2019年12月7日土曜日

【回路】電撃トランジスタ講座(小信号アンプ設計)(2) 外観

トランジスタってこんな形をしてる.大きさは黒い部分が5mmぐらい.こういう小さなものを小信号用トランジスタと呼んだりする.
小信号があるなら大信号があるのか? 大信号トランジスタとはあまり呼ばれないけど、パワートランジスタと呼ばれる.これは2cmぐらいの大きさ.
小信号トラとパワートラの違いは主に流せる電流が違うんだと思えばだいたいあってる.
小信号トランジスタの最大電流は200mAぐらいの製品が多い.
パワートランジスタの最大電流はピンキリだけど上の写真ぐらいのサイズだと10Aぐらいまでいけるかなってとこ.

小信号トラとパワートラの違いでもう一つ、増幅できる周波数が違う.
2SC1815のようなポピュラーな小信号トラで実際の回路を組むと、50MHzぐらいまで増幅できるかなっていうイメージ.

けれどパワートラだと数MHzぐらいまでかな.

そうなる理由はこの連載の中盤で説明するかもだけど、パワートラはチップサイズが巨大になる.チップサイズが巨大になるとベースやコレクタにへばりつく容量が増える.容量とはすなわちコンデンサのことだ.巨大なコンデンサがへばりついた回路の動作周波数はどーしても高くはならない.そういう事情だ.


昭和40年代のトランジスタラジオはたった6個のトランジスタでヘテロダイン受信機を構成していたんだからすげぇや.

ではまた次回でお目にかかりましょう.

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