いま、スマホ・ケータイの通信規格は4GあるいはLTEと呼ばれています.
おおざっぱな通信速度はこんなかと思います.
1G:アナログ通信
2G:imode 10kぐらいかな?
3G:1Mbpsぐらい
4G:50Mbpsぐらい
これが5Gだとベストで10Gbpsぐらいを狙って技術開発が進められているそうです.
えっ? 10Gbps? ご冗談でしょう?
どうするつもりなのかと調べましたら、とかくアバンギャルドです.
1)周波数
4Gは800MHzぐらいですかね? おおざっぱにUHF帯が使われているイメージでよいでしょう.
これが5Gだとミリ波帯域(30-300GHz)を使うそうです.
光に近くなるので伝送の難しさがあるけどそれはさておけば、帯域は広く取れますね.
多数の端末が同時に10Gbpsで通信するならミリ波帯は必須でしょう.
ひとまず帯域の問題は納得しました.
2)ミリ波伝送の実現
ミリ波だと直進性が激しくなるので、建物の影とかでの死に方が激しくなります.
これをリカバリするために、基地局のアンテナをフェーズドアレイアンテナみたくして、端末に向けて電波をfocusしてリカバリしようとするのだそうです.
いやはや、アバンギャルドなことで.
3)広帯域の達成
すでに4GやWIFIで使われている技術で、MIMOっていうのがあります.
古いテレビでゴーストという現象がありました.ゴーストの発生原因は、反射した電波が複数経路で時間ズレを伴ってアンテナに入射する邪魔な現象でした.
MIMOというのは、このゴーストを逆手に取って、反射経路毎に独立したデータを送受信するテクニックです.今の4GやLTEだと数個ぐらいの複数経路を活用してるぐらいじゃないかな?
5GではこのMIMOを1000経路や1万経路に増やすそうです.
いやはや、アバンギャルドなことで.
5Gの技術的にはパラダイムチェンジというほどのコトではなく、どっちかというと既存技術のリファインで頑張るイメージです.それでも実現が大変なのは間違いないですが.
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5Gのこの技術構想を知って、わたしは今は亡きPHSを思い出しました.
PHSはローパワーのローカル基地局をたくさん作って、closedなlocal networkを形成しましょというノリでした.
ところがPHSは負けてケータイが勝ちました.その理由は、ケータイは大きな基地局を疎に建設すればよくて、それゆえ投資が少なくて済み、かつ移動時に通話が切れなかったからだとわたしは理解しています.PHSは少し移動するだけで隣のlocal networkにチェンジせないかんかったので通話が切れやすかった.
そんな風にPHSが滅んでケータイが勝ったという歴史があったわけでしたが、、、5Gが成功するためには、5GのnetworkトポロジをPHSに先祖返りさせるような予感がします.
登場するのが早すぎたかPHS.
かしこ
なんか話を聞いてると、昔あった「衛星電話」を、彷彿とさせるのですが・・・
返信削除(今調べたらイリジウムってまだ続いてるんですね。一回潰れたと思ってたんですが)
まぁMIMOとかは最近の技術なんで、やはり既存技術とのハイブリッド?
という感じでしょうか。でもいずれにしても「画期的な技術革新」という
雰囲気じゃないんだよな・・・
※ちなみに、PHSは、まだ日本以外では使われてるみたいです。
ケータイ本体なくても通話できるとか(脳内にチップでも埋め込むか?)
空間に字を書くと、そのまま相手に伝わる?とか、画期的な技術革新って
もうないんですかねぇ・・・
イリジウムは衛星の寿命が尽きていても不思議じゃないくらい昔でしたがまだ生きてましたか.ケータイ普及期のテクノロジなのでかれこれ20年ぐらい以前だった気がします.長生き衛星はえらいです.
削除大病院でセンセイや看護師さんが構内通信に使ってるのはPHSかもしれません.長生きでえらいです.
脳内チップに期待.googleのウェラブルカムが萎んでしまったのは残念です.
端末基地局が10Gって、バックボーンはどのくらいの通信容量になるのでしょうか?想像つかないです~。
返信削除バックボーンには10Tbpsをお願いしましょう.(無理)
削除宅配便のラスト1マイルをF1マシンにして、拠点輸送はトラック輸送のままみたいな.