あのさぁ、反響を呼んでいるって、ウソでしょ? 反響を呼ばせたい左翼が反響反響って煽ってるだけじゃないかなぁ?
この記事に書かれているリストラ面談は、いわゆる一流企業だからこの程度の「辞めてくれ指導」で済んでいるわけであって、多くの日本人が所属しているあまたの民間企業ではもっと簡単にサクサクとクビにされてますよ?
「一流企業をリストラされた人」よりも圧倒的に多いはずの「非一流企業をリストラされた人」がこの記事を読んで感ずることは、「辞めてくれって頼まれるだけなの?それならたいしたことないじゃん」じゃないですか?
だから「え~っNECってこんな酷いリストラ圧力をかけるの?」って驚く人が多いとはとても思えませんです.だから反響なんか呼ばないだろうと.もしあなたが反響する人だったら、赤旗に騙されているか、世間知らずか、公務員のいずれかですから、もっと世知を勉強して悔い改めることをオススメします.
どれだけ会社にしがみつきたいのかは人によりけりでしょうから、リストラを拒否して、どんなにつまらない仕事に左遷されようが、地方勤務に飛ばされて単身赴任になろうが、「辞めてくれ指導」に抗うのは好きにすりゃいいでしょう.それでラッキーなことに、「じゃぁ自殺する」と言ったらクビにならずに済んだというこの記事の人はスゲエ幸運じゃんと理解するのが、この記事が巻き起こす多数派の感想だと思います.NECは酷いじゃなくて、NECはうらやましい、でしょ? まるで逆.
そもそも、「NECは酷いですよね?」というこの記事を書いてる記者自身が、正社員ですらないっていう嗤えないオチが今時のマスコミにはありがちなんじゃない? つまり、クビにされるクビすらない身分の記者が「NECの正社員がクビにされそうで大変だ」って記事を書いているとしたら、悲劇を通り越してもはや喜劇でしょう.
というわけで、こんなの赤旗のプロパガンダ記事ですから、NECはけしからんとか、大企業はけしからんなどと精神汚染されるべきではありません.
じゃぁ、怒りをどこに向けりゃいいんだ?
NECを責めるとかいうミクロな問題意識を持つのではなく、マクロ経済的に考えれば無駄な腹を立てずに済むんじゃないでしょうか? 当ブログで繰り返し指摘しているように、わたしの製造業での労働経験から、円高が諸悪の根源です.------NECの場合は円安になっても完全復活は難しそうですが-------
¥78なんていう途方もない円高の直接原因はリーマンショックとギリシャの金融危機ですけど、その円高を修正しなかった日本の政治家や日銀が正真正銘の「敵は本能寺」だと思います.
円高放置の具体的な人名は、民主党主流派の全員.とりわけ藤井裕久なんか円高歓迎って世界に向けて発信したからね.仙石は日銀の白川を総裁にした張本人.財務大臣は安住淳.菅直人と野田総理はなにも考えてないんだろう.
自民党にもわけのわからん奴がいますよ.元自民党ですが与謝野薫なんか緊縮財政+金融引き締めマニアで、亀甲縛りとかで緊縛されるのがよほど好きなんだろうねこいつは.こないだまで党首だった谷垣も同類.
党首といえばこないだ自民の党首選をやっていたこの4名はどうだったかというと、揃ってマクロ経済が全然わからんちんで、こいつらには円高が悪いなんていう問題意識なんか無いんじゃないかな? 人気があったという石破茂ですら防衛オタクでしかないマクロ経済オンチ.
ちなみに、この人が金融政策の総元締めの白川日銀総裁ですが、死んでも金融緩和=円安にはしないっていう信念の持ち主.仙石と仲良しらしい.
じゃぁ、円高が問題だとわかっている奴はだれなのか? 意外にもこいつらなのさ.竹中平蔵はグローバリストだから嫌いだけど、小泉政権のときは金融緩和を実行して円安にした実績がある.宇宙人鳩山が総理の時に日銀に金融緩和を迫ったが日銀に拒否された.安倍は金融緩和すると公約したのでまともなマクロ経済理解をしている.麻生もよくわかってる奴.中川秀直は議員を引退しちゃうんで残念.
