↓左上はAIT3のドラムかな.クロストーク防止フェライトがついてます.右上はDDS4かしら.テープ落ち止めがギミック感万点です.下の四角いのはベタカムのダイナミックトラッキングヘッドだったかな? 巨大だ.
↓これはAIT5のドラム内部.回転バランスを考慮しつつパーツをギチギチに詰め込んでます.プリント基板の下には超小型のダイナミックトラッキングGMRヘッドが隠れています.わたしが量産エレキを設計したのはこれが最期でした.
テープストリーマのドラム設計は、ヘッドも精密メカもエレキもキチガイでした.ダメかもしれないギリギリのところまで攻めるしかなく、それがスリリングで楽しかった.技術というと、物理とデータから成る客観的な分野というのが世間の認識かと思いますが、さにあらず.ギリギリのところを狙うには度胸がないと勤まりません.臆病な人はギリギリを狙わずに撤退してしまうし、強気すぎる人はしくじります.臆病と強気というメンタルに成功不成功が左右されるほどギリギリの技術開発も中にはあるというコトです.わたしはそういう仕事が楽しいし、そういう修羅場に棲む技術者は面白い.それがわたしの快感原則です.オペレーションがタイトなだけのprojectには快感を感じません.
かつてのテープストリーマ部のドラム設計者の中で最もキチガイだった精密メカ屋の安川氏(仮名)と昨夜呑みました.安川氏は今でもベンチャーで技術開発をやっていて、今でもキチガイ状態を持続できているのはさすがでした.わたしなんかは、リフォームとか不動産とか世俗的なセカイに安住しきっていて、キチガイ技術の追求からはすっかりリタイヤしてしまいましたからなぁ.
安川氏のventure projectに幸あらんことを.
なにかやるコトがあったら言ってね. > 安川氏
かしこ
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記事の内容は難しくて理解できないんですが
返信削除キ印とか、トンデモとか、
そういうのすごく好きです^^
安川さんとまた楽しいお仕事できるといいですね!
いやはや判りにくい記事ですみませんw.
削除紙一重なところに棲息するのは難しいです.そこに棲息したくていろいろとあがきましたけど、サラリーマンをやってた23年間で紙一重なところに棲息できた期間は半分ぐらいでしたかなぁ.
フリーエネルギー装置でも発明したいところですwww
高速安定回転のための自動バランサー等は入っているのでしょうか?
削除バランサー機構は載せてませんで、バランス取りはメカニカルに追い詰めるようにします.バランスがひどくズレていると、回転ドラムが首振り運動するので、トラックが曲がってしまうんです.
削除脱水槽ではないんで(荷物が偏らない)
削除最初に取っておけばよい、ぶれ始めたら寿命と言うことですね。
そうですね、荷物はいつも同じです
削除「ダイナミックトラッキングGMRヘッド」でググってみたら、このページが2番目に出ました。素早いですねぇ。
返信削除16番目に、「AIT-5 DATA CARTRIDGE AND AME III TECHNOLOGY Bridging Power and Performance」
https://pro.sony.com/bbsccms/assets/files/cat/datastorage/brochures/AIT-5_AMEIII_whitepaper_final.pdf
が出ました。 渋いですねぇ~。
ええーこんなのあったの知らなかったです、、、
削除実はFigure.2の作成は私だったのです。当時品証のN島さんから依頼されました。
削除Tape Driveでの測定と書いているけどドラムテスターでの測定だったと記憶しています。もしかしたら再生トラック0.5μmのGMRだったような気がします。そのためキャリア近傍の変調ノイズも小さく見えているのでは?と思っています。
ええええー、そうなんでしたか.あまりにも濃いハナシに絶句...
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