今日は春めいた気候になりました.スギ花粉の飛来を鋭敏なわたしの鼻粘膜がキャッチしています.辛い季節の到来です.読者の皆さんもご自愛ください.
今日も井戸掘りについてレポートしまーす.
【前回のあらすじ】
USBカメラで地中を観察して分かったのは、小石+砂から成る礫層を掘っても掘っても空洞を広げているばかりである.垂直に掘れてない.そんな事が想像されました.
再測定して地下構造を割り出したのが右図です.地下4.5mぐらいに空洞が出来ている模様です.
【お勉強】
崩れやすい地盤をどうやって掘ればよいのか?
石油掘削で泥水を流し込むのは知っていました.素人井戸掘りでも泥水を使う場合があるそうです.泥水を投入することで、砂のような地盤を粘土が覆って崩壊を防ぐ効果を狙うというメカニズム.
泥水注入を試みるコトにしました.
【粘土調達】
泥水とは粘土を溶かした水ですから、まず粘土を調達しなくちゃいけません.
ここを掘っていて地下1.5~4.0mから良質な粘土を採取できました.しかし、惜しまれることですが、表層土を埋め戻すのに使ってしまってその粘土はもう手元に残っていません.粘土採取のために別の場所を掘るかねぇ?とも思いましたが、、、やめました.
なんとAmazonで粘土(¥1900)を買いました.土を掘ってる奴が土を買うかねぇ? バカバカしくて涙がでます.
↓塑彫用粘土10kgです.体積は6リットルですから比重は1.7と計算されます.
【泥水調製】
粘土を水で溶きます.粘土と水の比率はなんとなくで、もんじゃ焼きぐらいのトロトロさを狙いました.
↓この作業を手動でやったら手が疲れて死んじゃいます.インパクトドライバでかき混ぜ作業をしました.それでも疲れました.
定量的には、粘土2.5kgを投入し、10リットルの泥水を作りました.この濃度が適切かどうかは不明です.
【泥水投入】
外壁パイプのVU75は内径80mmです.そこに10リットルの泥水を投入すれば、パイプ内に2mの高さの泥水が溜まる計算です.
と・こ・ろ・が、、、
パイプ内の泥水は50cmにしかなりませんでした.
それは何を意味しているかと云うと、冒頭の地下断面図の「空洞」の容積が7.5リットルもある、という意味です.無駄な作業をしたもんだなぁ.
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今日投入した10リットルの泥水は、明日になれば地盤に染みこんでさらに水位が低下していると推測します.明日はもう10リットルを追加投入するつもりです.
今後は、土砂を引き揚げると同時に泥水も上がってきます.土砂と泥水を選り分けて、泥水は再び地下に戻すというワークフローにするつもりです.
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かしこ
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