毎年楽しみにしている真空管オーディオショーを見学しました.オーディオマニアの爺さん達のカオスなこのイベントは楽しいな.
↓PARC audio
13cmでマグネットが巨大なウッドコーンSP unit、3万円ぐらいする.PARCが売り出し中の商品.わたしも欲しいとは思う.
小型のエンクロージャでデモってました.わたしはやはりPARCの音って好きです.
↓MIXEL
マークオーディオのunitでデモ.マークオーディオのSPは低価格ながら素直な音色でよろしいんじゃないでしょうか? コイズミ無線でよく見かけますね.
↓クリアサウンズ
むかし、ソニーの平面SPってのがありました.その技術者がスピンアウトして作ったもの.小型ながら意外にも低音が良く出る.でも中音域がちょっとチャカチャカしてたかな?
↓ハットオーディオラボ
1.5倍速改造のカセットデッキの音と、CDの音を比較してみようというデモ.
こういうヘンテコなデモをやるところが真空管オーディオショーの面白いところです.
どこのカセットデッキなのかは遠目で見えませんでした.
感想としては、いまいちなカセットの音でした.
たぶんdb-C-NRを使っているだろうし、周囲の騒音がうるさい環境なのでヒスノイズは聞こえませんでした.ですがピアノ音がワウフラで濁っており、尾崎豊のヴォーカルは歪んでいて、いまさらカセットには戻れないよなと思いました.
↓Nutube
話題の真空管Nutubeは、何箇所かで見かけました.006Pと比較すると意外と小型のデバイスだとわかります.電池駆動も可能なんですね.
トレイに入ったNutubeが大量に販売されていました.
↓栄光電子
トランジスタアンプと真空管アンプを切り替えて音の違いを聞き比べ.確かに違う.トランジスタの方が低音・高音豊富で引き締まった音.真空管はおっとりした音.
トランジスタと真空管には傾向的にそういう差異があるらしいんだが、低音の理由は単純にダンピングファクター(DF)ではないのかね?
トランジスタアンプはエミッタフォロアで出力インピーダンスがゼロ近い=高DF駆動であるが、真空管は球数を減らすために出力トランスを使う場合が多く、出力インピー=8Ωに設定されることが多い.すると必然的にDF1になるわけで、それが低音の音色に影響しないわけがないとわたしは思う.
↓1球パワーアンプ
5極管をたくさんつかってゴージャスに設計した結果トランジスタアンプの音色に似てしまったアンプよりも、このようなシンプル構成の3極管アンプでボソボソと鳴らすのが真空管アンプっぽくて好みです.
電源を除くと回路はたったこれだけ.3極管とトランスの恩恵をフル活用.プレート電圧900V.
↓サンディエゴオーディオ(SDA)
電流駆動アンプをデモっているSDAは、いつも博士っぽい人が説明員をやってます.
一般的な電流駆動アンプの定義ですと出力抵抗が高いはずなのですが、ここのアンプはDF=35となっているので出力抵抗が低い事を意味しており、なんだか不思議です.腰を据えてSDAの特許を読んでみたら面白そうですが、真空管回路はよく判らないんだなこれが.
デモはメリハリのある音を出していましたよ.
ではまた来年.
かしこ
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この辺をやってるベテランエンジニアがいなくなったら、ピュアオーディオ的な世界もつまらなくなりそうですねー。
返信削除アナログ技術が今後復活することはあるのでしょうか・・。
真空管オーディオショーに出展している中小企業の爺さんが死に絶えたらあのイベントは維持できるのかなと心配です。
削除>>どこのカセットデッキなのかは遠目で見えませんでした
返信削除パイオニアのCT-920かな?
80年代は、3HEADやノイズリダクションなどデッキがどんどん良くなってきましたが、当時の私はすっかり興味がCDに行ってしまっていて、カセットデッキは良いものを使いませんでした。
個人的に興味深いことをいろいろ話してましたよ.
返信削除ナカミチ(懐かしい)ではないようなことを言ってました.
改造しにくいとかなんとか.
パーマロイヘッドは磨り減りが速くて現存するものは使えない.
センダストヘッドは硬いので今でも使える.
メタルテープはもう売られていない. ←マジっすか???