2019年8月23日金曜日

【にわかミリタリーマニアの見学】コマ写真で見る 富士総合火力演習

「父が軍属です」 うそです.

防衛に属する事柄なので大きな声では書けないのですが、自衛隊の実弾演習を見学しました.
Youtubeにはいろいろな動画がUPされており、皆さん奇麗に撮ってしっかり編集なさっていますが、ここではわたしが撮った写真で様子を述べてゆきます.

ひら的感動ポイントはこのようなものでした.
 1)戦車砲の発射衝撃波
 2)超音速で飛ぶ弾丸の美しさ(夜間戦闘はとくに美麗)
 3)誘導弾(ロケット)の初速の遅いゆるーい飛び方(音はうるさい)
 4)夜間、照明弾で照らされる戦場

Youtubeの動画もそうですけど、発射衝撃波の生録音は全然無理のようですね.デジカメで撮ったビデオファイルの音なんか、パン、としか聞こえなくてダメだこりゃだよ.

全体状況としては、AM10開始で約2時間が昼間の部、PM1930開始で30分間が夜間の部になっています.我々4名はクルマで行って、うち一名は車椅子だったのですが、昼間夜間共に見学に支障はありませんでした.車椅子介助に慣れた者が介助マンを勤めれば車椅子見学者でも大丈夫でしょう.
駐車場の説明は割愛します.年度ごとに駐車場の運用は変わるんじゃないかな? 少し離れた駐車場から観光バスのピストン輸送です.もちろん帰りのバスは激混み.

8月22日は天気が悪かったのですが、昼間はなんとか天気が持ちました.
夜間は雨降りでした.見学席で傘はさせない状況なので合羽持参は必須です.
階段状の観戦席最上部から全体をパノラマ撮影しました.天気がよければ正面に富士山が見えるらしいのですが、今回は何も見えず.正面の緑色の草が生えた場所が着弾するところ.その手前の土の場所を戦車やヘリが駆けずり廻ります.昼間の演習が終わった時間なので観客は減っていますけど、昼間の演習時間にはこれが満員になります.
↓拡大するとこんな感じに、各種標的が設置されています.

映像監督であるひら的にはコマ撮りで楽しみたいです.

↓機動戦闘車は観客席に近いところを走りながら射撃するので、発射衝撃波の最強はこれだったと思います.いままで聴いたことの無い強烈な音圧が迫ります.
コマ写真2枚目には砲弾の尾部が引く炎が写っていますね.

↓つぎは10式戦車(だと思う)の射撃です.
前を走行しているのは90式戦車だと思います.後ろの10式が射撃します.
顔が叩かれるようなべらぼうな音圧の発射音は1秒近く遅れて到着します.昼間の戦闘だと弾丸の飛跡は見えたり見えなかったりでした.コマ送り写真にはしっかりと飛跡が映っていますがね.戦車の弾丸はとても速いです.アニメっぽくていいかんじ~








↓12式地対艦誘導弾は撃たなかった.楽しみにしてたんだけどね.次回はイージス艦を見学させてもらい、ミサイル発射をみたいです.
天気が悪かったからかと思うのですが、F2戦闘機は来ませんでした.タバ作戦でシンゴジラに落とした奴の爆風で観客一同なぎ倒されそうになりたかったでぇす.

↓弾丸の飛跡が最も美しかったのはこれ.87式自走高射機関砲.アピールポイントは飛跡だけじゃなくて、このSFセカイから飛び出てきたレーザー砲かと見まがうデザインもでありましょう.砲塔後部に飛び出たレーダーがクルクル廻り、高温の弾丸から発せられる飛跡はまさにレーザー砲のそれ.あぁSFしている、感激であります.
残念ながら、動画はピンボケで使えませんでしたのでコマ撮り写真は無しであります.痛恨であります.

↓高射砲群は砲塔が上向いてて強そうで好きなんです.
↓155mm榴弾砲FH-70の前部には運転席があるけどなぜかハンドルはありません.

↓攻撃ヘリも活躍します.コブラのバルカン砲.
↓バルカン砲の飛跡は、動画ではこのような単発パルスに見えますが、肉眼では連続した光パルスに近いです.肉眼の方が美しいです.落ちた薬莢ほしいなぁ.

同じくコブラの誘導弾発射シーンへいきましょう.
↓ランチャーが4本あるところから発射したのだと思います.
誘導弾の初速の遅さをご堪能ください.
↓点火
↓どうした? 弾が出ないんだが? 不発?
↓やっとランチャーから分離
↓ここで誘導弾のエンジンに点火された模様、シュバーッという轟音が鳴り響く
↓お~い、加速のろいぞー
↓ようやくフレームアウト.敵めがけてゴーアヘーッド!

