PA WORKSが作るロボットアニメだとぉと、ほぼノーマークだった「クロムクロ」がやけに面白い.第1話を観てこりゃヤバイと思って以来幸いなことにそのボルテージが衰えないクロムクロです.
第6話でかなりハードな戦闘シーンを描いたと思ったら、なんと第7話では戦闘シーン一切なしで、しかも夕飯の餃子を握りながらする親子喧嘩ときた! これは銀河テレビ小説か!? クロムクロの制作者はよほど肝の据わった連中なんだろうwww
クロムクロのどこが面白いのかと考えるに、いろいろな要素を取りこぼし無くインテグレートしているからかなぁと思う.
・第7話に見られるように、日常描写を丁寧に描くのが本作の特徴で、それが結構面白いのでいい感じ.発令所とメカニックの連中は、いかにも電車通勤のサラリーマンっぽくてよろしい.
・キャラデザは、SHIROBAKOでなくてよかったよかった.現状のキャラ設で女子が皆かわいいのでよろしいかと思う.
・メカデザインはガンダムシリーズの鋭角的な方向性に背を向けて、立方体が組み合わさった系のLEGOのようなデザイン.かっこよさをあえて狙わないところはあれでなかなか面白い.メカのTEXTUREにはもう少し頑張って欲しかった気もするが...
・戦闘シーンの3Dはかなり凝った作りをしている.ジャンプや刀を振る時の体重移動も入念に計算されている.最後までこのクオリティで地上戦のチャンバラを描き続けるのだとしたらスタッフは大変だぞ~.
このようにクロムクロが面白い理由をあれこれと挙げるコトはできるのですが、でもこれらって、ガンダムやエヴァですでにやられたコトであって、クロムクロならではの新規性ではないんだよね.だから、全方位的に計算ずくで作られた成功事例なのかもしれません.ともあれ毎回何度も観ています.ひら的には作りが雑な作品の二度観は生理的に出来ません.
BDの発売情報によると全26話らしい.1~7話のクオリティを26話に渡って持続するのはとても困難だと思うけれど、スタッフには頑張って欲しいと切に願うところです.
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第7話の「餃子で親子喧嘩」にはビックリしましたが、エンドロールを見ていて絵コンテ吉原正行が目についてニヤリッとしてしまいました.吉原正行はヒラサカが最も尊敬するアニメーター・演出家の一人であります.
攻殻機動隊SAC 2ndGIG 第4話「天敵」のこのシーンを作った人が吉原正行です.攻撃ヘリとサイボーグが力比べをするという戦闘シーンなのですが、意味深いカットの連続と、優れたタイミング設計によって、単なる草薙素子の勝ちシーンではない、草薙素子が勝つまでのいくつもの綱渡り的プロセスが180秒間にこれでもかと凝縮されている名シーンです.吉原正行は天才です.
ムクロよしっ、、、
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タチコマがかわいいなあ。(´。`)
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