2017年9月12日火曜日

【フリエネ】Bi-Toroid Transformerについて (1)

今回はフリーエネルギーについてです.フリエネを探してネットを徘徊していると、USと西ドイツは草の根フリエネラーが多いです.日本は負けてます.
歴史を振り返ってみると、日本人がちんまりと米を栽培していた中世に、ヨーロッパでは星の運行を精密観測したり化学実験をしていたわけですから彼我のクレイジーさの隔たりは数百年経った現代でも変わらんなぁと思います.もっとクレイジーになろうよ、日本人.

言うまでもありませんが、あまたあるフリエネ装置はどれもグダグダな物ばかりです.たくさんの苦情をいいたくなります.
・摩擦が少ないから結構長く回り続けるかもだけどエネルギーの抽出は無理じゃん
・おかしな要素を組み込んでわざと目眩まししてるんじゃね?
・低周波数の電気回路なのにどうして表面酸化膜が影響するの?
・場の物理を改変したと主張したいみたいだけどだったら数式を出せよ
・ポテンシャルエネルギーは1回使ったらおしまいだって知ってる?

ところが、以下で紹介するBi-Toroid Transformer(BTT)というデバイスにはあまり苦情を思いつきません.(エネルギー保存則に反するという反論はとりあえず封じとくとして)
・超シンプル  (自作可能)
・純粋な電気回路
・patentが出ているので解説あり        US20140253271            CA2594905 
・にわかに反論できん   (わたしがバカだからですw)

ちなみに特許出願書にはいきなり「本発明は変圧器効率を100%以上に高める手段を提供する」と書かれています.なかなか挑戦的かつ捨て身な特許出願書です.要するに、1Wを入力すると10Wが出てくるトランスというわけです.ずいぶんと楽しいじゃねぇか.ワムか?

↓Bi-Toroid Transformerの概念図は、こんな風にコアに1次2次コイルが巻かれています.中央のコイルが1次で、左右が2次です.誰かが作った現物もそっくりに出来てます.
肝なところは、
  1)磁気抵抗が小さい大コアと、磁気抵抗が大きい小コアがある
  2)青矢印は1次側→2次側へ電磁誘導する磁束
  3)赤矢印は2次側に誘起される逆磁束で、大部分が大コアを流れる
  4)小コアへ分流する逆磁束は僅かなので1次側へ誘起される逆起電力も小さくなる
  5)4の帰結として、1次側へ注入する電力が小さくて済む  → その延長はover unityのバラ色のセカイへw
  6)左右の2次側逆磁束を大コアで打ち消しているが、その必要性はヒラサカには不明

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↓Bi-Toroid Transformerの肝の部分は「2次側逆磁束を大コアに捨てる」ことだと考えるならば、こういう構造に単純化して考えても良さそうに思います.このトランスの等価回路ってどうなってるんでしょうか?

まずは磁気回路が1つである通常のトランスの復習です.
等価回路はこのようになっており、
トランスの相互インダクタンスMは、結合係数Kを用いてこのように表されます.

ひら的にはBi-Toroid Transformerのキーポイントはこの結合係数Kではないかと思います.
最初に考えるのは、1次→2次にエネルギー伝送する場面です.エネルギー伝送を担う磁束は円満に2次コイルに流入するので、いわゆる漏れ磁束が少ないと推察してよいでしょう.すなわち、順方向結合係数 Kf≒1と考えてOK.
次に、2次→1次に逆磁束が流れる方向の結合係数を考えますと、逆磁束が大コア:小コア=9:1に分流するならば、逆方向結合係数 Kr≒0.1 と考えてよいのではないかと思います.
つまり、私たちが知っているフツーのトランスの結合係数は順方向も逆方向もいつも同じですけど、Bi-Toroid Transformerの結合係数は順方向≒1、逆方向≒0.1 などと大きく乖離しているのではないか? 実際に製作してMを測定してみなければいけませんが、ひとまず結合係数のアンバランスの件は電磁気学から逸脱していないように思います.


ここからはオカルト領域に入りますが、上でリンクした特許文書のCA...を意訳するとこんな事が書かれています.
逆方向結合係数が小さいため、2次側の逆起電力は1次側に戻ることができず、1次側の全電流は磁化電流のみであり、1次投入電力≒0である.
結合係数のアンバランスの件を念頭に置くと、そりゃぁそうかもしれんなぁ、、、と思ってしまい、即座に反論できないので「既にオレは死んでいる」であります.

CA...が言ってるのはどういうことか?
↓まずは上で出てきた通常のトランスの等価回路を再掲します.2次側からI2がキックバックされるので、I2に打ち克つだけI1を増やさねばならず1次投入電力=2次消費電力になりエネルギーは保存されます.
↓Bi-Toroid Transformerの等価回路は、逆方向結合係数が僅少であるがゆえに1次側から見て2次側が縁切りされちゃっていて、結果的にI2が1次側にキックバックされなくなっています.すなわち2次側でどんだけ電力消費されたって1次側はそんなの知らんよというのがBTTです.とCA...は言ってます.

そんなバカなwww

反論できないオレがバカちんなのですね.感覚的には2次電流がN倍に増えるが2次電圧が1/Nになるという、巻き下しトランスと同じっていうオチのような気がしてます.

秋葉でコア買ってきて試してみますかね.    連載2回目へ

最後に再び、ワムか?

4 件のコメント:

  1. たまには1000円札を使うが、普段は2000円札を使う2017年9月13日 17:42

    なんか電池の直流と交流のようなもので、得られる電力は変わらないような気がします。

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    1. こんなんで異方存在のドアが開いてしまってたまるかと思いますのでそのセンでがんばります

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    2. いつもの通りすがりの人2017年9月13日 22:36

      そう言えば、故清家氏(UFO研究家だった人)が、
      「ダイオードを使ってコイルを作る」と、そこからエネルギーが発生するとかなんとか言ってたのを思い出しました。
      ダイオードを、100個か1000個くらいつないだ奴
      (見た目は、数珠かなにかに見える・・・)で、コイルを作って実験してたような。
      これは、それの「磁気版」なのかもしれません・・・

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    3. わたしは清家さんの同人誌「宇宙艇」の定期購読者でした.
      アダムスキー、UFOコンタクティが好きな方でしたね.
      電子秤で重量がXグラム軽くなったと成果報告してらっしゃいましたけど、あれは電子秤の温度ドリフトだったんじゃないかと思っているんです.

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