2015年10月12日月曜日

【自動運転】 マシンとのリアルバトルの始まり

国土交通省からして、2020年ごろに自動運転の実用化を図る、などと言ってるこのごろです.(20年ごろというのがかわいいところ)

技術的には、流れのよい高速道路なら自動運転ができても不思議は無いと思います.

でも最初から完璧なシステムなんかできっこないのだから、市場トラブルはあれこれと起きると思う.なので自動運転導入にあたっての問題は技術論よりもむしろ、法整備だと思う.
 ・自動運転車が事故った過失は誰に帰するのか?
 ・PL法の範疇に入れるのか?
 ・自動運転は高速だけか? 一般道もか? 車庫入れもか?
 ・無人運転を許すのか? 無人タクシーを許すのか?
 ・マシンのハッキング・改造を許すのか?
 ・自動運転中をテールに表示するのか?

自動運転で楽チンと思いつつ高速走行中に居眠りしていて、事故ったとする.そのドライバーが居眠り運転の過失責任を問われたら、納得できるんでしょうか? 自動運転がプアだから事故ったのだって主張したくもなるんじゃないだろうか?

ヒューマンドライバーの立場からすると、「XXXはAIがバカだからXXXの後ろにつくとのろくて嫌だ!」なんて特定車種の自動運転が嫌われる場面もありそうです.

自動運転による人員・物流ビジネスへのインパクトはさぞ大きかろうと思いますが、それとて法整備が確立してこそではないでしょうか? 法整備がおざなりでリスクの見積もりすら出来ない状況では参入したい企業も二の足を踏んでしまいそうです.
外国製お掃除ロボットの「ルンバ」の流行を見つつもなかなか国産メーカーが参入しなかったのは、仏壇のロウソクを倒して火事になったらどうするかみたいな法的要件に目処が立たなかったからだそうです.(いまどう手打ちしているのかは知りませんが)  ルンバを見送るならクルマはもっと見送り気味じゃないか?

自動運転の法整備に関連しそうな官庁はというと、こんなとこかな?
 (道路・運輸) 国交省
 (自動車)   経産省
 (損保)     金融庁、厚労省、農林省
 (PL法)    内閣府消費者庁
 (事故)    警察庁
2020年というと、あと4年.
過失の所在を消費者から製造者へすげかえるという厄介なテーマを日本の官僚がスピーディーに処置できるとはとてもじゃないが思えないんだよなぁ.(笑)   2020年とか言ってる国交省の空騒ぎで終わったりしないかね?  国交省がでしゃばりすぎたあまり損保とかPLの法整備がプアなままで自動運転が解禁されたりとかはホントやめてほしいよ.

とりあえず、首都高で無人運転のクルマが合流したがっても、入れないことにしときますわ.
(無人運転優先ルールなどというのが出来ませんように)

かしこ


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4 件のコメント:

  1. 自動車や家電以前は器用な方はご自分で直したりされていたのですが、最近はそれが禁止されているようです。
    しかしとんでも無い物を見つけてしまいました。
    なんかの付け所がなんて言う今経営危機が得あわさされるメーカーの洗濯機のドア。
    ラッチ部分の機構にABS製の部品が使われていて、取っ手はとっても丈夫なんですが、
    取っ手がラッチを押してリリースするところが1.2mmの厚みしかなく、バリバリと割れて開けられなくなるんです、本来0.7mmのステンレス板を使うべき所寿命が延びてしまうのででしょうか?
    こうなるとサービスマンを呼ばなくては成らず、必然的に出張料が発生します。
    高い修理代と比べて新しいのを買うと成るのを狙っているんです。
    昔S社さんが騒がれたより見え見え、うちのサイトに晒しておきました。

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    1. わざと壊れるように作っている、とまでは云わないが、どうみてもこれ経年劣化で壊れるの承知で生産してるだろって思う製品ってありますよね.先日のLEDランプなんてそれじゃね?って思います.
      昔のPCの電解コンは弱かった.

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  2. ルンバで遊んでみたいです
    http://www.irobot.lv/uploaded_files/File/iRobot_Roomba_500_Open_Interface_Spec.pdf

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    1. なるほどー.これは深いですね.
      ソニーのaiboには「ロボットOS」という狙いがあったらしいんですが、それを少し思い出しました.

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