先日の自民総裁選では、安倍が総裁にならなかったら、また当分の間経済が冷えた時代が続くとヒヤヒヤしていたわたしでしたが、安倍が勝ってホッとしましたよ.
民主党にも、馬淵澄夫、小沢鋭仁、金子洋一たちのようなマトモな人々がいます.揃って反主流派ですから日干し状態で、民主党の不完全な良心回路として働いているのだろうけど、かわいそうに次の選挙では厳しいだろうねぇ.心から健闘を祈ります.
赤旗のプロパガンダに踊らされてNECはひでぇ~なんて思うんじゃなくて、マクロ経済がわかるマトモな政権に代わって、景気浮揚が達成されるまで堪え忍ぶしかないのだ、というのが正しい認識だと思います.
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その記事自分も読みました。
返信削除昭和のフィクションにしがみついて、他人の努力や成果にぶら下がって生活させようとしている人達がまだいるんですね~。
皆が豊かで、堅固な指導層に甘えかかれていた時代なら、あの記事を読んでNEをCひどい会社と印象づけできたんでしょうけど。
あの記事に出てくる「働かないけどお金をもらう層」に苦しめられている「より働いているけどお金が増えない層」がどういう気持ちであの記事を読んでいるかよく考えた方がよいと思います。本人たちはすごくいい人で、弱者救済の善意でやっているのでしょうが、本当に救うべき人をよく考えた方がよいと思います。
マクロにはやはり、日本好きで指導層を構成しないとひどいことになるということですね。ここを次以降の選挙で反映できないと数千年レベルでの不可逆な不幸コース行きが日本に起きるかもしれませんね。他国の指導層との相対的な能力差にもよりますが。
昭和のフィクション=労組が分配要求してりゃ済んだ幸せな時代でしたが、今もそのモノサシで世の中を見せようとするのは恣意的です.労組すらない企業がほとんどなんだから....
削除>安倍が勝ってホッとしましたよ
返信削除彼は日銀法を読んだことも無ければ読んでも理解できないと思うぞ。
次回総選挙は憲法改正が争点とかピンボケなこと言ってるし
>円高が諸悪の根源です.
円高は結果でしょう。
金融緩和と言っても、金利はほとんどゼロだし手段が無いでしょう。
政府紙幣の発行は批判が多いし、インフレになったら円安になっても、
円での物価が上がるのだから輸出品の価格も上がって、円安の効果は無くなりますよ。
これはご忠告ありがとうございますw.
削除「安倍という右翼が党首になるとはけしからん」
戦後民主主義で飯を食い、今後も戦後民主主義で飯を食い続けたい大マスコミと同じ論調と推察しますが、「安倍はけしからん」が日本国民の多数意見なんでしょうね.それは承知しております.
「彼は日銀法を読んだことも無ければ読んでも理解できないと思うぞ」
削除読んでないかもしれません.わたしもたぶん読んでないとおもいますw.
ただわたしは代議士が法律を読んだかどうかには興味がありません.興味があるのは、側近が様々な情報を言ったり、有権者が陳情に訪れたりして得た様々な情報から、なにをpick-upして、何に問題点を見いだすか?だと思います.
わたしが参加した下記のシンポジウムに安倍とか鳩山が登場して、日銀総裁の罷免権がない日銀法は問題有りと言ってましたので、日銀法に問題認識を持っているように思われます.
http://hirasaka001.blogspot.jp/2011/11/blog-post_28.html
「次回総選挙は憲法改正が争点とかピンボケなこと言ってるし」
削除憲法改正が総選挙の争点になるかというと確かにピンと来ません.争点は経済にしてほしい.
ところで憲法改正それ自体にはわたしは賛成です.
憲法改正というと9条を捨てるかどうかが最大関心事でしょう.9条についてわたしの考えを述べます.
9条を守る価値は3つあると思います.
