2012年9月11日火曜日

耐震診断のバイトで訪問した医科大学の建物はホラー

耐震診断および耐震化建築はあまり景気の良くない今の建築業界においてかなり忙しい仕事だそうです.
構造計算ができるくらいの高精度な図面が残ってない古い建築物については、建物の柱や梁や開口部の寸法を実測し、図面を起こして構造計算するという手間のかかる作業をやります.フツーに使われている建物ですから、働いている人の脇で寸法測定したりします.

かれこれ数ヶ月前のことですが、耐震診断のアルバイトをしたことがありました.その診断対象の建物は、東京近郊の医科大学の古い建物でした.医科大学だけに、遺体安置所とか解剖室とかがあるのでホラーな体験でした.

●遺体安置所に仏様はいませんでしたが、まず目を惹くのは「バイオハザード」表示です.たしかに亡くなる前にいろいろな感染症を併発する方もいらっしゃるかと思いました.さらに腰が引けるのは「浸出液が多い場合には処置してね」みたいな貼り紙もかな~りホラー.空の棺桶も多数置かれていました.

●解剖室は一見すると高校の理科室と変わりありませんが、「検体を流しに流してはいけません」という貼り紙はやはり不気味.「献体を奨めるポスター」もお土地柄ってところでしょうか?   喉がカラカラだったので、そこの流しの水道水を飲んだんですが、不味い気がして一口でやめました.

●使われていない部屋のカギを開けると、経験したことのない変な臭気がもわっと立ちこめていて、たじろいでしまう部屋もありました.奥へ入ると、もう一つドアがあり、そのドアを開けると臭気がより強くなります.ドアの足下にはなぜか約30cm高さの板が張られていて通せんぼしています.板をまたいで中を覗くとそこにあったのは、、、、、、、、実験用のマウスが飼われていました.臭気の原因がわかってホッとしたわたしです.

●地下の変電室はこれまた嫌な雰囲気.まず壁がアスベストでまったりと覆われています.吸い込んで肺がんになりそうです.ブーンと低音のうなりを上げる変電設備は、変圧器の端子配線が幅70mmぐらいの網線で、そこから出ている赤黒白の配線の太さが15mmぐらいあって、自分がミクロイドSのヤンマとアゲハとマメゾウになったような錯覚に陥りました.巨大な換気扇はゴーッと音を立てています.あまりにも殺伐としているので、こんなところに監禁されて3日も経ったら発狂するなと思いました.

倉庫に入ると、誰の管理物件かわからなくなった古い什器が至る所に置いてあったりするのが、建物の歴史を感じさせます.残留思念のために肩が重たくなってきます.ゾワワー.


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3 件のコメント:

  1. 少し前に「セッション9」というよい映画がありました。精神病院のおはなしでしたけど。
    http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2696

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  2. しばらく入院したとき、近道をしようと地下室に紛れ込んでしまい、そこには安置所がありました。
    やはり気持ちが落ち着きませんでした。

    2階の診察室で平衡感覚検査を受けたとき、遠くを見ていると割と長く平衡を保てましたが、
    院内道路から搬送車がバックで窓下に来たとき転けそうになりました。
    窓下の1階扉が安置所に通じていたようです。

    所で知り合いから聞いた話、20年ほど前ですが、大阪梅田には4回線の電力が来ていて
    相互で負荷調整していたそうです、

    ある時点検員が150KVのラインを点検中(通電禁止の札を掛けてする)ディスコンを
    何度か動作させていると誰かに急に通電されて、引き外したときアークが発生隣に移って、
    遮断されるまでのゴク短い間の紫外線光火傷で6ヶ月入院したそうです。

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  3. 紫外線火傷って、放射能火傷に近いでしょうか? やばそう.100ミリシーベルトみたいな.目に障害が残らなくてヨカッタですね.

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