今日はSAOの伊藤智彦監督の新作劇場アニメ、HELLO WORLDを観ます.公開初日.
ところでHELLO WORLDの意味ってまさかこのsource codeだったりしないよな? 世界をもsimulateする高性能AIが誕生したときの隠喩であるとかなんとか....
#include stdio.h
void main() {
ptintf("hello world.\n");
}
事前の印象としては、キャラの3Dが安っぽいよね.あと背景が新海誠っぽい.わりと低予算で作ったのかなぁと思いつつチェックしてくるね.
じゃ、またあとで.
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観たよ.
御殿場出張が一日早く終わったので公開初日に観たけど、auマンデイの¥1,100まで待っても惜しくなかった、そんなかんじー
口コミで評判が拡散され観客動員うなぎ登り、、、にはなりませんな、この作品は.
SAOで好評を得た伊藤監督のキャリアにプラスにもならないでしょう、残念です.
公式サイトには「最後の1分でどんでん返し」と書かれていて、事実そのとおりなのですが、あぁぁこれってどんでん返しがあるな、と観客に気づかせてしまうんどんでん返しは本当のどんでん返しとは言えません.
以下にはネタバレを書くのでまだ観てない人は読まないでね。
<粗いあらすじ>
舞台は舞浜サーバー、じゃなかった、仮想現実シミューレーション量子コンピュータ上の2020年の京都.主人公も量子コンピュータ上のNPCだ.量子コンピュータは2030年のリアルに設置されている.
シミュレーションの初期値は2020年のリアル京都である.従ってリアルで起きた出来事は量子コンピュータシミュレーションでも起こると期待される.
無論シミュレーション京都(シム京都)の主人公も市民も自分達がNPCである事を知らない.
シム京都在住の主人公の前に2030年リアル世界から来た自分の幻体が現れる.
2030年主人公は、2020年主人公に恋愛指南をしてくれる.
間もなく彼女は事故死する.事故死を防ぐのが2030年主人公の目的である.
いろいろとあったが、シム京都で彼女の事故死を防ぐことに成功する.
しかし、2030年主人公は裏切って彼女をリアル2030年へ連れ去ってしまう.
ここで真実が明かされる.リアルの彼女は植物状態なのである.2030年リアルの植物彼女に、シム京都事故死時点の魂をサルベージして移植すれば彼女は植物から回復するのだ.
2030年リアルの主人公は京都シミュレータの管理者である.植物彼女の意識回復に成功する.
その頃、シム京都にシステム上の問題が生じる.彼女の事故死を救ったアノマリーが原因だった.管理者はシム京都をリセットする.
シム京都は消滅してゆく.消え行くシム京都で主人公は、彼女を助けると決意する.
意識回復したリアル彼女のところに刺客が来る.なんとその刺客はシステムだった.つまり、リアルだと思わされていた2030年もシミュレーション世界だったのだ.
2020年の主人公と2030年の主人公は協力して彼女を守る.2030年の主人公は死ぬ.
新規プロセスが起動された.新生シム京都で2020年ver.の彼氏彼女は再会し、念願のキスをする.HELLO WORLDとは新生シム京都=新規プロセスのことだったのだ.
だが、、、このstoryには重層的なシミュレーション世界は登場したけれど、リアルは登場していない.むっ、最後のどんでん返しがあるなこれは、と観客は気付く.
そしてラスト1分、最後のどんでん返しとは、、、、 (これは各位で観てちょ)
<感想>
脚本がいまいちだったかな.
前半の恋愛指南storyはもっと時間短縮できたと思う.
サイバーパンクにはありがちなことだけど、設定が小難しいのは困ったところだった.
ラスト1分のどんでん返しは、予想の範囲内でした.それだけでなく、全体的に予想の範囲内の展開で、意外性がなかった.
BGMがダサかった.
3Dキャラがダサかった.今の技術だともっと自然な作画風に作れると思うんだけど、POLYGON PICTURESの初期作品みたいでした.
伊藤智彦監督は、SAOの高評価があればこそ本作を作らせてもらえたのでしょう.本作をヒットさせてこそ伊藤氏の名声は高まり、次々回作のオファーが引きも切らない状況になれる.伊藤氏のキャリア形成のために重要な本作でしたが、本作の出来だとキャリアにマイナスだったと思います.
オススメするか? →Amazon Primeまで待っても良いのでは?
かしこ
おっさん世代としては是非小文字でカンマも付けて"hello, world"にしてほしかったです。
返信削除グラフィニカさんが新海さんのパチものを作る時代なんですね。感慨深いです。
「フォントはぼやけたグリーンのドットで行きましょう」
削除「それだとMATRIXになっちゃいますよ」
企画会議でそういうやりとりがあったそうです.(うそ)
グラフィニカ.
削除EDテロップに板野一郎がいたのは彼はグラフィニカの関係者なんですね.
PVの印象では、visualが新海誠っぽくて、storyが「空の青さを知る人よ」っぽい気がしてしまうのは不幸だったかも.しかも公開日が近接してるっていう.
天気の子 7月21日公開
HELLO WORLD 9月20公開
空の青さ 10月11日公開
main()の最後にwhile(1)をつけて永遠の愛を願ふ
削除いろいろ混ぜてヒット作のおこぼれにあずかろうとしたんですかね。
削除この映画をプレゼンしたときの代理店のパワポ資料はこんなだったろうなーというのは目に浮かびます。涙ぐましいです~。
ちゃんとやらないと不幸になってしまうです、エイメン
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