熊本観光のつづきです.
車いすを受け取り13時ごろに空港を離れました.
ここで、熊本と熊本空港の位置関係を整理しておきまと、はっきり言って不便です.空港はほとんど阿蘇の近くにあって、熊本市街からは50分ぐらいかかります.しかもJRは空港に乗り入れていない.これはかったるい.ちなみにあの有名な黒川温泉は阿蘇からさらに30分ぐらいと思われます.
50分 40分 30分
熊本------------空港-----------阿蘇--------黒川温泉
●熊本空港→肥後大津
バスで熊本へ行くのがポピュラーのようですが、なにも事前リサーチしていない我々は「無料空港ライナー」という無料の文字につられてバス停へ向かいました.すると、バスではなく普通のTAXIが止まっています.運転手曰く、肥後大津というJRの駅まで無料送迎しますというので訳がわからんまま乗りました.車いすはTAXIのトランクに積みますがふたが閉まらないのでバンドで固定します.
親切な運転手から情報をゲットしました.空港ライナーが無料なのは行政が金を出しているから.現在時刻が13時なので、これから阿蘇山へ行くのがオススメ.肥後大津~阿蘇までJRで行き、2時間¥5000の阿蘇山観光TAXIで中岳の火口を見学するのがオススメ.
●肥後大津→阿蘇
運転手さんのいう通りに阿蘇へ行きました.阿蘇まではディーゼル列車で40分ぐらい.この車両の床高が12cmぐらいなので車いすで乗るには少々難儀でした.列車は箱根登山鉄道のようにスイッチバックで外輪山を登坂します.阿蘇に着いて遅い昼食を食べてからTAXIの運転手に¥5000で回ってくれるかいと交渉したら、JR窓口でクーポン券を買ってくれとのこと.直接取引するほうが得だろうにマジメなことで....
●阿蘇をTAXIで観光
GOODですね阿蘇山.直径約10x20kmのカルデラです.中央に活火山の中岳があります.カルデラの底は平坦で人が住んでいます.富士の樹海みたく自殺者と地縛霊しか住んでいない場所なのかと思っていましたがそれは誤りでした.ここにお詫びして訂正させていただきます.
伝説によると、かつての阿蘇はカルデラ湖だったが健磐龍命(タケイワタツノミコト)が一箇所を切り崩して排水したので人が住めるようになったそうです.スイッチバックで列車が進入するのがこのカルデラの唯一の切れ目である大津町です.
阿蘇町の阿蘇駅からTAXIで火口へ向かいました.コンディションが良ければ下の写真のような煮え立つ火口湖が見えるそうなのですが、あいにく我々がついたと同時に係員が観光客を避難させているところでして見学スポットまで行けませんでした.避難の理由は、風向きのせいでSO2濃度が5ppmを超えたので総員退避になったのだそうです.残念でした.
なので我々が見れたのは火口から離れた場所からの水蒸気だけでした.火口周辺は箱根の大涌谷なんか目じゃないくらい巨大です.火口周辺はおおむねバリアフリーになっているので車いすで移動できました.ただし急斜面なので男性介助者じゃないと上り下りは無理でしょう.それと風が強くて寒かったです.
火口から少し降りたところに「草千里」という草原+湖の平坦地があります.いまは季節柄枯れ草の季節なので茶色ですけど、阿蘇全体が緑色だったらさぞ美しかろうと思います.緑が鮮やかな季節に再び阿蘇に来たいと思いました.下の写真に階段の手すりが写っていまして、道路から草原へ降りるには階段を降りなくちゃイケナイので、時間も押していることだし草原に降りるのは断念しました.
●阿蘇→水前寺
16:47発の九州横断特急で宿泊先がある熊本市内の水前寺駅まで移動しました.この車両がクセもので、床高が18cmぐらいありまして、車いすの構造上の限界のために登れませんでした.しかたないので、前からリフトアップするというあまりやりたくない方法で辛くも乗車できました.焦りました.
●水前寺→松屋本館
水前寺駅から宿泊先の松屋本館までは、10分ほどトボトボと歩いてつきました.松屋本館の設備については次回解説します.
次に熊本へ来るときはレンタカーで阿蘇を走りたいです.今回はカルデラの中を廻りましたが、次回は外輪山の上を巡ってみたいと思います.新緑の季節に.
わたしも温泉へ連れて行きたいのですが、家族風呂のある旅館でないと難しいのでなかなかに大変です。それと食事スピードも遅いから部屋で摂りたいとかいろいろ難儀。
返信削除いっそビジネスホテルならユニットバスもありますが、それでは温泉にいきたいという目的が本末転倒ですし。
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