2019年2月12日火曜日

【親嫌い】わたしは父親から精神的虐待を受けていた

またDVで子供が死んだ.

自分の子供時代を振り返ってみて、人を殺すほどの物理的暴力は無かったが、精神的暴力なら受けていたと思う.わたしは父親から精神的虐待を受けていたのだ.

中学生ぐらいまではそれを跳ねつけるだけの胆力は身についていなくて、ただひたすら「うぅ、、、」とうめいて耐えていただけだった.高校生にもなれば「この野郎いつか殺してやる」と反抗するようになったが.

何が起きていたのか?
わたしの父はとある精神的支柱にすがって生きている人間だった.(存命なのだがボケたので過去形とする)   父にとって小学生~中学生の息子(俺のことだ)が恐ろしかったのだ.いずれ息子は自分の精神的支柱を根こそぎ打ち壊してしまうと恐れたのだ.そこで父は、全力で小学生~中学生時分の息子を叩き潰しにかかったのだった.

父の精神的支柱について説明しよう.

父とわたしは趣味嗜好の面で真逆な人間だ.わたしと父の趣味嗜好とを比較してみよう.

わたしの趣味嗜好は、当ブログを定期愛読して下さっている方にはお分かりだろう.
 ・ポップカルチャー好き
 ・新しいもの好き
 ・自分の価値観で取捨選択する
 ・ヲタク

では父はどうかというと、ひねくれた流行追い人なのだ.
 ・ポップカルチャー否定を自分の存在理由とする
 ・新しいものを否定することで自分の価値を高める
 ・巨人大鵬卵焼き麒麟麦酒=多数派を否定することで自分の価値を高める
 ・少数派はただのポーズであって、実際は褒められたがり屋のナルシスト
 ・つまりファッションでアンチしてるだけの浅薄人間
 ・なのだがその自己に大変な誇りを持っている

これが父の精神的支柱だ.自分が本当に好きな物なんか無くって、ただ点数稼ぎしたいだけなのだ.不健全すぎる.生まれ変わってやり直せとしか言えん.

たとえばモーツアルトを礼賛するくせに歌謡曲を批判する姿勢をわたしは全く理解できない.なぜならモーツアルトは200年前の歌謡曲プロデューサだからだ.少しは考えろ.

でも父は考えない.古い事物を礼賛してさえいれば高ポジションをキープできると信じているからだ.父の嫌らしいところはそれだけではなくて、新しいものを攻撃することで高ポジションを狙いにいく奇癖があるのだ.政治イデオロギーや宗教じゃないんだぜ.ただの趣味で高ポジション狙いって意味が判らん.

そんな嫌らしい奇癖を持つナルシスト父の目には、自分の息子がどう映っていたのか?
こういうことだったと推測する.
『なにしろアニメだ特撮だドラマだドリフだと、新しくてバカバカしいものが大好きな息子だ.息子は好きな物を好きだと思っていてなんら屈託が無い.息子は古いものを好きになるような人間では無さそうだ.自分とは全く違う.息子を見ていると自分が間違っているような気分になってくる.目障りだ.自分の精神的支柱を維持するには息子を弾圧しなくてはならない.さもないといつか息子によって自分の精神的支柱が解体されてしまうだろう』

年端も行かない自分の子供に怯えてんじゃねぇよバカめが.そもそもこの怯え方は自分の心のやましさの反映だ.自家中毒である.そしてわたしにとってはただのとばっちりだ.

しかし時代が悪かった.昭和50年代の初め頃まではテレビは一家に一台しかなかったのだ.小学生~中学生のわたしは父の顔色を気にしながら19時台のアニメを観るしかなかった.父はアニメを観ているわたしのことを馬鹿だのくだらないだのと貶しまくる.貶されるのが嫌でもそれに耐えなければアニメを観れない.父からの精神的虐待を受けながらの寒々しい夕飯が平坂家の日常風景だった.

精神的支配を企てる父にやられっぱなしなわたしではない.高校生になって「いつか殺してやる」と反抗し、憎たらしいので口もきかないようにした.やがてボケやがった.

親による精神的支配には精神的親殺しで報いようではないか.

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DVによる子殺しにはその前段階に精神的支配があるように思われる.自身を振り返るに子供が精神支配されるのは仕方ないかもしれないが、母親までもが精神支配されてしまうのが残念でならない.母親にDV夫を跳ねつける胆力を持てというのも酷だとは思うが.

かしこ

2 件のコメント:

  1. 小4の女の子の事件は辛くてチャンネル変えちゃいます。
    特に昔は、子供より親が偉くないといけないみたいな変な風潮があって、親も子供も大変だったような。今もあるのでしょうが。

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    1. 父は地方のお金持ちの次男で生まれは戦前ですから家督制度の影響あり.
      威張らないと主人として失格と思っていたようですが、戦後の主人はそんなに偉くないので家族からシカトされる惨めさを痛感しつつも、何でそんな目に遭うのかを察知できませんでした.
      虚栄心と弱さと依存心のなれの果てですな.

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