先日、謎のクルマに出会いました.
蓮田の道は狭いうえに歩道が無い所が多く在って、自転車や歩行者をいちいち避けて走る必要があります.迂闊に余所見運転をしようものならパキョンと人を跳ね、また少し走ってはパキョンと人を跳ねと、バイオレンスなゲームさながらな状態になってしまうのは不可避です.走りにくいです.
その日の帰り道は冬の19時ですから辺りはすっかり暗くなっていました.まーたまたダーク色の服を着た人が歩道のない路肩を歩いていて、あぶねぇなぁと愚痴を言いつつ走っていました.
そしたら前を走る軽自動車に追いついて、そいつがやけにのろい.時速20km未満で走っているんです.しかも夜道だというのに無灯火.窓ガラスには遮光フィルムを貼ってあって車内の様子を窺うのは無理.
俺: ねぇ、、、あのクルマ見えてる?
妻: 見えてるわよ
俺: そうか、オレにしか見えてないかと思った.異様に遅くない?さっきからずうっと20kmだよ.しかも灯りつけてないしあぶねぇ奴...
妻: 霊かしら?
俺: ガラスが暗くて運転手が見えないな、人乗ってる?
妻: わからないわ
俺: (ますます遅くなり10kmまで減速)よし今だ!
妻: 追い越すときにお爺さんみたいなのが見えた
俺: それ人だった?
妻: わからないわ
俺: あぶないのは道だけじゃなくてクルマもかよ
首のないライダーが猛スピードで追いかけてくる怪談ならあるけど、無灯火で遮光フィルムのKがのろのろ走る怪談というのは寡聞にして知りません.
また出会う予感がしてなりません.
ホラー
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