1)平和を愛するシンボルとして守ろう
2)日本が侵略しないため
3)USAの戦争に荷担しないため
ところが、4つ目には何の効果もありません
4)他国から侵略されないため
憲法9条を守りましょうと主張する人がわたしの知り合いには数名いるのですが------団塊の世代は基本的に護憲------、確かに1~3の効果はあったとわたしも認めるのですけど、今起きている尖閣諸島のゴタゴタは9条の想定外の4番すなわち他国からの侵略です.9条を守りましょうと訴えるある人に、4が起きちゃってあなたの努力が報われない情勢なんですけど虚しくないですか?と聞いたら、痛いところを突かれたのか黙ってしまうんですよ.
別の人は、「尖閣なんか中国に渡しちゃえばいいじゃん」といいました.中国は沖縄も中国領だとも言ってますけど、沖縄も渡していいんですね?とは問いませんでしたが...... わたしには理解困難です.
それで、起きてしまった4に対抗する武力である自衛隊とは、9条を無視して作った軍隊だったという笑えない事実を、護憲派の方々はどう承知してるんでしょう???
平和を唱えれば平和が訪れるという論理はもう機能しなくなっているんじゃないですか? だとすれば、憲法改正にも抵抗感はないです.わたしは.
「円高は結果でしょう」
削除わたしは円高は原因だと考えますが、そのルートはこうです.
円高→輸出企業業績不振→リストラ
円高が結果であるとしたら、どういうルートなのか、わたしには推測が困難であり、どういうルートなのかぜひご教授頂きたいです.強いて推測するならば、こんなところでしょうか?
日本がデフレ→業績不振→リストラ→リストラによって将来の日本企業の業績がV字回復すると予想→株が上がる→円高
すみません、どうしても推測できなかったので途中で断念しました.
政府も日銀も経済学者もみんな、ドルとユーロの莫大な通貨発行量が円高の原因であるという見解に異論はないと思います.差違があるのは、円高を歓迎するか、円高を問題視するかのスタンスにおいてです.
したがって、ドルとユーロの莫大な通貨発行量以外の要因で円高になったのだという理論をお持ちでしたら、それは画期的です.ぜひお聞かせ頂きたいと思います.
「金融緩和と言っても、金利はほとんどゼロだし手段が無い」
削除これは公定歩合のことをおっしゃっていますね.日銀が公定歩合を決めて景気を過熱させたり冷やしたりするというのは学校で習いました.現状の公定歩合はほぼゼロで、マイナス金利なんかありえないので、現状よりも公定歩合を下げて金融緩和することはできません.なのでおっしゃるとおりです.
しかし、公定歩合を決めるだけが日銀の仕事ではありません.日銀の仕事が全部でどれだけあるかはわたしも全貌は知りませんけど、円高に対処する機能としては通貨供給量があります.市場にどれだけのお札を流通させるのかを日銀が決めるということです.
株式を増資すると一株利益が希釈されますから株価が安くなってしまいます.通貨供給量を増やすと起きることはそれと同じで、円の通貨供給量を増やすと円の価値が下がるので円安になります.
また、円の価値が下がると、インフレになります.インフレ状態で公定歩合を低く抑えると、貯金すると預金額の実質価値が目減りするという「まるでマイナス金利」な状態を作れます.
したがって、公定歩合以外にも金融緩和の余地はまだあるのです.
ちなみに、通貨供給量を増やす金融緩和政策はUSAもEUもやっていて、たしかリーマンショック前と今を比較すると、USAは通貨供給量が3倍以上、EUは2倍以上になっています.
「政府紙幣の発行は批判が多いし」
削除これは、戦前の日本が軍事予算を確保するために日銀による国債引き受けをやったから、ハイパーインフレが起きてしまった、という反省のことを主に言ってるのだと思います.
おっしゃるとおりです.際限なく日銀に国債引き受けをさせてはいけません.ハイパーインフレになってしまいますから.