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他にもたくさんの写真がありますが、このくらいにしておきます.

夜間戦闘訓練の写真は無いんです.夜間戦闘訓練では赤外線暗視装置で行動するため、カメラのFLASHは禁物だからです.スマホもダメと言われます.なので会場の照明は一切無しで見学することになります.
弾丸の閃光は夜間訓練の方がはるかに鮮明なので楽しめます.昼間の演習よりも1/3ぐらいの観客数ですが、夜間もオススメです.

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演習のstoryは、島嶼部に中国軍が上陸作戦を仕掛けてきて、それを艦砲射撃や地上戦で撃退するというのが骨子になっており、ECMで妨害したり、中国軍部隊へ迫撃砲や戦車砲やバルカン砲を叩き込んだりします.
↓しかし、中国軍はなかなかしぶとい.一定のダメージを与えることには成功するものの、撤退させるには至らず、演習のグランドフィナーレは「戦国自衛隊」みたいに全軍の火力総動員で敵軍中央に突撃!という流れ.千葉真一さんの魂が隊員に憑依します.あははー


それでは、防衛費10兆円へ増額でよろしくお願いいたします.セカイ平和のために.

かしこ

8 件のコメント:

  1. 〉夜間戦闘訓練では赤外線暗視装置で行動するため
    うらやましい~!

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  2. 総火演当たったんですか! 羨ましい!!。

    自分は、元第3戦車大隊所属 61式戦車搭乗員でした。
    90式からは自動装填砲ですが、それまでは戦車砲も
    手込め式。走行中の激揺れする砲塔内で、90mm砲弾
    約25kgを抱えるのは文字通り”必死”でした^^;)。

    >…発射音は1秒近く遅れて到着します.
    てことは、約300m離れてるんですね。
    あれを0距離で聞くとその暴圧は…ご想像通りです。
    自車の砲より、横並びの僚車の発砲音の方が響くんですが。

    コブラのミサイル(TOW)はリモコン式(有線式)なので、
    発射から着弾までホバリングしていなければなりません。
    その間ほぼ無防備なので、正直 キャリバー50(M2 HMG)で
    撃ち落せそうな気もします。

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    1. 鍛冶屋さんこんばんは.

      今年の倍率は27倍だったそうです.諸般の事情で見学できました.ビビッドな体験でした.小学校5年生の必修科目にしたらどうでしょうか?

      >第3戦車大隊所属 61式戦車搭乗員
      イェーイ、本物本物!!!

      >約300m離れてるんですね
      わたしが座ってた席はそうでした.
      ところが桟敷席のかぶりつきは100mも離れてないっぽいんですよね.あそこだったら衝撃波で顔が痛いんじゃないかと心配になりました.総火演では発射火薬量を少なくしているとも聞きましたが本当かどうかは知りません.

      >あれを0距離で聞くとその暴圧は…ご想像通りです。
      0距離かぁ、、、ベトナム戦争を思い出すなぁ(うそでーす)

      >コブラのミサイル(TOW)はリモコン式(有線式)
      えー、ガンダム第一話のサイド7の連邦軍みたいです.

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    2. 演習開始直前に、VIP待遇に女性が客席のVIP席へ案内されました.
      手なんか振って態度が大きいんです.何者?と思いました.
      遠目でしたが、政務官 鈴木貴子 で間違いないと思います.
      ムネオの娘ですね.

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    3. 当時聞いた単価(うろ覚え^^;)
       90mm砲弾 ¥17〜25万(弾種により)
       105mm砲弾 ¥24万〜 (105mmから電気式雷管=静電気注意!)
       64式の弾(7.62mm) ¥200
       MAT(ジープから撃つTOWみたいな有線式ミサイル)¥1200万
       誘導式ミサイル(多分サイドワインダーのこと) ¥億〜

      MATは、高い・射程が短い・当たらない…っと言われていました。

      ちなみに、2士の俸給(月給)は¥8万6千くらい…だったかな。
      泊まりの演習に行くと、¥1〜2千の手当が付きました(かなり嬉しい)。

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    4. 戦争映画で、爆弾が落ちてくるとき”ヒュルヒュル〜”って
      風切り効果音がしますが、榴弾の着弾点付近にいると本当に
      その音が聞こえてきます。これ、心理的にかなり怖いですよ...。

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    5. 誘導弾は桁違いに高いんですね.誘導弾ってラララ....

      したがって演習では家が買えてしまう贅沢品を見せてもらったのですね.やはり小学5年生の必修科目へどうぞどうぞ.

      それにしても運悪く着弾点に居なくてよかったです.

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