初代ブレードランナーは劇場の客の入りはスカスカだったけれど、その後のビデオ販売で名声が高まっていったのですから、その続編の劇場興行が振るわないのは当然かもしれません.まぁハリソンフォードが元気なうちに撮れてよかったんじゃないでしょうか?
わたしは必ず観に行きます.初代ブレードランナーの、暗い世界観と殺しと、少しばかりのどんでん返しだけで完結させてしまう高難易度な構成を2049にも求めたく思います.しかし、PVを観ると陰謀のタネ明かし映画みたいでなんだか憂鬱です.
↓2049のPVを観ると、画像が明瞭過ぎて違和感があります.特にこのカットは明るいぞ.HDカメラのせいもあって気を抜くとこうなっちゃうのかな?
↓初代の映像は暗部視認性が悪くて、それがディストピアな世界観と合っていたように思います.
↓2049に至るまでの設定説明作品として、「ブレードランナー ブラックアウト2022」という短編アニメが公開されています.監督はカウボーイビバップ、サムライチャンプルー、残響のテロル、などを手がけた渡辺信一郎.一見の価値はあるでしょう.
このアニメ2202がですねぇ、光の加減がやけに良くできてるんです.
↓やってることは、初代ブレードランナーの光線の模倣といってしまえばその通りなのですが、2049が過剰に明瞭なのに比較すると、アニメ2022の方が初代ブレードランナーの光線を上手に模倣できているように思えます.「イノセント」よりも光の処理は上手いと思ふ.日本のアニメ制作はいつの間にこんな美術テクニックを会得したのだろう?
もしかしたら、昔のリドリースコットの画と、日本のアニメの美術とは、捨象において類似しているのかもしれない、などといまさらながら思うのでした.
2022の美術のキーパーソンはこの人達のようです.今後は彼らに注目するとしようそうしよう.
色彩設計:小針裕子
美術監督:金子雄司、美術スタジオ青写真
0 件のコメント:
コメントを投稿