要は加減の問題です.インフレ率が1~3%ぐらいなら経済がちょうど良く廻りますから、インフレ率目標を2%などと決めて、2%を超えたら国債の日銀引き受けを中止する、という金融技術的フィードバック操作をすればハイパーインフレは発生しません.
じつは、リーマンショック後のUSAはこのインフレターゲットをやっているんです.それでもUSAでハイパーインフレは発生してませんよね?
では、戦前の日本ではなぜハイパーインフレが発生してしまったのか? 高橋是清という蔵相が恐慌期に日銀による国債引き受けを開始しました.それで、日本がいちはやく世界恐慌から脱出しました.日銀が引き受けた国債は軍事費とし使われました.やがて、国内景気が過熱してインフレが目立ってきたので高橋是清は日銀の国債引き受けを中止しました.そしたら、軍事費が減った陸軍が高橋是清を暗殺してしまいました.これが2.26事件です.その後、日銀の国債引き受けを誰も止められなくなってついにハイパーインフレになってしまいました.これが日本でハイパーになった理由です.
現在の日本で2.26事件が起きることを警戒するという理由で、日銀による国債引き受けを回避するべきかどうかは、わたしはそれは怯えすぎだと思います.
他に批判の理由があれば、お教えください.
「インフレになったら円安になっても、円での物価が上がるのだから輸出品の価格も上がって、円安の効果は無くなりますよ。」
削除おっしゃるとおりです.$1=¥200なんていうのはさすがにやめたほうがいいでしょうね.ガソリン価格が上がりすぎてすごく困るでしょう.$1=¥110ぐらいなら、輸出製造業も輸入業もちょうど良いところかと思います.インフレ率の話と似て、要は程度の問題です.
それと、わたしが強調したいのは、¥110ぐらいの円安になると、中国とか東南アジアに海外流出していた工場がまた日本の東北地方とか九州地方とかに戻ってこないかと期待します.
日本で失業者が増えている理由の一つが工場の閉鎖であることはご承知でしょう.工場でやる作業は基本的にはどの国民でもどの地域でもできるようにしますので、円安になって価格競争力が戻れば雇用が増えるかもしれないです.そうなるとよいと思います.¥110だと工場の国内回帰はあまり捗らないかもしれませんが、¥140まで下がればけっこう戻るんじゃないかなぁ......
私も製造業勤務ですがね。
削除>わたしは円高は原因だと考えますが、そのルートはこうです.
>円高→輸出企業業績不振→リストラ
何も無いところから円高になったのではないです。
企業活動・貿易・金融政策・為替市場の綱引きのすべての結果として
相対的に円高になっている。(国力の反映と言ってもよいでしょう)
輸出メインの企業は厳しいけど、輸入メインの企業や
国内市場だけの企業はそうでもないです。
平坂さんは通貨供給量を増やせは円安になる。という考えですか?
金利はほとんどゼロで下げようがないけどどうやって通貨供給量を増やしますか
「企業活動・貿易・金融政策・為替市場の綱引きのすべての結果として相対的に円高になっている」
削除これらの比率をわたしはこう考えています.この見積もりをどう思われますでしょうか?
●企業活動 =0
デフレ日本の企業活動は長期低落傾向ですから、為替への作用は「円安圧力」です.なので円高効果はゼロ.
●貿易 =0
「貿易収支」と読み替えてみました.原発を止めた替わりに火力発電をするため化石燃料を輸入しまくっています.そのせいで6月頃でしたか、単月で貿易赤字になるという信じがたい出来事がありました.そのくらい貿易収支が劣化傾向にあるわけですから、これは明らかに「円安圧力」です.なので円高効果はゼロ.
●金融政策 =90%
通貨供給量の件を指しています.
●為替市場 =10%
なにかしらあるでしょうという意味で10%としてみました.ここでは為替市場を投機筋の活動と考えてみました.それが正しいかは自信がありませんが.投機筋が活動すると相場の振れ幅が早く大きくなるとは思います.でも、直近の為替レートがしばらく¥78ぐらいで膠着状態なので、投機筋の影響は現状あまりないように思っています.
