2016年5月16日月曜日

【シルクスクリーン印刷】 鬼畜なやり方を試してみる (4) セメント増粘剤

ポリエステルのメッシュの生地にシルクスクリーン印刷したい.合成繊維への印刷は一癖あるらしいので、様々なインクで試してみようというのが今のステータスである.
「鬼畜なやり方」とタイトル表記してるわりにはヒラサカの手口がオーソドックスじゃないか、というご批判に答えまして、今回は素っ頓狂な材料を使ってみようと思ふ.

第3回でインクの順位をこのように判断した.
 1位  アクリル絵の具
 2位  アクリル絵の具+JOSONJA(3:1)+アイロン
 3位  ペンキ
 4位  アクリル絵の具+JOSONJA(1:1)+アイロン
 5位  アクリル絵の具+JOSONJA(1:1)

しかし願わくば値段の安いペンキを使いたい.だがペンキはシャバ過ぎるので滲む恐れがある.ゆえに、ペンキの粘度を増やせればペンキを使えるかもしれない.

↓そこで調達したのが「セメント用の増粘剤」である.主な物質は「ニトロセルロース」じゃなかった、「メチルセルロース」で、水で溶くと粘り気が出るという材料.食品の増粘剤として、プルプル感を出すためにも使われている安全な材料らしい.ちなみにニトロセルロースは爆発しそうで怖い.メチルセルロース粉末の値段は45グラムで¥200ぐらい.塗料売り場には無くて、セメント売り場にあった.
↓これをペンキに混ぜるのだが、どんな分量で混ぜたらよいのかさっぱりわからんので、とりあえず、重量でペンキ:増粘剤=10:1(5g:0.5g)を混ぜてみた.そしたら粘度が増えるどころか、ガチガチに固まっちゃったよ.ペンキはフツーのアクリル塗料.
↓ペンキを追加して、40:1(20g:0.5g)にしてみたのがこれ.ヘラが立つくらいの粘度になった.シルクスクリーンのインクとしてはいい感じである.
↓マスキングテープを貼ってヘラで塗ってみた.ドロドロ過ぎて刷毛では塗れなかった.予想通り滲み無く塗れた.
乾燥させてから、右半分だけにアイロンがけした.

さて、水でもみ洗いしたらどうなったか???
↓上段がペンキ+増粘剤である.アイロン無しの左半分は剥落してしまった.アイロン有りなら剥落せずに持ちこたえている.ちなみに、3段目の「アクリル絵の具」が最も良好に見える.
塗料を擦り落とす追加の虐めを施して、順位をつけるとこんな感じになった.
 1位  アクリル絵の具
 2位  アクリル絵の具+JOSONJA(3:1)+アイロン
 3位  ペンキ(白)
 4位  アクリル絵の具+JOSONJA(1:1)+アイロン
 4位  ペンキ(青)+増粘剤+アイロン
 5位  アクリル絵の具+JOSONJA(1:1)
 5位  ペンキ(青)

アイロンがけ工程は避けるに越したことはない.専用のプレスマシンでもあれば別だが、A4サイズの面積を満遍なく加熱できるとは限らないからである.

アイロンがけ無しでも優勝した「アクリル絵の具単品」を使うべきだろう.意外な結果である.

版下は出来ている.押さえ台を作る必要がありそうだ.

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かしこ


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3 件のコメント:

  1. スレ外の質問
    github.com/search?utf8=%E2%9C%93&q=DisableWinTracking
    ここのテーマを再コンパイルすることは出来るんでしょうか?

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    1. ソースの拡張子がpyなのでpthonのようです.その先はよくわからんです.

      削除
    2. パイソン3のようです、コンパイラは持っていますので、コンパイルして動作させて見たいのですが、経験が無く???状態です。
      (一部日本語表示にしたい)

      削除