一日のご無沙汰となってしまいました.
昨日はとあるシンポジウムに出向いたのですが、会場が衆議院議員会館という代議士の事務所がダーッと並んでいる建物の地下でした.秘書風とかマスコミ風な人だけでなく、鳩山兄、安倍晋三、渡辺善美、中川秀直、高橋洋一、三橋貴明らの現物がいて、さすがに場所柄ってなかんじーみたいな.
さて、前回は木工事について書きました.今回は、軽量鉄骨+石膏ボードで壁を作るにはです.
建物の躯体が床と天井まで出来ているとします.それに間仕切りをするには、壁を先に作ります.床は後です.
右図が軽鉄壁の内部構造です.壁を形成する神様はランナーと呼ばれる部品で、天井と床にランナーをビスで固定するのが最初の作業です.ランナーを強固に固定するために壁を先に作るのだと思います.もしフローリング床の上にランナーを固定したら強度が出ませんから.
ランナーはU字断面の鋼材です.ランナーのU字の中にスタッドと呼ばれる部品を挟んで間柱(まばしら)とします.スタッドは30~45cm間隔ぐらいで入れます.ドア枠のような寸法を決める場所以外はスタッドをビス止めする必要はありません.グラグラのままで放置です.
左図は軽鉄壁を作り終えた風景です.
天井はどうやって作るかというと、天井裏には空調のダクトとか電気配線を通すので、躯体の天井から150mmぐらい空間を空けるのがフツーなので、壁よりも少し複雑な構造です.
建物の天井にネジ穴を開けてそこからボルトで金具を吊すというのが基本構造(下図)になります.ハンガを固定する高さをナットで調節できるようになっていて、天井高を微調整できます.野縁という部品に、石膏ボードをビス止めして、さらにクロスを貼れば天井の出来上がりってわけです.
ビス止めで使うビスは、軽鉄ビスというのがDIY店で売られています.下穴なんか開けずにバシバシとビス止めします.この作業にはインパクトドライバは必須です.
木材製の構造と、軽量鉄骨製の構造で、すごく違うところがあります.
木材だと、ちょっと寸法がずれちゃったなぁっていうときには、でかいトンカチでガンッと叩くと、2mmぐらいは簡単にずれてくれるんです.これは便利です.しかし、軽鉄だと、どんなに強く叩いても撓むけれどズレてはくれません.これは不便です.手遅れ感がつきまといます.
あと、地震のときに天井が全部剥がれて落ちちゃったなんていう事件がちょくちょくありますけど、あれは上図のクリップの辺りが曲がって外れてしまっているそうです.
石膏ボードを張るところまで行かなかったなあ.
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