2016年9月1日木曜日

高畑裕太の母親に下世話な質問をしてもOKな件

ダラダラと書いたら長くなりましたので3本に分割しまして、これが2/3です.


高畑裕太が逮捕され、母親の釈明会見でやけに下世話な質問をした記者が顰蹙を買ったそうです.

つまるところこれは、犯罪者の親にどの程度の連帯責任があるのか?という昔からある類の命題です.

一般論をいえば、成人した子供の犯罪に親が連座する必要はないでしょう.大多数のケースがこれに当てはまると思う.(宮崎勤事件では親戚一同で離婚や自殺だったようだが)

だがしかし、高畑裕太の場合は、母親が土下座する必要はある.土下座といっても日本国民相手にする土下座じゃなくって、ビジネスのお付き合いのある人々に対する土下座の必要がある.そしてビジネス相手への土下座の効果を最大化するために、謝罪会見で日本国民に詫びるというショーが有効ならばそうすればいい.先日の高畑淳子の謝罪会見はそういうショーでありました. (高畑裕太を採用した番組PはTVで母が謝罪したって別に嬉しくなかろうが、TV局への抗議電話の本数を減らすぐらいの効果ならあったかもしれない)

その謝罪ショーにおける高畑淳子には、質問の選り好みは許されない.選り好みしたら謝罪ショーが台無しになってしまうから.

ゆえに、高畑淳子に下世話な質問をした記者のことをわたしは擁護します.どーせショータイムなんだからお互い様でしょ.

ところで、高畑裕太事件ではなぜに母親の土下座が必要なのか? その理由は簡単です.
高畑裕太の品質保証をしたのが母親だったから.
母親である高畑淳子のスタンスはこうだったはずです.
こちらは息子の高畑裕太でございます.当人の品質保証は母親であるわたくしが自信をもって致しますので、どうかどうか高畑裕太をXXXプロデューサー様のドラマに出演させてくださいませ.

これは工業製品の品質保証概念で喩えれば判りやすい.
こちらは当社の新製品でございます.当製品の品質保証は品質保証部長であるわたくしが自信をもって致しますので、どうかどうかこの新製品を御社の次期製品にご採用くださいませ.

ところが、品質保証とは口先だけで、実際のところは高畑裕太も新製品もスペック未達で人前に出せない代物でありました.おかげで、高畑裕太を採用したプロデューサもその新製品を採用した某社も大損害を喰らってしまいました.

すると某社は、品質保証部長を呼びつけていろいろと詰問します.
 「突発不良なのか? 傾向不良なのか? 設計ミスなのか?」
 「この不良をいつ気づいたのか? 歩留まり推移は?」
 「どういう品質基準で出荷したのか?」
その後に襲い掛かってくるであろう金銭的補償問題を前にして、「機密事項なのでお答えできません」とは言えないものです.

高畑淳子は会見で、「息子さんの性癖について察知されていなかったんですか?」と質問されたらしいのですが、工業製品で喩えればそれは「設計ミスなのか?」とか「不良にいつ気づいたのか?」に相当する質問なわけで、質問が妥当でない理由は見当たりません.

対象物が人間でも工業製品でも、品質保証をしちゃった人間には不良について釈明する責任は同等に生じますので、そこんとこよろしこ.

かしこ


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