2012年8月12日日曜日

銀座松屋の竜の子プロ展を見学、失われし名人芸的キャラデザイン


銀座松屋で竜の子プロ50周年記念として、原画やイラストが展示されているのを見学しました.8月20日まで開催です.

マッハGoGoGo、ハクション大魔王、ガッチャマン、タイムボカン、などおなじみの作品のセルや原画が飾られていて、中には1970年ごろの古いイラストもありました.
でも、竜の子プロはもはやオワコンの感じが否めませんな.ここ20年ぐらいロクな作品をリリースしてないですから.

キャシャーンとかガッチャマンを制作していた最も竜の子が輝いていた時代の九里一平らのイラストは今見てもまぶしい限りです.ただ、あの劇画チックなイラスト画を動かすのがアニメとして正しかったのかというとどうなんですかね?   とてもじゃないが満足には動かせないだろと思う.

イデオンの湖川友謙は竜の子出身ですが、湖川キャラぐらいまでがアニメで動かせる複雑系キャラデザの限界点なんじゃなかろうか?

竜の子とは対照的に東映動画では、森やすじが描くシンプルなキャラデザで歴史が始まり(下記のヒルダはその代表)それが宮崎駿へ伝播し今に至るわけですが、わたしは基本的にこちらのシンプルキャラデザがアニメにはマッチしているんじゃないかと思います.なんたって動かしやすいので.
だからこそ、湖川とか安彦の絵があれだけまったりと動いて観れるというのはまったくもって畏れ多い気持ちになります.湖川の「発動編」や安彦の「アリオン」なんかひれ伏してしまいます.ありがたやありがたや..... あんな絵が動くとは、、、、、

エヴァで貞本キャラが全然安定しないのが定着して以来、かつての名人芸的なキャラデザはすっかり死滅したように思います.


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