【STAP細胞】 少女的自意識過剰の小保方さんとそれを利用した理研

ついに不正がバレましたな．STAP細胞のはずの試験体が、受精卵から採取したES細胞にスリ替わっていたらしいというDNA検査結果が出ました．小保方容疑者と呼び名が変わる日もそう遠くあるまい．

小保方さんにしかSTAP細胞を作れないというゴッドハンドさを発揮していた理由は、まさに最悪の展開で決着がついてしまいそうです．日本科学界に燦然と輝く不正の金字塔として語り継がれることになろうかと思います．

いろいろな情報から、この事件はこういう構図かと個人的に思います．

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上司である高名な研究者から、ウケがよくっていつも愛されていた小保方の人間力は秀でていて、バカンティ、笹井、若山、などのオジサン先生の覚え目出度く研究者としてのキャリアを順調に積み重ねていた．

バカンティはSTAP細胞のアイデアを長年温めていた．すなわち、ストレスに晒された細胞は幹細胞に戻る、という観察である．ただし、万能細胞にまで戻るかどうかはバカンティにとっても半信半疑な部分はあったのだろう．バカンティのところに小保方がやってきた．小保方に惚れ込んだバカンティは、小保方にSTAP細胞のアイデアを授けた．

小保方は理研にそのアイデアを訴え、USAの先生の言うことだから投資してみようと理研は思った．iPS細胞の成功で予算がiPSにばかり割かれてしまう状況で強い危機感を募らせていた研究者達のうちの一人の笹井としても、逆転するチャーンス！ってことでノリノリで小保方をリーダーに大抜擢した．

ここで小保方の歪んだ性格が災いする．オジサン上司からのウケの良さが自分の（唯一の）武器であると思った小保方は、オジサン上司の喜ぶ成果を出すことに異常とも思える執着心を持つようになった．STAP細胞の試験体の中にES細胞を混合し、あたかもSTAP万能細胞が出来たかのように偽装してしまったのである．

小保方本人にも罪の意識はあったろう、だが、上司の笹井に報告したところ笹井の喜びようは半端ではなく、STAP万能細胞が成功した、これは理研の成果だ、ノーベル賞も確実だ、という路線があっという間に敷かれてしまった．小保方はもうあれはウソでした、とも言えず、nature論文、ピンクとムーミンの研究室、割烹着姿まで演出され、一気に記者会見に至ってしまった．

組織の管理職たる笹井の喜びようはわかる．というか同情すべき部分もなくはない．だが、やはり拙速だったのは、再現試験が不足していたことだろう．小保方ゴッドハンドでしか再現できなかったのなら公表は控えるべきではなかったか？ 理研がまもなく特定研究機関に選定される節目の時期だったのも災いして、理研広報のキャンペーンに組み込まれてしまうのを押しとどめられなかった笹井の管理職としての責任は重いと言わざるを得まい．

小保方のオジサン上司ウケ執着心から発生したちっぽけな不正．それ自体は少女の自意識過剰から生じた些細な不正だったのかも知れない．だがそこには、似非成果（とは知らずに）を最大限増幅して組織の発展に利用しようとした理研がいた．

第三者の視点から本件を見ると、果たして悪いのは小保方の少女的自意識だけだったのか？ 理研の腰が軽すぎたことに管理監督者としての責任はなかったのか？ 科学者の発言は個人で責任を取らねばならないのはもちろんであるが、わたしには小保方が科学者以前に責任能力のある大人ですらなかったと思われる．その責任能力のない小保方を世に放って組織のために大いに活用しようとした理研の責任は免れ得ないと思う．

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以上はあくまでも憶測ですので、今後の「捜査」によっては違う成りゆきになるかもですが．

この先、小保方に報酬の返還が求められる事態になるだろう．しかしその金は理研が支払ってやれ．それが一介の少女に過ぎない似非研究者を踊らせ、また少女に踊らされてしまった理研がすべき償いだろう．

かしこ


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