【ネタバレ】 ガンダムUC7 ラプラスの箱は開かれた

ラプラスの箱は完全に開かれました．そして、２０１４年アニメランキング暫定１位．

以下はネタバレですので読んではいけません．

懸念
宇宙世紀００年の始まりの刻に起きた宇宙ステーション爆破テロ、その事件の真相はそれから１００年後でも地球連邦を転覆させうる重大事とされている．その真相を「ラプラスの箱」と呼び、ビスト家とマーセナル家がラプラスの箱を守秘する者として地球連邦を裏で支配している．それがガンダムUCの作品世界．
であるがゆえに、1stガンダムを遥かに遡る時点から、Z→ZZ→逆襲のシャア→UCという時間スケールの全てをオーバーライドしてしまう作品、それがガンダムUCのある意味で危うい位置づけだったと、UC1を観たときから思っている．
だから、あなたはそんな大それたことをちゃんとやれるんですか、福井晴敏さん？ というのが懸念点でありました．

でもその懸念は不要でした．

ガンダムUCは、ガンダム世界に一本の筋を通して、

しかしそれでも決してガンダム世界を破壊することはなかった．

ラプラスの箱とは？
読んでも構わないひとだけ、スクロールして読んで下さい．











































宇宙世紀００年の宇宙憲章調印式、ステーションごとテロで爆破され、宇宙憲章（石碑のような物）も失われた．宇宙憲章のレプリカは地球圏のどこかに設置されている．
ところが、宇宙憲章は消滅したわけではなかった．ステーションの近傍を漂流中の工作員の所に流れてきた物体、それが宇宙憲章だった．それを拾った者が、後のビスト家初代当主となる、１００年後のUC世界にも生きているあの老人、ラプラスの箱の秘密を守るサイアム・ビストであった．

バナージとミネバは、インダストリアル７の奥深くに隠遁している老人のところへたどりつく．そして、真の宇宙憲章には、レプリカには無い重大な一条のあることを告げられる．

『もし将来、宇宙へ出た人々の中から新人類と考えられる者が出現した場合は、

新人類を優先的に地球連邦政府の要職に就けるものとする』

ステーション爆破テロは、この一条を歴史から抹消することを目的として実行されたのだ．

しかし、老人が宇宙憲章の現物を確保したため、地球連邦はサイアム・ビストと取引し、真の宇宙憲章を「ラプラスの箱」と呼びその秘密を守ることで手打ちしたのだった．当初の地球連邦の目論見としては、テロを隠蔽することが目的であったろうが、その後情勢は大きく変わった．ジオン共和国の出現である．
ジオン共和国は新人類が人類に取って代わるべきであるという理念を掲げ、あの一年戦争を起こした．新人類は忌まわしき者という時代の到来である．それによって、ラプラスの箱の意味は、地球連邦の根っこが新人類礼賛であったことの証拠に転化した．もしもラプラスの箱が開けられれば、ジオンの残党をはじめとする反連邦テロリストの立場を強化することとなり、再び一年戦争の災厄を招いてしまうであろう．

だが、老人とバナージの父親は、そうやって秘匿し続けるのはもう止めにしたいという理想を抱いていた．真のニュータイプにラプラスの箱を託して、現行人類は退こうと思っていたのである．真のニュータイプを見分けるにはどうするか？ それがガンダムUCだったのである．真のニュータイプがガンダムUCと同調するときのみ、サイコフレームはその限界を突破する．もっとも、バナージの父はそのパイロットがまさか自分の息子だとは思っていなかったわけだったが．

フルフロンタルは、ラプラスの箱を秘匿したまま連邦と取引したがったが、老人に撃退される．バナージとミネバはラプラスの箱を開く決意をする．全地球ネットワークに、ラプラスの箱の秘密を放送するミネバ．ニュータイプは鬼子ではなく、宇宙世紀の始まりに望まれた存在だったのだと．そうしてラプラスの箱は開かれたのであった．