「平坂さんは通貨供給量を増やせは円安になる。という考えですか?」
削除そうです.
「金利はほとんどゼロで下げようがないけどどうやって通貨供給量を増やしますか」
削除良い質問だと思います.2つに分けて回答します.
Q1: 公定歩合がゼロだから通貨供給量を増やせないだろう
A1: 公定歩合と通貨供給量はお互いが牽制しあうパラメータじゃないので、公定歩合がほぼゼロだから通貨供給量を増やせないということはないと思います.間違っていたらお教えください.
Q2: 通貨供給量を増やしたとして、誰がそのマネーを消化するんだ?
A2: 日銀の口座に円の金額をドカンと積んだとします.それを使う人は、わたしの理解では3人います.
1人目は、日銀が国債を買って、国が手にした金で公共事業をする.
2人目は、銀行が金を借りにきて、民間企業が銀行から借りて投資する.
3人目は、外人投資家が円を借りにきて、何かに投資する(円キャリートレード)
いま、世界中が不景気です.かつては円キャリートレードが盛んだったこともあったそうですが、今は外人投資家が円を借りに来ないかもしれない.国内企業も今は投資しない.国は緊縮財政であまり金を借りに来ないだろう.だから、通貨供給量を増やしても、そのマネーが市中に流れにくい状況なので、なかなか円安にならないんじゃないか? たぶんですけど日銀が通貨供給量を増やさない理由の一つとしてこれがあるんじゃないかと思います.小泉政権時代の金融緩和局面でも日銀に積んだマネーがなかなか消化されなくて日銀がブーブー文句言ってたそうです.それでも小泉政権では$1=¥120ぐらいにはなってたと記憶してます.
資金需要の少なさをどうするか?
1)直接USA国債を買ったらどうでしょうか?現物買いは為替介入よりも効くらしいです.
2)政策転換して公共投資を増やす.国土強靱化とか.
ちなみに、わたしは経済学部ではないので、経済理論が間違っているかもしれませんので、ご指摘頂ければありがたいです.
先進国では、過去の失敗の反省により政府と中央銀行は独立しており
削除中央銀行への影響力を強める制度改正は過去の失敗を繰り返すと思う。
●企業活動 =35
●貿易収支 =35
そもそも基幹産業も資源もない貧乏国は通貨高になりません。
原油輸入で貿易赤字になったのは昨年からでしょ、
それ以前は巨額の貿易黒字だったのはご存知のとおり
で、黒字が続くと外国から眼を付けられて通貨高にしろ、と言われる。
●金融政策 =10%
日銀が市場に対してできることは公定歩合の操作と
金融商品や通貨の売買くらいでしょう。日銀ができることは実は少ないと思う。
●為替市場 =20%
為替は相対的なものだから、他国の通貨が弱まれば円は高くなる。
もちろん投機筋やミセスワタナベもいる。
10兆円の政府紙幣を発行して日銀に預ける。ですか。
発表したとたんに国債価格の下落とインフレが始まると思いますよ。
でインフレをコントロールするのは困難だと思いますね。
それに市中の銀行は金余りで借手を探しているのに、
>資金需要の少なさをどうするか?
>2)政策転換して公共投資を増やす.国土強靱化とか.
次期政権のマニュフェスト 「人からコンクリートへ」ですか。
有権者の反発は大きそうですよ。
「先進国では、過去の失敗の反省により政府と中央銀行は独立しており、中央銀行への影響力を強める制度改正は過去の失敗を繰り返すと思う」
削除そちらの情報ソースではそういう解釈になっているのかもしれませんが、わたしの情報ソースではそうではありません.
中央銀行の独立性は先進各国の共通認識だというのはそのとおりでありますが、その正確な意味は、
●インフレ目標や失業率目標のような経済指標目標を政府が決定します
●その目標を実現する手段は中央銀行にお任せする
そういう中央銀行の独立が先進各国の「独立認識」だとわたしは承知しています.
ところが現在の日銀法では、●目標を決定する権限、●実行する権限 を両方とも日銀が持っています.この日銀の強力さは、先進各国の中央銀行と比較すると強すぎる、とわたしは承知しております.
