【海の森公園】 埋立地の思い出 （終末感）

建築用語でピットというのがあります．どうやらそれは「床下」を意味するようです．カマドウマやゲジゲジが棲んでいるあのジメジメした床下です．下水配管が走ってたりする．

今ホットな話題の豊洲の魚市場移転場所では、盛り土をする計画だったのが「盛り土なし」に変更され、代わりにピットが形成されたらしく、つまり床下がコンクリ製の空洞になっているらしいですね．盛り土かピットかは設計ポリシーの差異に過ぎず、例のベンゼン汚染防止的にはどっちでも構わないという説もあります．ひら的にもそんな気がするんだが．

設計変更による環境への影響を精査したのか？設計変更の承認ルールは？などという行政手続きには瑕疵があったかもだけど、技術的には豊洲の魚は無問題であってほしいdeath．


豊洲というと埋立地なわけですが、夢の島も豊洲も有明もお台場もあの辺はみ～んな埋立地なので、地面を掘ったらなにかとおぞましい物がそこかしこで出てきちゃうんじゃね？って思います．PCBたっぷりなオイルコンデンサとか、昔は頓着せずに埋めてたんじゃないのかなぁ．

埋立地ってのはゴミトラックが盛んに出入りする時期を過ぎると、地面が自重で安定するのを待つためなのかと思うんだけど何年間も放置プレイな時期があり、ただの原っぱになります．
３０年前、バブルの頃の１３号地埋立地が放置プレイな時期で、夜な夜な走り屋さんがタイヤをドリフトさせてました．やがてそこはお台場と呼ばれる「夢大陸」になりました．
さらに１０年遡ると、ルパン三世のアジトがあったり、萩原健一がアキラの死体を捨てたりと、ゴミだけじゃなく人生を捨てに行くところというイメージもある埋立地．．．

そんな終末感が好きで、ガラガラの埋立地を見学するのは好きなんです．

以下は２００９年撮影の写真です． （７年前、ゲートブリッジはまだ無かった頃）

場所はお台場の沖で下図の赤丸付近です．今では「海の森公園」と名付けられています．当時は放置プレイの時期で、関係者以外立ち入り禁止になっていましたが、バックレてクルマを入れても何も言われませんでした．
ちなみにその沖にある斜線を掛けた付近は今でも盛んに埋め立てしていると思います．ゲートに警備員が居るのでよそ者は入れません．

↓２００９年の「海の森公園」を走行中．舗装はされてますが建物は何もありません．走り屋さんのタイヤ痕がそこここに見られます．「海の森公園」は２０１６年の今ではすでに公園として開放されているようで、イベントが開催されたりしてるらしい．一般開放されると興味が失せてしまいますがね．

↓道路から逸れるとこんな風景でした．５月だっていうのに突き固められた土にはなぜか草一本生えていません．砒素か除草剤でも練りこんであんのか？ 終末的でとても良い雰囲気ですね．

↓上の写真の溝の部分を見たらプリント基板の残骸がありました．他にも煮ても焼いてもリサイクルできない最終処分物体をたくさん見ることができました．雨が降ったら茶色いオイルが湧き出して来そうで雰囲気良しですね．重金属ミネラル分たっぷりな地下水を味わうことも可能かと思ふ．

というわけで埋立地なんかどこでもこんなもんで、きっと地面の下には謎の物体Ｘが埋まってるんだよねという体験でした．

またこんど行ってみようかな、埋立地．

＃自動車の燃費規制の一環で、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使わざるを得なくなるという予想があります．プリント基板(GFRP)がそのまんま埋め立てられるように、CFRPも処分に困るんじゃないかと思うんですが、カーボンだから燃やして灰にできるのだろうか？

今回はそれなりにおぞましいので心霊体験枠でお送りしましたっ．

埋め立てよしっ、、、


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