天井裏の防火壁はこの図がわかりやすいです.天井裏防火壁の無い物件では、火事の延焼が速いという図です.
防火壁といったって石膏ボードを天井まで延ばして施工する程度ですから、延焼を遅らせる程度の効果しかないと思いますが... (防音効果も期待される)
10年ぐらい前にシェアハウス経営が流行しました.
普通の戸建てを部屋貸しする手軽さゆえに参入が容易だったのが流行を後押ししたと思っています.それと当時はデフレが酷かったので家賃が安いシェアハウスがもてはやされたという事情もあったんじゃないかな?
しかしながら、フツーの戸建てには天井裏の防火壁なんか無いです.やがてシェアハウスにも法の網がかかって天井裏防火壁が必要だとされ、シェアハウスビジネスへの参入障壁は高まったようでした.
天井裏の防火壁なんかたかがそんなもんだとわたしは思っています.有るに越した事は無いが、無くてもどうということはない、みたいな.
-----
レオパレスのお詫びによると、ひとまずこういう状況のようです.
・1996~2009年に施工したアパート290棟を調べたら
・少なくとも38棟で防火壁が無かった
・建築確認図面には防火壁があるが、現物には無い
建築業界にある様々なグレーゾーンを多少は見聞きしたわたしとしては、こんなの珍しくないんじゃね、って思ってしまいます.レオパレス限定の事件だと思わない方がいい.
また築年度にもよるかと.今回の調査対象は1996~2009年施工という比較的築浅の物件で、不良率=38/209棟だと報道されています.もっと古い物件を調査したら100/209棟なんてギャグな値を叩き出してしまうかもしれません.古い建築ってアバウトなので.
あと地域にもよるかな? 大阪の物件なんかいろいろありそうwww
問題のインパクトとしては、防火壁ごときよりも耐震性の方が心配に思います.
今般の天井裏の防火壁は、天井裏を目視すれば一発で判ります.それに比べると耐震性調査は見た目ではなかなかわかりづらい.筋交い(ブレース)の有無や、ボルトの緩みは目視では判断が難しいですし、全箇所検査は事実上不可能です.表面化しない箇所には問題が潜んでいるものです.大丈夫かなぁ、、、(消え入るようなか細い声で)
レオパレスは本件の補修工事をするそうです.比較的簡単な工事なのでレオパレスの経営を揺るがすようなことにはならないと思います.
責任の所在はどこあるのか?
レオパレスは防火壁アリの仕様を施工業者に提示したが、コスト要求の厳しさに耐えかねた施工業者が気づかない振りをしたってとこじゃないかな? レオパレスも薄々承知していてスルーした.自治体も建築確認をスルーした.みんなの温情が作用したという幸せな図式かと....
今回の改修費用は、最終的には施工業者に請求書が廻るんだろうなぁ.
エイメン
追記: 2chまとめサイトで爆笑しました.レオパレスおもしれぇじゃねぇか(笑)
以下転載.
・チャイムならされたと思って玄関を開けたら、四軒隣の部屋だった
・チャイムが聞こえ今度こそはと思ったけど、やっぱり隣の部屋だった
・チャイムを鳴らしたら全室住人が出てきた
・ティッシュを取る音が聞こえてくるのは当たり前、携帯のポチポチが聞こえることも
・爪切りの音も聞こえる
・納豆をかき混ぜる音も
・壁ドンしたら壁に穴が開いた
・というか、穴が開いたあとも開くまえと聞こえてくる音は変わらなかった
・壁に画鋲をさしたら隣の部屋から悲鳴が聞こえた
・業績悪化でさらに壁が薄くなる
・将来的には壁がなくなる可能性も
ドリフのセットか?(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