【不良】 スマホFT132A のバッテリが１時間も持たん

freetel製のスマホFT132Aをヨドバシで買ったという記事を書きました．
http://hirasaka001.blogspot.jp/2014/09/250kbps-480-ft132a.html
今回はその続報です．

約１ヶ月使って今、思いっきりトラブっています．最初は問題なかったのですが、現在、満充電後に使い始めて、バッテリが１時間も持ちません．この症状は最近生じました．FT132Aの口コミ情報では、わたしと同じようにバッテリが持たなくて全然ダメというカキコがあるので、傾向不良なのだと思います．

可能性としては、このいずれかだと考えられると思います．

 １） バッテリが死んでしまった

 ２） 充電制御ソフトが発狂している

 ３） 放電制御ソフトが発狂している

 ４） 充電用ACアダプタが腐っている

 ５） 充電ケーブルが腐っている

↓まずは設定の「電池」を見ますと、

バッテリ電圧の推移グラフが表示されまして、それが数１０分でガクッと消耗する様が表示されています．これがトラブルの実態です．

さらに、セルスタンバイ＝３G通信回路が電力消費の８０％を占めていて、機内モードにしてもセルスタンバイがなぜか８０％のままである、というおかしな現象があります．なんのための機内モードじゃ？ってコトになっています．

↓電池画面から得られる情報はこんな物しかありませんので、バッテリ電圧を直接モニタするコトにしました．バッテリを軽くバラして、プリント基板のテスト端子にリード線をハンダづけして電圧を取り出します．

↓そのバッテリを何食わぬ顔でFT132Aに装着し、CPU基板で電圧をモニタします．

↓充電電流は、USBの電圧監視ツールで間接的にモニタします．

↓それで得たバッテリ端子電圧の推移がこちら．

残念な事に、数１０分で放電しきってしまう病は再現しませんでした．

充放電グラフからわかるコトは、

【完全放電１】 待ち受けモードで満充電から完全放電するまで１３Hぐらいかかった、これは正常である．

【充電１】 空→満充電に１．３H要した．充電終止電圧は３．８５Vだった．

【放電２】 youtubeを使うなどして電力消費を増やしたら、９Hでおおむね放電した．これは正常である．

【充電２】 充電したまま５H放置したが、充電終止電圧がむやみに高くなるようなコトはない

【放電３】 チョコチョコと８Hほど放電させた．正常である．

【充電３】 バッテリが空ではなかったため１Hで満充電になり、充電終止電圧＝３．９V弱．

【完全放電４】 カメラを使いっぱなしにして放電させた．それでも５Hも持ったので正常．

【充電４】 空→満充電に１．６H要した．充電終止電圧＝３．９V弱．

どうやっても正常で、数１０分でバッテリが空っぽになる現象は再現しなかった．

充電はおおよそ１．５Hで完了している．その間のUSB電流はおよそ７００ｍAだったので、全部充電に回ったと仮定すると１０００ｍA／Ｈぐらい充電している計算になる．バッテリは公称１５００ｍＡ／Ｈなので、もっとキツく充電できるはずだが、バッテリ寿命を考慮して浅い充電に据え置いているのかもしれない．Li-ionバッテリを４．２Vぐらいまで充電する充電器も世の中にはあるくらいだから．

■■■ 考察 ■■■

バッテリが数１０分で空になる現象は再現できなかったので、このまま使い続けるつもりだが、何かの条件で再発すると思う．

５つの想定原因を考えてみよう．

１） バッテリが死んでしまった説

上記グラフの挙動から推し量るにバッテリは正常だと思われる．

２） 充電制御ソフトが発狂している説

可能性アリ．バッテリの着脱を何度も繰り返したので、充電制御ソフトが発狂した状態からリセットされ、正常化されてしまったと推測する．発狂させた原因は不明．

直接関係するかどうかは不明だが、「電池」画面で表示されるバッテリ残量表示パーセントが、バッテリ電圧とどの程度相関しているのかをプロットしたのがこのグラフである．相関が甘いというか、グダグダですな．充電時のカーブと放電時のカーブが不一致だったり、他にも怪しい気配がある．こんなんで満充電を正しくセンスできるのだろうか？？？

３） 放電制御ソフトが発狂している説

２と同様、可能性アリ．充電の問題なのか、放電の問題なのか、それを分離するに足る判断材料は採取できていない．

４） 充電用ACアダプタが腐っている説

不思議な出来事があった．付属のACアダプタで充電した時のUSB電流が300mAで、市販のUSB充電器で充電した時のUSB電流が700mAとなった．何が起きたのかよく判らない．しかし、何か不具合の原因がありそう．市販のUSB充電器を使うと、充電制御が次第に発狂するんじゃないかと推測している．

５） 充電ケーブルが腐っている説

FT132Aは不思議な製品で、付属のマイクロUSBケーブルじゃないと充電できません、という仕様なのだ．しかし市販のUSBケーブルと電気的になにか違いがあるとは考えづらい．それでも、市販のUSBケーブルで充電すると次第に発狂するのかもしれないという可能性は留保しておくべきだろう．

以上がいま判っている全てです．

このままFT132Aを使って、また不具合が再現したら調査を再開しようと思います．

かしこ

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