2015年10月13日火曜日

NAS上の200GBの移動に意外にてこずった件

以下の作業には、常識的な手段が何かあるのかもしれませんが、思いもかけず困ったのでレポートしときます.

我が家の公的・私的な重要データを、200GBぐらいのサイズでNASのRAID1に保存しています.NASとはLANに接続して使うHDDのことです.RAID1はHDDのミラーリングです.

このNASがなぜかとても遅くて10MBYTE/Secぐらいの転送レートしか出ないため、GBサイズのファイルを出し入れするのに時間がかかって仕方がありません.遅い理由は不明.仕様ではLANは1000Mbitのはずなんだけどね.LANのトポロジを変えてみても速くならなかった.NASを買い換えようにもNASって結構値段が高い商品だし、どうせたまにしかアクセスしないので10MBYTE/Secのままで我慢して使ってきたのがこれまでのわたしだったのでした.

一方で、昨今はUSB3.0のHDDケースの価格がずいぶんと下がってきて、たまにしかアクセスしないデータならHDDケースでもいいや、と思うようになってきました.USB3.0なら転送速度もそんなに遅くないし.
というわけで、HDDが2台収まるRAIDケースを買って、既存のNASからHDDを移植して使うことにしました.

それで、既存NAS→PC→新RAIDケース へと200GBのデータを2度移動させる必要が生じたわけです.

どうやるか?

1.フォルダコピー
簡単にはフォルダをコピーすりゃ良いのでしょうが、ファイルの日時が全て今日になってしまいます.古いデータを扱うには、ファイルの日時情報はとても重要だと思うので、日時が少しでも改変されるようなコピーの仕方はお断りです.なので、フォルダコピーは不採用.

2.Lhaca+
ファイル日時の改変を防ぐため、Lhaca+でアーカイブして、それを解凍する方式を試みましたが、ファイル個数が数万個もあるデータをLhaca+に喰わせると、フリーズ状態からしばらく戻ってきません.動作が怪しいのでLhaca+の使用は中止しました.
他のwindows上のアーカイブソフトも似たり寄ったりだろうと考えて使わないことにしました.大切なデータがアーカイブされてなかったりしたら困りますもので.

3.HDDバックアップソフト
さすがにHDDバックアップソフトならばアーカイブ漏れの心配はなかろうと思います.

まずは、windows7のコンパネからバックアップを起動します.しかし、このバックアップはCドライブのイメージ生成が主機能であると見えて、「ネットワークドライブの割り当て」で見えるようにしたNASは対象外のようでした.断念.

次に、「Paragon Backup & Recovery」を試しましたが、これもネットワークドライブはバックアップ対象外でした.断念.

4.iso workshop
iso imageの操作に便利なtoolです.
ここで期待したのは、200GBサイズのiso imageを生成できないかな?という思惑でした.
物は試しと200GBのフォルダを食わせてみたところ、途中でエラーで止まりました.200GBものファイルを扱うのはメモリリソース的に想定外なのでしょう.断念.

追記: その後、単一ファイルで200GBを1つのisoファイルに変換する動作をやらせたところ、正常に動きそうでした(50GBで飽きてabortしたけど). なので、エラー停止したのはファイル数が多すぎたからではないかと想像してます.

5.cygwin
なんとまぁ、初歩的なこの方法が解だったとは意外でした.

cygwinですから、アーカイブ用途のためのtarコマンドが在ります.tarならば巨大サイズのアーカイブの実績もバッチリ!

ただし、ここまでcygwinを試さなかったのには理由がありました.ネットワークの先にあるHDD (=NAS)をマウントするのがめんどくさいんじゃね?って思っていたから.
ところが、物は試しと/cygdriveを覗いてみると、windowsで「ネットワークドライブの割り当て」をしたドライブレターがH:とかS:とかいうネットワーク越しのHDDも/cygdrive/hや/cygdrive/sのように見えるんです.こりゃ便利だわ.

したがいまして次のようなコマンドで、一旦アーカイブしてから解凍するようにして、日付の改変なくデータ移動ができました.cygwinありがとう.
 cd /cygdrive/s
 tar cvf /cygdrive/h/backup.tar backup     (backupが移動したいフォルダ)
 cd /cygdrive/h
 tar xvf backup.tar

------
unix/Linux環境ならば、こんなフォルダコピーが常套句です.
 tar cvf - backup | (cd /target; tar xvf -)
しかしwindowsだと一般的にどうするんだろ?という謎は残ったままペンを置くことにしよう.

かしこ


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7 件のコメント:

  1. 日付を変えない ”robocopy” なんてーのはでどうしょうか?

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    1. WinCPSで1に繋いで2をNASに2からダウンロードで移るんですが、日付はどうだったか?

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    2. FastCopy フォルダコピー 日付変えない 70MB/s 位か。

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    3. robocopyとは初耳でした.DOS窓で動くみたいですね.

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  2. robocopyのGUI版で「RichCopy」なんてのもあります。
    Microsoft謹製なのに何故かTechNetからしか落とせないのが謎ですが。
    古いソフトですが一応Windows10でも動作しますです。

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    1. RichCopy便利そうです.こんど使ってみます.
      (RAIDのHDDが壊れたときか???)

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  3. 質問
    RpiにsshでPuttyから操作をするんですが、長いとよく間違います、ファイルテーブルに書き込んでおいてそれから送るような方法をご存じ有りませんか?

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