UC7あらすじ
UC6のラストでの各方面の配置を確認しておくと、バナージ達が大気圏を離脱したところで、おおまかに４つの勢力に分裂している
【連邦１＝ラプラス開示派】
 １） バナージ＋ミネバ＋マリーダ＋リディ        ネェル・アーガマに乗っている
 ２） ブライトさん           ロンド・ベル隊を率いて押っ取り刀で大気圏離脱中

【ネオジオン＝ラプラス取引材料派】

 ３） フルフロンタル一味      ネェル・アーガマに同乗していたが連邦と仲間割れ
 ４） ネオジオンの艦隊        フルフロンタルに加勢
【連邦２＝ラプラス守秘派】
 ５） マーサ・ビスト＋ローナン・マーセナス     ラプラスの開放を阻止すべく地上から指揮
 ６） 戦艦ジェネラル・レビル      ネェル・アーガマを攻撃
 ７） コロニーレーザー        インダストリアル７ごとラプラスの箱を消滅させる兵器
【ラプラスの箱＝新人類信奉派】
 ８） サイアム・ビスト      インダストリアル７に隠遁している

UC6でラプラスの箱がインダストリアル７にあることが分かり、バナージとフルフロンタルの先陣争いになっている．一方でラプラスの箱を開きたくない連邦は、バナージとフルフロンタルと老人を全滅させたがっている．そんな三つ巴の戦闘．

ジェネラル・レビルのモビルスーツ隊は、ネオジオンによって退けられたが、バナージのガンダムUCとネオジオンの先陣争いが続き、しかもリディがいろんな理由で発狂してUCに襲いかかってくるという番狂わせもあって戦闘は膠着状態に．そこへ、マリーダさんが加勢するもののマリーダさんは戦死．戦闘宙域はマリーダさんの優しい思念で覆われ、リディは正常化し、ネオジオンは兵を引く．どのみちインダストリアル７に入るにはバナージじゃないと無理なので先に行かせたのだろう．

その頃、大気圏離脱したばかりのブライトはカイ・シデンから、連邦がコロニーレーザーでインダストリアル７ごとラプラスの箱を消滅させる気だと聞かされ、地球へとって返す．マーサ・ビスト＋ローナン・マーセナスを止める為である．

インダストリアル７に取り付いたバナージとミネバは、老人に会い、ラプラスの箱の真実を知る（上述）．フルフロンタルも侵入し、「ラプラスの箱をよこせ、連邦との取引材料に使う」と言うが、老人が操る迎撃システムで撃退させられる．ガンダムUCとフルフロンタルの巨大モビルスーツの戦闘でUCが勝つ．

そしてその頃、マーサ・ビスト＋ローナン・マーセナスの元に到着したブライトは、コロニーレーザーの発射を思いとどまるよう説得するが、ローナンは発射ボタンを押してしまう．その後で照準宙域に息子のリディが居ることを知り、ローナンは愕然とする．だがもはや発射を中止することは出来ない．コロニーレーザーは発射され、ネオジオンの艦隊は全滅．ガンダムUCとバンシィは、サイコフレームを最大展開し、コロニーレーザーの阻止に成功する．

プラズマが散って通信が正常化した時、地球圏にはミネバの演説が流れ始めた．ラプラスの箱の秘密を洗いざらいしゃべる演説であった（上述）．「テロリストなんか誰も信じない」と追撃を指示するマーサ・ビストだが、マーサは失脚．ブライトはマーサ・ビストに任意同行を求める．

フルフロンタルのカプセルは宙域で発見されたが、まるで死んだかのような描写．

ネオジオンとネェル・アーガマを撃退せよという指令がまだ生きている連邦軍は、夥しいモビルスーツ隊をインダストリアル７にめがけて発進させた．ネェル・アーガマはラプラスの箱（宇宙憲章の本物）運び出そうとする．．．．．．

ここまでで、UCの物語は終了．

拍手が沸き起こるかな？と思ったけど、拍手はありませんでした．

ガンダム The Origin
UCの物語は終わったが、次の時代、幼少時のキャスバルとアルテイシアのストーリーの予告が流れました．アルテイシアの声は誰がやるのか？？？

かしこ


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