したがって、日銀法を先進各国並みに変更することは妥当と思っています.
「●金融政策 =10%
削除日銀が市場に対してできることは公定歩合の操作と金融商品や通貨の売買くらいでしょう。日銀ができることは実は少ないと思う」
それは知識として誤りです.中央銀行は通貨発行権を持っています.通貨発行権の強大さをご存じないので10%という見積もりになってしまうのだと思います.
もちろん、¥90ぐらいまでなら、貿易で決まるファンダメンタルズで決まる部分が大きいでしょう.したがいまして、●企業活動 =35 ●貿易収支 =35 という見積もりに同意する部分もあります.
問題はそこからドーンと¥78などという途方もない円高になった理由は、彼我の通貨発行量の差違によります.したがいまして、なぜ¥78にもなったのか?という謎解きをするならば、企業活動でも貿易収支でももはや説明できない領域であるから、わたしは企業活動も貿易収支もゼロ、と結論づけました.
「●為替市場 =20%
削除為替は相対的なものだから、他国の通貨が弱まれば円は高くなる」
そのとおりです.
それでわたしが主張していることは、他国の通貨としてドルとユーロをとりあげますと、ドルもユーロも弱くなった理由が、彼らが通貨発行量をドーンと3倍とか2倍とかに増やしたことに帰着する、というわけです.
だったら、為替市場=90%になぜしなかったのかというと、通貨発行量に帰着すると考えているわけですので、金融政策にカテゴライズするべきだと思ったからです.
「10兆円の政府紙幣を発行して日銀に預ける。ですか。発表したとたんに国債価格の下落とインフレが始まると思いますよ」
削除国債価格の下落とインフレが始まらない実例であるUSAのことはどのようにご理解されていますでしょうか?
「インフレをコントロールするのは困難だと思いますね」
削除インフレをコントロールできているUSAのことはどのようにご理解されていますでしょうか?
「それに市中の銀行は金余りで借手を探しているのに」
削除これにはわたしも同意します.資金需要が少ないですからね.
「次期政権のマニュフェスト 「人からコンクリートへ」ですか。有権者の反発は大きそうですよ」
削除わたしは公共投資を増やすケインズ的な政策に戻すことに賛成なんです.少数派でしょうけどね.
>インフレをコントロールできているUSAのことはどのように
返信削除>ご理解されていますでしょうか?
いやいやコントロールできていたらリーマンショックなど起きないって。
社会主義統制経済ではないのだから政府や日銀が物価を
直接操作することはできないし日本経済は大きいので、
慣性も大きいし、あと通貨安なら=輸入価格の上昇=インフレ
>それでわたしが主張していることは、他国の通貨として
>ドルとユーロをとりあげますと、
>ドルもユーロも弱くなった理由が、彼らが通貨発行量をドーンと
>3倍とか2倍とかに増やしたことに帰着する、というわけです.
ドルもユーロも経済圏と規模が円より大きいからガチンコ勝負しても
力負けするだろうし、円の通貨発行量を増やすと言っても
よい方法が思い付かないです。
インフレなしで通貨発行量が増やせればベストなのだろうけど。
物価も給与も今のままで1ドル110円になれば、
製造業の国内回帰はあるだろうけど、ルートは見えません。
「いやいやコントロールできていたらリーマンショックなど起きないって」「社会主義統制経済ではないのだから政府や日銀が物価を直接操作することはできない」
削除市場を「完全に制御」するのは不可能だとわたしも思います.そこで「不完全ながらも制御」するために中央銀行がある、と思います.下記の記事にあるように、FRBが2.5%のインフレ率を目標値として金利を決めるという活動をしているのは「不完全ながらも制御」しようとしている例だと思います.
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT824927920121010
わたしはこういった中央銀行の活動がインフレ率をかなりの程度制御できていると信じているのですが、中年会社員様は効かないと思われているようですね.
