日本郵政の斉藤二郎が辞めるとさ

お詫びと不訂正： 斉藤二郎は間違いで、斉藤次郎が正解ですが、めんどくさいから直すのやめとこｗ    ＞  ごめんねデンスケ殿

あの経団連がアベノミクスに賛成する、とコロッと掌を返したのには、その何のポリシーも感じられない振る舞いぶりにビックリしてしまいました．

経団連はそのうち、円安になったからシャープが救済されたのだ、などといままでおくびにも出さなかった説をさも自明のごとく語り始めるんじゃないだろうか？ もしもシャープがなんとか立ち直ったとしたら、円安のおかげですというのが正しい現実認識だと思いますけど、政権が変わってから後出しじゃんけん的に言うなよと、後日文句を書くことになりはしないかと思う．

政権が変わってから、、、、というと、その素早さに驚いてしまったのがこのニュース．
http://jp.wsj.com/article/JJ10337380062757573335719719494482489995715.html
日本郵政の社長交代のニュースですが、斉藤二郎という現社長は、小沢一郎と仲良しの元大蔵事務次官だった人です．その斉藤氏がクビになるというニュースです．

余談ですが、ソニーに勤めていたときに大嫌いだったO主任技師に顔が似てるんだよなこの人．思い出すだに腹が立つ．

斉藤二郎と小沢一郎の腐れ縁を時系列順で書きますと、
●竹下登と喧嘩して負けた小沢一郎が自民党を出た  （竹下の勝ち）

●小沢が細川連立政権をつくって、自民党を下野させた  （小沢の勝ち）
●細川連立政権のときの大蔵省の事務次官が斉藤二郎で、斉藤と小沢は仲良し

←この謎の器具ありましたね

●村山政権で自民党が政権復帰した  （竹下の勝ち）
●竹下は、斉藤二郎をはじめとする親小沢派の大蔵省キャリアを粛正した．斉藤二郎は天下り先すら与えられず浪人になる

●竹下の復讐はまだ終わらず、橋本政権のとき、大蔵省という伝統的な名前を剥奪され、財務省になった

●民主党政権になった   （小沢の勝ち）
●そのとたん、小沢は盟友である斉藤二郎を日本郵政の社長にしてあげた

●自民党政権になった  （竹下の亡霊の勝ち）
●そのとたん、斉藤二郎がクビになった    ←これが今日のニュース

以上はだいたい２０年間の物語ですが、竹下と小沢の抗争という片方がすでに死んでしまっていて、片方はすでに政治的に終わってしまっているという、もう過去の話だろと思われる抗争にヒモ付いた斉藤二郎がこうも速攻でクビになるっていうのは、あまりにも判りやすいというか、ヒモ付いた当事者達にとってはまだそんなに熱く萌える要素があったんですか～！？ とビックリしてしまったわたしなのでした．怨念恐るべし．

かしこ

追記12月20日：
石破が「今変えるなよ」と文句言ってます．
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20121220-00000013-jnn-bus_all
この「今変えるなよ」の意味はなんだろう？
 １） 斉藤のままにしとけとは言ってない
 ２） 今変えると、権力闘争だとモロにバレちゃって印象が悪いからあとでこっそりやれよ
 ３） 斉藤をクビにしてほしいが、任期満了してから変えればいいだろう
 ４） 変えるなら、安倍内閣発足後にしろ
 ５） 後任を勝手に決めたのが気にくわない
う～ん、結局１も２も３も４も５も斉藤クビという意味では同じことだなぁ．ｗｗｗ
石破が知らなかったというのは本当だろうと思います．なので起きていることは、政権が事後承諾してくれるだろうという観測が成立したとたんに、ヒモ付いた関係者同士の勢力バランスが崩れて、抗争にスイッチが入るという、よくあるメカニズムと思われます．

追記12月20日その２：
斉藤は辞めたがっているようです．つまり、このまま社長在任状態で自民党政権になったら、任期切れ前に何かいちゃもんつけられて退職金を減額されて放逐されてしまうリスクがある．そうなるくらいなら、いまのうちに勇退して退職金を満額もらうのが吉だと考えたという説です．しかも、後任には財務省OBを据える．
なので、怒っている石破がやりたいことは、
 １） 自民党が斉藤をクビにし退職金を満額渡さないようにする
 ２） 自民党が後任人事を決める
怨念恐るべし．


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