渋谷TOHOにて平日の朝の回はガラガラ.
観るべきか? いいえ、そうは思いませんでした.べつにーフツーでしょっていうぐらいの出来でした.二度観する気も起きません.
良かったところが一つだけありました.
SWEP4は、レイア姫が乗る宇宙船がスターデストロイヤーに追い掛け回されるシーンで始まります.ローグワンのラストシーンは、デススターの設計図を持つレイア姫がその宇宙船で脱出するところで終わります.
なので、EP4のこのシーンは、ローグワンのラストシーンの直後ということになろうかと.2016年の今が1977年に直結したのは感慨深かったです.
だけど、良かったのはそこだけでした.
このラストシーンで、CGで再現したレイア姫がデススターの設計図を受け取って「HOPE」と言ってにっこりするんです.幼稚な演出で椅子からずり落ちそうになっちゃった.
SWEP4をご覧になった方はご存知の通り、レイア姫の置かれた状況は最悪だったはず.設計図奪取部隊ローグワンは全滅し、援護の艦隊も全滅し、戦域から離脱できたのはたぶん自分が乗る宇宙船だけだった.スターデストロイヤーの追っ手がすぐにかかるのは明らか.
レイア姫の状況を喩えるならば宇宙戦艦ヤマトの沖田十三みたいだったはず.波動エンジンコアを受け取るための囮として残存兵力で「メ号作戦」に出撃し、しかし艦隊を全滅させ、帰投できたのは旗艦「きりしま」だけ.人類が滅亡しない可能性なんかほとんど無い中で戦死するのも許されぬ沖田十三提督...
レイア姫は沖田とニアリイコールだったかと思われますが、にっこり笑って「HOPE」だってさ.USの観客を喜ばすにはそんなレベルに堕落せにゃいかんのかもしれないがね.
ローグワンのストーリーは、、、
ヒロインの父は帝国の技術者で、メインジェネレータの破壊がデススターの爆発に直結するように細工した.ゆえにデススターの設計図を奪取するのが反乱軍の重要な作戦となるはずだったが、和平派と武闘派の折り合いがつかず、一部の過激派がローグワンと名乗り設計図奪取に動く.帝国の通信を傍受した反乱軍は加勢するために艦隊を派遣する.設計図奪取に成功するが、ローグワンも艦隊も全滅...
ローグワンの殴りこみを知った反乱軍艦隊が15分ぐらいで戦場へ駆けつけるんだけど、艦隊運用をそんなに軽々しく描かないでくれと思った.戦闘機のスクランブルじゃないんだからもう.
映像は、あまり金がかかってない感じの造りでした.全般的な画作りが、手持ちカメラによる俳優のアップショットを基調にしていてB級TVアクション作品っぽい印象.SWはどっしりとした画面で作って欲しいんだがねぇ.
監督がAKIRAに影響された場面がある、とinterviewで語っていたけど、そのシーンを見つけることはできませんでした.
↓デススターの司令官はこの人をCGで蘇らせたのかと思うんですが? それとも似た人?
そんなにはヒットしないと思います.
かしこ
0 件のコメント:
コメントを投稿