都知事選、結果の感想

わたしの予想はこちらでした．http://hirasaka001.blogspot.jp/2014/02/blog-post_7.html
              基礎票        浮動票          予想        得票率        結果
  舛添    ２００万票  ＋１０万票  ＝ ２１０万票  （４７％）    ２１１万
  細川    １２０万票  ＋２０万票  ＝ １４０万票  （３１％）      ９６万
  宇都宮   ６５万票  ＋  １万票  ＝   ６６万票  （１５％）       ９８万
  田母神   ３３万票  ＋  １万票  ＝   ３４万票  （  ７％）       ６１万

以下感想です．一言で表現すると細川が大負けして、宇都宮と田母神が浮上．

当確時刻
２０：０１に舛添当確の速報が出ると予想したら．なんとTOKYO-MXが２０：００：１５に当確を打ちやがったのには笑ったです．

投票率
投票率は予想４５％のところ、実績４６．１５％だったのでほぼ当たり．

非浮動票が４１．８％あるとこちらで仮定したので、浮動票はたったの４％に過ぎず、浮動票はほとんど誤差でしかない．今回の選挙は、謂わば各陣営のお客さんの数をかなり精度良く浮き彫りにしたと思う．
今回の候補者のお客さんはこのように色分けできるだろう．石原慎太郎は誰に支持されているのかいまいち不明確だったのに比べると、今回の色分けは容易い．
  舛添   ＝公明＋自民   ２１１万
  宇都宮＝共産               ９８万
  細川   ＝民主               ９６万
  田母神＝保守              ６１万

舛添、公明、自民
舛添は予想通りの得票で感想なし．公明党のみなさんおめでとうございます、というのが最も適しているだろう．舛添の街頭演説では閑古鳥が鳴いていたそうですが、楽な選挙だったので、動員を手抜きしてもOKってなわけで、閑古鳥を放置プレイしてただけでしょう．自民の基礎票が細川と田母神に大きく分裂するかもしれないとの予想も初期にはあったらしいのですが、舛添の街頭演説が閑古鳥だったというネットの情報を知って、自民は分裂投票のリスクなんて少しも感じてないんだなぁとわたしは感じていました．

細川、宇都宮、小泉、民主、共産
意外だったのは、２位予想の細川が３位になってしまったということ．そしてまさか宇都宮が２位だとはね．これから言えることは、共産はがんばった．しかし民主は死に絶えて、共産よりもダメになったということでありましょう．両者の得票を合計すると約２００万なので、リベラル大好きな人は5人に一人いる計算になる．さすがは戦後レジームパラダイスだわ．

細川は有権者から人としてダメと烙印を押されていたようにも思う．熊本で陶芸やってた高齢者がなんでいまさら出てくんの？みたいな受け止められ方で、それよりも前回の知事選で顔を見かけた宇都宮の方が高信頼度であるという受け止められ方をしたのではないか？

興味深いのは、もしも宇都宮と細川が候補者を一本化してたら、舛添と伯仲したってことです．まぁそのケースでは舛添陣営ももっとネジ巻いて逃げ切ったとは思いますが．その細川を担ぎ出した（うちの一人の）小泉純一郎であるが、このわからんおじさんは何を考えていたんでしょ？
  １） たとえ細川が当選できなくても、リベラル勢力を分断することで、自民党への支援になるし、宇都宮を阻止する効果もある
  ２） もしもラッキーで細川が当選したら、原発廃止の主張を強めることができる
  ３） ゆえに、小泉純一郎にとってはどっちに転んでも痛くない （小泉には負けても負けと感じない鈍感さがあるからだが）
実際、小泉が細川を担いだことにより、舛添支持の自公は超楽な選挙戦だったと思います．それに対してリベラルの皆さんにとっては、真っ二つに分断されてしまって大災難だったでしょう．小泉が支持してくれたのでうれし～などと喜んでいた民主党勢力は一番のオバカさんでした．リベラルが大好きな反原発という餌で攪乱されただけなのに、気づいてますかな？

田母神、保守
戦後レジームパラダイス東京において、目立った組織票の無い彼が６１万もの得票をするとは予想よりも多かったです．だって６１万票というと、前回の参議院選挙のボーダーラインのチョイ下ですから．保守層のお客さんは１６人に一人、ひとクラスに２～３人いる見当になる．
都知事選の前から、尖閣における中国の活動は大人しかったそうで、これで選挙が終わったからまた尖閣で中国軍の軍事演習などなどが始まることでしょうな．

あ～、くだらない選挙だった


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