2019年8月16日金曜日

【にわかAVマニアの低音2】VISATON KT-100V (10cm woofer)をVU100塩ビ管に実装&試聴

なんと2ヶ月前にもなるのが、こちらの記事.
通販から届いていたのです、VISATON KT-100V wooferが.
そのKT-100Vを今日になってやっと音出ししました.満足、満足

【KT-100Vがオススメな方】
このような方にはKT-100Vはオススメだと思います.
小型でありつつもなるべく低域まで再生できるwooferユニットを探していて、かつあまりダンピングの強さには拘らない、スパルタンなドラムス音に拘らない、ドローンという低音でも出ないよりはマシ、そういう方向性の方.

【KT-100Vの特徴】
KT-100Vって何なのかは上のリンクに書きましたが再掲すると、口径10cmと小さいにもかかわらず、fo=37Hzという素っ頓狂ともいえるような低域まで再生能力を有するwooferユニットなのです.
コイズミ無線で売られていますが、店頭在庫はないみたいです.通販でポチッとすると西ドイツへ自動発注がかかり、シベリアを越えて成田へ届くというシステムかな.お値段は¥2455とお手ごろ価格.
同ページによると、ロングストロークだそうですからそこも嬉しいところです.

【KT-100Vの写真(W4-656SCと比較)】
わたしはこれまで、sub wooferとしてtandbang W4-656SCを使ってきました.
しかしいろいろと問題がありました.
W4-656SCはfull rangeスピーカーです.fo=65Hzなのでsub wooferとして使ってもそんなに低域まで伸びているわけではありません.
また、こちらの方が致命的なのですが、sub woofer AMPのボリウムを上げすぎると、ストロークの短さが災いしてバチバチと衝突音をたてます.そんなわけでロングストロークのwooferを探していました.もちろんfoが低いに越した事はありません.

↓左:KT-100V     右:W4-656SC
↓KT-100Vが随分小さく見えますけど、エッジ内径寸法はどちらも75mmぐらいで同じなんです.
↓W4-656SCはアルミダイカストで頑丈です.でもKT-100Vは薄っぺらな板金で貧弱です.板金厚はたったの0.5mmしかない.こんなところコストダウンしなくてもいいのにと思ってしまいます.厚みを増しても鉄の材料費なんかほとんど変わらないし、重量だってマグネットが支配的ですからさほど重くはならないでしょう.もっと頑丈によろしく.

【sub wooferで試聴(W4-656SCと比較)】
わたしのsub wooferのエンクロージャはVU100 1mの塩ビ管です.下端にスピーカーがついてます.
↓従来はW4-656SCが付いていたところにKT-100Vを取り付けます.
適当な曲を鳴らしてみます.
最初の2小節ぐらいで違いが判りました.「こりゃぁ全然違うわ」という結論です.
KT-100Vの低域の伸びはこれぞsub wooferって感じでしょうか.
いままでのW4-656SCは何だったのだ?と思います.

また、W4-656SCでボリウムを上げられなかった問題もクリアー.sub woofer AMPのボリウムを最大にしてもKT-100Vならへっちゃらです.

周波数特性を測定してもよかったのですが、聴感であまりにも如実なのでアホらしくなってしまって測定をやめました.

【考察】
様々なwooferユニットのSPECを見たり、現物を触ったりしてきましたが、KT-100Vのようなのは変り種、希少種だと思います.

通常のwooferは、10cm品だとせいぜいfo=50Hzぐらいまでしか無いと思います.それがKT-100Vはfo=37Hzですからオヤッ?と目を疑いたくなります.

KT-100Vが希少種なのは何故なのか?
それは、foを下げる事に不熱心なのが世の中の設計のトレンドだからだと思うんです.やればできるけど大抵のメーカーはやらないということです.

KT-100Vはどうやってfoを下げているのかというと、コーンを押してみると判りますが、ダンパーがすごく柔らかいんです.ダンピングを弱くするのはfoを下げる方法の一つなので、KT-100Vは狙ってフニャフニャにしてるんじゃないかなと.
他のスピーカーでこれほどフニャフニャな物を触ったことがありません、わたしは.

ただ、ダンピングを弱くすると副作用があると考えます.タスッタスッという軽快なドラムスの音ではなくなってしまい、ドローンとした低音になってしまうのではないかと想像しています.

ドローンとした低音が嫌気されるので、KT-100Vのようなやけにfoが低いスピーカーユニットが希少種なのではないでしょうか?

強いダンピングを保ちつつも、低域感度を伸ばすにはこれはもう口径を大きくするしかありませんから、低音が欲しければ20cm wooferを使え!と世の中はわたしに言っているように思います.う~ん、そんな巨大な物を置く場所はありませんぞ.

というわけで、¥2455+送料で買えるKT-100Vはわたしにとっては使えるユニットである、というのが結論なのでした~.もう2つぐらい買っとこうかなぁ.

VISATONって面白いのかもしれない.....

かしこ

2 件のコメント: