2016年5月15日日曜日

【シルクスクリーン印刷】 鬼畜なやり方を試してみる (3) アクリル絵具用メディウム

ポリエステルのメッシュの生地にシルクスクリーン印刷したい.合成繊維への印刷は一癖あるらしいので、様々なインクで試してみようというのが今のステータスである.
今回は、アクリル絵の具の定着性を高めると云われるメディウムという一種の糊を試してみた.

↓JOSONJAという読めない名称のメディウム.amazonにて¥1400ぐらい.
↓JOSONJAはすごくシャバシャバである.絵の具と混ぜたらシャバシャバになるだろうという嫌な予感がする.JOSONJAの雰囲気はクロスを貼るときに合板に塗るプライマーに似ている.
↓同量狙いだったが、JOSONJAが多すぎて、ちょっと絵の具を追加した.JOSONJAの説明によると、絵の具:JOSONJA=2:1が上限と書かれているので、これだとオーバードーズ.
↓絵の具とJOSONJAを混ぜた状態は、やはりシャバいのと、色が薄くなった.
↓マスキングテープの部分にJOSONJA希釈絵の具を塗ったところ.これでマスキングテープをはがすと、少し滲んでいた.やはり薄めすぎの副作用だろう.
↓JOSONJAの説明によると、アイロンで熱定着させるとモアベターらしい.クッキングペーペーを敷いて、120度のアイロンで90秒間加熱した.比較のため加熱は右半分だけにした.
↓それで水で絞り洗いしてみたら、、、なんということでしょう.JOSONJA希釈部分の、非アイロン領域(左半分)は絵の具が落ちてしまった.15分ぐらいしか乾燥させなかったので性急過ぎたのかもしれない.でもアイロン加熱領域(右半分)はビクともしなかったので、アイロンの効果は確認できた.

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その1~その3までで試みたコトをまとめるとこうなるであろう.

【フツーのペンキ】
(滲み)
筆で塗った限りでは滲まなかったが、シルクスクリーン印刷をすると滲むかもしれない.
(定着)
もみ洗いでも目立った剥落は無い.
【アクリル絵の具】
(滲み)
ゲル状なので滲みの恐れは少ないと想像できる.
(定着)
もみ洗いでも目立った剥落は無い.
【アクリル絵の具+JOSONJA (1:1)】
 (滲み)
薄めすぎたため、滲んだ.
(定着)
もみ洗いで剥落した.

 【アクリル絵の具+JOSONJA (1:1)+アイロン】
 (滲み)
薄めすぎたため、滲んだ.
(定着)
もみ洗いでも目立った剥落は無い.

以上4種類を試したうえで、優秀な順にこのように考える.(2位のは推測)
1位  アクリル絵の具                                                   滲み○   色落ち○   アイロンなし○
2位  アクリル絵の具+JOSONJA(3:1)+アイロン   滲み○   色落ち◎   アイロン面倒△
3位  ペンキ                                                                滲みの恐れ△
4位  アクリル絵の具+JOSONJA(1:1)+アイロン    滲み×
5位  アクリル絵の具+JOSONJA(1:1)                   滲み×   色落ち×

アイロン加熱作業を厭わなければ1位と2位は逆転する可能性がある.

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かしこ


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