しようとするとスゲー時間がかかる.うちの息子の脳の構造は反射神経型なんです.
ひら的には、スポーツが苦手なのと似て、反射神経型学習は効率が悪いから大嫌いなんで、英語なんか機械的に文法を覚えてあとは単語をチャチャッと覚えて、それ以上の労力を英語学習に割く気なんかナッシングでした.それを知っている英語教師からは蛇蝎のごとく嫌われてましたけど、「楽して点取るどこが悪いんだ?」と思ってました.
でも、そんなだからわたしは英語が出来ないんだと云う事も自己反省的に理解しているんです.
英会話は、一覧表形式で習得した知識なんかじゃ対処不能であって、反射神経で習得しなくちゃ喋れません.だから、息子のように反射神経で英語を理解しようとする、試験で手っ取り早く点数を取るためにははなはだ不毛としか云えないような学習形式が真の英語習得のためには正しい道のりだと思います.しかし、現状の中学英語のカリキュラムが、一覧表形式に有利に出来ているので、反射神経タイプの生徒にはお気の毒です.
中学生から大学まで英語を習っているのに日本人はどうして英語ができないのか?
という問いをしばしば目にします.
だけどそんな理由なんか自明であって、
多くの日本人は英語を使わなくても生きてゆけるから
これが理由のほとんどでしょう.活用されない知識は忘れ去られて当然です.
日本は、国内産業が乏しくて海外へ出稼ぎに行かなくちゃ食えない国じゃありませんから.
建設・建築業界の人々が、知的レベルが高いにも関わらず英語能力が低いのは、彼らに英語は不必要だから.
ヒューレットパッカード日本や、ソニー仙台のテープ事業部の人々の英語能力が高いのは、彼らには英語が必要だから.
冒頭のクイズ番組で、日常英会話が出来る人の割合=5%ぐらいかなぁとわたしが予想した理由は、仕事で英語が必須な業界あるいは職種が、日本の全産業で10%もあるとは思えなかったからです.たとえ日産が英語を社内公用語にしたからといって、英語漬けになっているのが系列会社や取引先の数10万人の全員だなんて事はありえないわけです.HQ界隈は英語必須だろうけどね.
文科省が小学生に英語授業を広げていますけど、実効性は薄いでしょうなぁ.
英語に長けた人を家に呼んで、日本語禁止パーティーでもやった方がいいんじゃねなどと思ふ.
エイメン
人気ブログランキングへ