2016年4月29日金曜日

ISOとROHSと大麻と燃費

大麻を吸ったアスリートを擁護する、三菱自工を擁護する、と昨日の当ブログで書きました.

抗議コメが来るかと思っていたけれど静かなものでした.当ブログの定期愛読者諸兄におかれましてはその程度のコトでは動じない耐性をお持ちか、あるいはヒラサカに苦情を申しても無駄であるとご存知か、両方とも正解なのですが、今日もその件を書こうと思います.

まず、アスリートの件ですが、海外で吸った大麻ごときは大目に見ろと云いたいわけです.それはなぜかというと、オリンピックで少しでも優秀な成績を獲れるかもしれない奴ならたとえ大麻野郎であっても、背中に刺青が在ってもいいじゃないかと思うから.海外大麻や背中の刺青ぐらい周囲の大人が目配せして隠蔽せよ.フェアプレイとかいうファンタジーは高校野球という箱庭でなら通用するけど国際試合では通用する気がしない.
スポーツへの造詣は全く無いわたしでありますが、サッカーワールドカップがガチの戦争だってコトぐらいは知っております.そういう戦場出身のジーコが、日本での試合で相手のフリーキックボールに唾を吐いた場面がありましたよね.あの場面のえげつなさが大好きなわたしです.
(横綱白鳳が千秋楽で日和見するのは、大相撲は神様への奉納の儀式なのだから、日和見なんかするのはけしからんという風に考え方が全く異なる)

塀の上を歩いているのはアスリートだけじゃありませんで、塀の上を歩いていた三菱自工がカミングアウトしたら塀の内側へ落っこちてしまいました.
ここで他社が脛に傷を持たないと思ったらそれは甘いでしょう.排ガスの窒素酸化物問題はまだ燻っていて、ガソリン車であってもUSから嫌疑がかけられる恐れがあり、三菱自工が一番乗り的に「市中引き回しの上磔獄門」になってくれたおかげで、二番手三番手は「殿様の切腹と引き換えに藩は存続」ぐらいで済みそうだとホッとしているんじゃないのかねぇ? 憶測ですが...

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以下は真面目にやりすぎだろと思った別の話題、、、

昔、ISO9000などがありました.流行したのは1990年頃だったかな.社内規則を明文化するコトによって、コンプライアンスの強化、不良低減などを目指すEU発の仕組みとでも云いましょうか? 社内体制を整備してチェック機関の審査をパスするとISO認定企業になれます.すると我が社はISO取得してますと取引先に胸を張れるようになります.ISO取得企業からしか部品を買わないなどという制約も生まれました.
当時私が所属していた某社でもISO取得のアクションが進行していましたが、その時のISO担当者は「こんなの真面目にやったら自分で自分のクビを締めるだけさ」とおっしゃっていました.軍事とか航空宇宙産業のように極度に高い信頼性を要求される企業におけるISOの効用は確かにあるだろうと思います.ですが、たかが工作機械の付属物やVTRごときになんでISOなんだよ、ぶっちゃけバカじゃねぇのかと思ってました.まぁISO認定企業じゃないと肩身が狭いご時勢だったので長いものに巻かれるしかなかったわけですが.
三菱自工も当然ISO取得済みと思われますが、ISOがあるから改竄・捏造を防止できるかというとそれは無理というものです.ISOは責任区分明確化とdocumentの日常整備を要求します.しかし、改竄・捏造調査の独立部隊の創設までは要求しませんから.強いて云えば、ISO認定企業ならば改竄・捏造の証拠集めが容易になるメリットはありそうに思います.

ROHS指令とかいうこれまたEU発の環境規制があります.鉛半田は使わないとか、電線やプリント基板から塩素を追放するとか、あとは水銀もゼロにするとかも入っていると思う.有害物質を使わないのがROHS.2000年頃に流行したのだったか.
現在日本で流通している有名メーカー製品の全てがROHS準拠だと思います.でも中華製品のUSBハブとかLEDイルミネーションはROHSじゃないのが多数あります.
このROHSですが、わたしの聞いた噂が正しければ、ROHSの普及にはソニーの貢献という面があったらしいです.ROHS指令は出されたもののそれを守る企業が少なくて有名無実化していたが、ソニーが率先してROHS指令準拠を宣言し、部品メーカはROHS準拠部品を開発してソニーに納品してください、X年X月以降は非ROHS部品を買いません、と宣言したわけだった.実際にそれがキッカケになってROHS対応の電気製品が大勢を占めるに至った.そんな経緯をどこかの誰かから聞きました.

その後わたしは中国へ頻繁に足を運ぶことになり、中国の様々な工場だとか、中国の秋葉原を見学する機会に恵まれました.恵まれたのではなくてめげたというのが正解だったがw
中国の秋葉原は、XXX電子城という6階建てぐらいの巨大ビルが随所に在って、その中が部品市場になっているんです.リールのSMDパーツがそれこそ何でも売られている.しかも価格は大手メーカーが大量購入している価格と遜色ない低価格.メーカーや商社が横流ししてるんじゃなかろうか?
電子城の光景が意味するところはこうです.電子城でバッタ買いした安いけど品質的には謎のパーツを製造ラインに投入して、激安の中華USBハブなどが生産される.それを日本のあきばおーが輸入して¥480で売る.
電子城の光景を見てわたしは悟りました.
ISOやROHSなんかに取り組んでるようじゃダメだな
バッタ部品でバッタ製品をどかどか生産している奴らが東シナ海や南シナ海の向こう側に居る.それなのに日本では、ISOやROHSで部品調達のハードルを自ら高くし、高価な部品しかライン投入できない状況を作り、価格競争力の弱い製品しか生産できないように自分で自分のクビを締めている.


【まとめ】
・国際試合で勝てるなら、海外大麻でも賭博でも矢吹ジョーでもOKではないのか?
・環境にも待遇にも頓着しない奴らが海の向こうでバッタ生産している.日本では意識高い系が環境配慮で自縄自縛している.哀れなのはどちらなのだろう?
・三菱自工におかれましては、「市中引き回しの上磔獄門」役を引き受けることで後続を救え

かしこ


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10 件のコメント:

  1. これまたスレチでひんしゅくをかいそうですが、、

    平坂さん熊本地震の直前に出雲に行かれていたのも、かなり意味深かもですかね~、というか超凄いかも(^^♪

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    1. 最初の震度6が帰りの飛行機の上でした.大蛇を目覚めさせてしまったか?

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  2. 大麻は残念ながらペケのようで吸う。
    なぜなら、ドーピング禁止薬物になっているとか?

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  3. ISOの時はほんとにくだらなかったです。開発部署だったのでなおさら。

    RoHSもすこし関係しましたが、ブラウン管の鉛は対象外。
    「適切な代替手段がない場合などには、一定の範囲で適用が免除される」
    ブラウン管は消えましたがEUもそこまでは予測してたわけじゃないでしょけど。

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    1. VTRヘッドも鉛ok、液晶は砒素okでしたか。
      無理にやらんでいいよ、という優しいダイエットのようです。

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  4. 通りすがり2016年4月30日 13:07

    ちょっと日本人は「真面目すぎ」ですね。世界で戦うには「二枚舌」も必要かなと。
    表では、「RHOS準拠してます」ということにして、国内には「電子城」みたいなのも残さなきゃ。
    今や、アキバでもRHOS対応のパーツしか手に入らないし・・・ISOも然り。
    ちょっとやりすぎ。

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    1. コンプライアンス病もほどほどにどうぞどうぞ。なにせ競争相手が居ますからねぇw  ソレハニホンノタメニナルノカ

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