2016年5月26日木曜日

【シルクスクリーン印刷】 鬼畜なやり方を試してみる (7) 連続印刷@¥491

ポリエステルのメッシュの生地にシルクスクリーン印刷したい.
前回は、転写台をセットするところまで出来た.
そしていよいよ印刷してみた.
う~ん、想定外に難しい! ひ~っ

最初の一枚の印刷開始.ドキドキする.
1)転写台にインクをペタペタ置く
2)ヘラでインクを展ばす
3)版下は透明だからインク不足を判別できるのでインク不足の場所には適宜インクを追加してヘラで展ばす
4)ヘラは何度往復させてもOKとした.(プロのヘラ捌きは一筆限定なのかもしれん)
↓一枚目の仕上がり.メッシュゆえに輪郭の滲みが少しある.やや不満.
↓2枚目の印刷を始めようとして、ゲゲッと手が止まった.版下全面に1枚目のインクが残存しているので、インクが乗った場所とそうでない場所の判別がつかなくなっている!
目論見では版下の背景部分(ツルツルしている)のインクはヘラで除去されて透明になると想像していたのだ.そうならなかった理由は、版下の背景部分にシルクの凹凸が少しあるので、インクがその凹凸にトラップされて版下全体を不透明化してしまうのであった.これは誤算ですぞぉ.
しかし躊躇している時間はないのである.インクが乾燥してしまうと版下が使えなくなってしまうからだ.このまま強行するしかない.2枚目以後の印刷は、インクが乗ったかどうかを勘で判断するしかない.
↓これが2枚目の仕上がりである.「防」の字のインクが薄くなってしまった.これはメッシュ生地ゆえの難しさでもある.すなわち、「災」はメッシュがインクで埋まっている.しかし「防」はメッシュを埋めるほどのインクを供給できなかったからである.悔いが残る...
3枚目も同様にインク供給量のムラが一部生じてしまった.悔いが残る...

↓しかし4枚目は成功した.インクを展ばし終えた版下を斜めから観察するとインク供給量のムラを判別できたからである.とても微妙な作業.
↓今回印刷するのは4枚だけ.すぐに版下を水洗いする.端部はインクが乾燥してしまっていたらしく残ってしまった.これを何度も繰り返すと版下の寿命になるのかもしれない.
この後、インクが乾燥したら、120度120秒のアイロンで定着させる.
実は、同じ絵柄を背中と腹に印刷するのである.

【原価(実績)】
全部で20枚印刷しようと思う.単価を計算してみる.
  版下     ¥2670        20枚で分割→@¥133
  ヘラ        ¥160        20枚で分割→@¥8
  インク    ¥2430     (50枚ぐらい印刷できると思う)     @¥50
  シャツ    ¥1500     (5枚)     @¥300
  人件費         ¥0

ゆえに20枚製造して原価@¥491になった.安いと思ふ.
(転写台は既存の工具と廃材を使ったのでチャラとする)

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かしこ


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