わたしとしては経済は専門ではないので、これ以上自説を補強する論理を知らないので、説得材料はネタ切れです.インフレ率は制御不可能という説があることを確かに了解いたしました.
「ドルもユーロも経済圏と規模が円より大きいからガチンコ勝負しても力負け」
削除GDPで比較するとだいたい日本は1/3の経済規模のようです.
2011 GDP 単位=10億ドル wikiから引用
EU 17,960
USA 15,064
JPN 5,855
勝てずに押し戻されますかね?
「インフレなしで通貨発行量が増やせればベストなのだろうけど」
削除いやはやまさにその話なんですけど、わたしの信じる某教義によると、、、
金融政策でインフレをほぼほぼ制御できると主張するリフレ派と呼ばれる人々がいます.わたしはリフレ派の教義を信じています.リフレ派によると、今の日本はデフレなので、デフレがマイルドインフレに転じるまでの余裕分が大きくあるので、たとえ通貨発行をしてもなかなかインフレのスイッチが入らない.通貨発行の余裕分は1兆円とかそんなケチな金額ではなく、数10兆円かそれ以上にもなるであろう.....
信じるかどうかはアナタ次第、、、、という都市伝説のような話です.わたしとしては都市伝説であってほしくないわけですがwww
で、先日の自民党の総裁戦の各候補者の主張によると、安倍だけがこの「都市伝説かもしれない説」を承知しているように思われましたので、こりゃぁ安倍いいかもと思ったわけなんです.
全ては都市伝説の真偽にかかっている....
「物価も給与も今のままで1ドル110円になれば、製造業の国内回帰はあるだろうけど、ルートは見えません」
削除同意します.国内回帰が活発になるなどというのは夢・願望レベルですね.
石原新党 旗揚げ
返信削除橋下氏との連携、連帯が考えられていますが、上手く行くのでしょうかね?
問題と方針の差を埋められるか?
まず石原ですが、尖閣購入→息子の総裁戦→新党 と自分の優先順位で行動しており新党旗揚げが3番目なのは明らかです.身をなげうってという印象はないです.ここ数ヶ月で石原は男を下げたと思います.
削除橋下はノンポリでなんでもやる男ですから、石原が選挙協力してもよいと言えばそれには乗るでしょうし、選挙後も歩調を揃えると思います.ただし、党同士の合併はなさそうな気がしますけど.息も絶え絶えだった第3極が、石原の接着剤のおかげで、みんな+石原+維新でいちおうの形を取る可能性は増したと思います.
支持層はどうなるか?
民主にとっては、もはや連合しか支持しなくなっているので、石原が出ようがあまり変わらないような気がします.
自民にとっては、安倍に集まるはずだった保守票が石原に流れると予想され、自民にはマイナスの影響があるのかなと思います.
最大の有権者である浮動層が大量に石原に流れ込むかどうかはよくわからないです.橋下のようにトンマなことをしなければ浮動層がそれなりには石原に流れるとは思いますが.
経済の勉強に参考に成る記述が詰まっている様に思います。良く読んで理解したいと
返信削除思います。
疑問に思っていた、何故円高を容認して円安誘導出来ないかの答えを見っけ出せていません。
私の推測ですが
円高で有るならば、諸外国からあえてクレ-ムは付かない。
日本の国債の価格維持が出来、なんとかやっていけると考えているのでは?
企業にとっては、どうしようもない地点に来ているのに、国は、ただ見ているだけ
個々の企業が考える事だから、個々の企業努力で解決しなさいと言う親方日の丸で、
傍観していると私には見えます。
無駄使いを止めて、貿易の基幹産業+民間企業へ何をする事がベタ-かを考える
事が必要と思った。
企業が死んでからは、再起不能な事は、明らかです。?
おはようございます.
削除円安にしようとするための金融操作は邪道だと考えてしまうのが円安誘導しない人の心理にあるのかもです.ハイパーインフレになるぞーとか.あるいは、本当のマクロ経済がわからんちんな人.仙石なんかはマルクス経済学だからか、本当にわからんらしいです.それと円高は国家の強さの象徴だと考える古い考えの人.