2012年8月30日木曜日

大阪維新の議員定数半減とは!? 橋下よ、オマエもか

大阪維新の新自由主義的政策がわたしは嫌いだという話は当ブログで何度か書きました.彼らの主張の中には良いことを言ってる部分もあるとは思いますが、新自由主義的政策によって労働者を交換可能にして、多国籍企業が栄えて、国民滅ぶっていう未来はわたしは嫌です.かつての日本のように企業が日本国民と共に栄えることのできる政策を志向してほしいです.

まぁそれでも民主党主流派よりは全然マシだというのが日本国のヒドイ状況であって、全然シャレになってないわけですが.

ところで、一昨日あたりのニュースで大阪維新の会が、国会議員定数を半減すると言い出しました.これに同意しない人とは組まない、踏み絵だ、という話のようですが、これはイデオロギーの相違とかではなくて、問答無用的にトチ狂った死亡遊技じゃなかろうか??? オイ大丈夫か? > 橋下

お役所勤務の方でも、企業勤務の方でも、100%同意していただけると思うんですけど、合理化で社員数が半分になって、それと同時に仕事が半減することなんかありえないですよね? 仕事は減らずに社員が半減したら残業を8Hやるんですか? 3ヶ月も経てばメンタルヘルスで社員の半数が休んでしまい、その組織の活動は停滞してしまうことでしょう.これは社会人経験のある人なら誰でもそう思いますよね?

大阪維新はこう考えているんでしょうか? 国会議員はあまり仕事してないから、今の倍の仕事をするのが当然だし、それは可能であると.
わたしの知り合いには国会議員はいませんので、彼らがヒマなのか多忙なのか知らないです.しかし、とりあえずわたしは国会議員はヒマ説には同意しないことにします.
  ●議会へ出席する
  ●委員会へ出席する      (複数掛け持ちだったりするらしい)
  ●陳情を受ける
  ●ぺーぺー議員には秘書がたくさんいるわけではない    (数名?)
  ●いろいろと勉強することが多く、官僚のレクチャーが頼りである
  ●パーティーに出る
  ●支持者廻りをする    (地方の人は遠くて大変)
↑こんなことを日夜やってるんでしょう? この仕事を2倍にするのってできるの? そう思えない.

議員定数を半減した結果、各々の議員の仕事が2倍になったとしたら何がおきるか? もっとも懸念するべき事は、代議士が官僚の振り付けで働くようになる危険ではないか? まるで今の民主党がもっとチャチくなったような有様になっちゃうんじゃないか? 議員定数半減で喜ぶのは官僚だけだよ?

この議員定数半減のニュースを知って、橋下がポピュリスト呼ばわりされるのは、無理からぬことだと思いました.橋下はTVで「政治家も国民と一緒に痛みを分かち合うべき」って言ってましたけど、そんな「お詫びのための政策」なんか持ち出されてもべつにうれしくないです.議員が半分になったらデフレを脱却できるんですか? 財政が黒字になるんですか? そんなことはないでしょ?人気取り以外の効果あるんですか?

昔に較べて議員の質が落ちているとも言われます.ならば、国会議員の人数を増やし、秘書も増やし、ヒマにしてやって、その悪い頭でもマトモな仕事ができるようにするのが合理的な本筋だと思うんですが、どうやらポピュリスト橋下氏には、「痛みを一緒に分かち合う」ことの方が高優先度であるようですね.そんなおかしな頭脳構造の人物が、公選された首相になり、官僚のパペット化した少数多忙議員を引き連れて、バシバシと決める政治って、それから出てくるoutputはロクでもないんじゃないか?
維新にすり寄る議員に「議員定数半減」というと、さーっと逃げて行くそうですが、わたしはその逃げた議員のほうを信用します.そりゃ一目でおかしいって判るもん.

かつて、政治改革は小選挙区制の導入によって成就される、という論理のすり替えが小沢一郎によって行われました.3年前、事業仕分けで財政立て直しというウソが小沢一郎によって行われました.いま、議員定数を半減するから許してくれという意味のわからない論理のすり替えがまたしても行われようとする様をみるにつけ、橋下よオマエもか?と思わざるをえません.   >   頭を冷やせ橋下

もしかして、こういうイクスキューズが後から提示されるのかもしれません.議員定数の半減は、道州制が完成して国会の仕事が外交と防衛だけになった暁に実施される、などという後出し条件設定.というか、せめてそういう高度なウソであってほしいと願います.

かしこ


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