2019年4月16日火曜日

ソニーさん北京工場閉鎖 →そんなの在ったの?

すでに古いニュースで申し訳ないが、先月末(3月末)でソニーが北京工場を閉鎖したんだとさ.

ちょっとばかし驚いたんだけど、わたしが驚いたポイントは、閉鎖するからではなくて、ソニー自社工場なんか中国に在ったんだ?という驚きなのだった.理由は後述する、、、

北京工場閉鎖についてはこちらなどが報じている.勝手に短縮して引用すると、、、
ソニーは、北京ソニーエリクソンモバイルコミュニケーションズの工場を2019年3月末までに閉鎖することを明らかにした.ソニーモバイル製のスマホはタイでの生産になるものと見られる.

よくも今まで持ったもんだ、と思う.
中国の人件費が安くてウハウハだったのはせいぜい2000年までであって、2010年頃には「賃金がかつての3倍で旨味なし」とEMCS系の人が言ってた.
しかもソニー工場の立地は北京なわけでしょ、不動産も高騰していて従業員寮の運営費もバカにならなかっただろうなぁ.2019年の今までよく持ったもんだわ.

工場建設時には勝算ありきでイケイケだったちがいない.しかしだ、ソニエリとはいえ一応ソニーの名を冠した工場をよく建てられたねぇと思うんだ.

読者にはわたしが何に感心しているのかが不明であろう.

わたしが「よく建てたねぇ」と感心するのは「賄賂」なんだよ.

中国でビジネスするには賄賂なくしては不可能だ.そりゃラーメン屋ぐらいなら賄賂をバラ撒かなくても開業できるかもしれないが、工場を建てるとなると地域の有力者にハナシを通さなくちゃいけない場面があまたあるとEMCS業者から聞いた.

わたしが中国で聞いたハナシでこんなのがあった.
USのX社が深浅地区に工場を建てた.ところがX社は賄賂をばら撒くという現地慣習を無視した.しかも悪いことに、開業式典に鄧小平の娘を主賓として招いてしまった.日本人にはなんのこっちゃだが、中国には地域毎のいがみ合いが根強く残っていて、北京の奴が広東省でデカイ面すんなと大ブーイング.工場営業開始後には、通関手続きの引き延ばし、運送業者のサボタージュなどの地域総動員の嫌がらせでX社は工場稼動がどうにもならなくなったそうな.どうやって収拾したかまでは聞かなかったが、後追いで賄賂をばら撒いたのだろうよ.

このように賄賂必須な中国である.しかしソニーが出資する形で工場を作るとなると、一応はソニーの内規に縛られるわけだ.それはそれは品行方正な内規であらせられると推測される.ソニーという会社はコンプライアンスにはマジメだった感じがするので、中国人有力者の接待ぐらいならできようが、賄賂となると裏金を捻出できる気がしない.だからソニーが資本投下した工場なんか中国に一つも無いと思っていたんだ.よく建てれたなぁ.汚れ仕事はエリクソンにやらせたんだったりして.....

スマホ工場よりも大規模だろう自動車工場はどうやって賄賂資金を捻出しているのだろうか? 中国進出企業専用の「中国賄賂」などという費目が簿記会計にあったらイイネ.

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別の話題になるが、日系企業を標的とした法律が中国にはあると聞いている.中国から撤退する日系企業は課徴金や資産没収を喰らうのだそうだ.
しかしこれについては、実際に事業縮小しているEMCS業者を知っているけど、どうやら縮小したい日系企業同士が合併する形で逃げ延びているみたいだ.すなわち、1+1=1的な事業縮小を何度も繰り返すとやがてゼロに近くなる、しかし撤退はしてないよという理屈.

ソニエリ北京工場の撤退ペナルティはどうだったのかな?

上に政策あれば下に対策あり.

かしこ

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