さて、皆さんおなじみエージェントAから宇宙戦艦ヤマト2202第24話のレポが届いた.ヤマトクルーが死闘を繰り広げる中、わたしだけが眠いとかボケッとしているわけにゃいかんのだ.
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第24話のレポートです。
思うところを書いていたら長くなったので、2回に分けます。
【第24話:ヤマト、彗星帝国を攻略せよ!】
来ました。激戦の24話。この回は、演出面で色々思うところがあるので、そこも含めてレポートさせてもらいます。
地球の目前に迫る白色彗星。
その正面に、ヤマトがワープアウトして現れる。このシーン、PVでもありました。通常のワープアウトと違う描写で海のような中から出てきたので、PVを観たときは、次元潜航艇に導びかれて亜空間から出てきたのか?or 時間断層から戻ってきた?と思ったのですが普通のワープでしたね。
ひら:なんかよかったこのワープ
”トランジット波動砲、発射用意!”
ひら:トランジット波動砲発射までには手続きエピソードを積むのかと予想していたのですが、24話の冒頭でいきなり発射でしたね.太っ腹!
”ノイデウスーラ、予定位置にワープアウト”と西条さん。雪が記憶を無くしてから西条さんが第一艦橋常駐になりましたね。6章の時に気付いたのですが、ヘアバンドの色が赤から青に代わってます。赤のほうがいいな。
ヤマトの全面にノイデウスーラが出現。トランジット波動砲のエネルギー輻射からヤマトを守る、というデスラーの提案です。”さらば”では渦の中心核、”2”では真上と真下。さすがに今回は直接、都市帝国攻略のヒントとはいきませんでしたが、それでもデスラーの提案は盛り込んできましたね。
ひら:ガンマ線で焼け死ななくてよかった
ノイデウスーラの先にエネルギーの塊が大きくなっていく。これを観た方の90%ぐらいは”元気玉”と連想したのでは(笑) さらに大きくなるエネルギーの塊。ノイデウスーラも徐々に砕けていく。
一方、白色彗星は防御フィールドを展開する。ガス体の外にも展開できるんですね。
いよいよ臨界を迎え、満を持して古代の指が引き金を引く。
”トランジット波動砲、発射!!”
少しの時間差があり、発射されるトランジット波動砲! エネルギーが集約された(と思う)オレンジの一筋の閃光は防御フィールドを貫き、白色彗星をも貫いた。プラネットキャッチャーは破壊され、中にあった惑星も消滅!!予想を遥かに上回る威力であった。
第6章でもアンドロメダの波動砲+銀河のCRSでオレンジの波動砲でした。通常とは差別化するオレンジの波動砲、今後のスタンダードになるか?
ひら:防御フィールドはガンダムUCを思い出した
トランジット波動砲の威力にガトランティスの幹部にも衝撃が走る!
”まさか、こんなことが!””波動砲を超える力だと!”
”奇妙な縁よ。テレサに呼ばれし船、宇宙戦艦ヤマト”とズォーダー
ここで1つ。白色彗星を貫いた時のBGMは、”さらば”で波動砲で白色彗星を炎上させたときと同じでした。しかし、あまりに効果音が大きいため、BGMの出だしが聞こえにくかったです。これは残念。
ダメージを受けた都市帝国。ここぞとばかりに、ガミラス艦隊がワープアウトして出現。ここで地球の艦艇は1隻も来ません。火星戦線に残っているのか?銀河を除いて全滅したのか?それは分かりませんでした。
バレル大使が言う”我らが全力をもって、ヤマトを都市帝国中枢に送り込む。ワープでは困難だが、わがガミラスの技術力をもってすれば”と。(筆者注:アマゾン特典のCDドラマの聞きすぎで、バレル大使を観ると笑ってしまう私がいます。ごめんなさい、大使)
ひら:作戦実行中にバレル大使が出て来るのはなぜって思っちゃった.あのガミラス艦隊の指揮官は誰だったのかなぁ? まさかバレルじゃないよね
来た~~!次元潜航艇登場。しかも4隻!! そしてお久しぶりのクラーケン。と、藪の姿が!
”初めての試みだ。次元潜航艦4隻の亜空間で送り込めるのはヤマト1隻が限界。それさえも上手くいく保証はない”とフラーケン。
ここで、”なぜヤマト単艦による突撃なのか?”の疑問が解けます。
土方が呟く。”これも縁のなせる技か.....次元潜航艦に舵を任せる!!”
”全艦、亜空間潜航開始!” ”全艦、亜空間潜航開始” と藪が復唱する。
ヤマトの前に3隻、後方に1隻が配置され、亜空間断層を発現させ、ヤマトごと亜空間に消えていく。ここは超カッコいいです。
しかし、あらためてヤマトⅢで登場した次元潜航艇のアイデアに感服します。
潜航するヤマトのUP。波動砲口周辺に亀裂が入り、内部も赤く熱を持ったまま。細かい。
ノイバルグレイのバーガーも ”ヤマトが敵中枢にたどりつくまで絶対に食い止めてみせる!” 熱いぜ!
今回、個人的に残念だったのは、古代とバーガーのからみが無かったところです。2199~方舟と観てきた者には、火星のドッグでそういうシーンを入れても熱かったかなと思うのですが。(尺の影響でカットされたのかな?)
ひら:「ヤマトの諸君、久しぶりじゃねぇか」とバーガー
ガトランティス艦隊とガミラス艦隊の一進一退の攻防が続く。艦首に破滅ミサイルをもったミサイル艦が三段空母に特攻をかける。いやいや、三段空母、前に出しちゃだめでしょ、バーガー(笑)
ひら:これはもったいない
ドリルミサイルがプラネットキャッチャーの根本に命中しそこかしこから閃光が上がる。
(あれ、ドリルミサイルって、元は惑星掘削のための機械ですよね? 7色星団の戦いで有効性が認められて兵器化されたようだ)
ヤマトは次元潜航艇と亜空間を移動中。
”間もなく浮上予定ポイントです”
”我らが出来るのはここまで。あとは頼むぞ、ヤマト”と敬礼で送るクラーケン。他の隊員も敬礼でヤマトを見送る。もちろん藪も。(藪は地球に戻るつもりはないみたいですね)
ひら:藪は戻ったら軍法会議ですから.
ヤマトが浮上した敵中枢は、カラクルム級の巣であった。以前、愛の宣伝会議で福井さんが、カラクルムやイーターIを”こういう人”みたいな表現をしていました。カラクルム級は地球の戦艦みたいに建造されるものではなく、生み出されてくるもののようです。
”自動航法装置と連動!”
かつてユリーシャが眠っていたカプセルが光る。あぁ、桂木が入っているのね。なるほど、これは有りだ。うまい。
ひら:真田さんの性格だと思いますが、ヤマトにはいろんな物が残ってます.まさかこれが残ってたとは
桂木がヤマトを導く。さらにカラクルム級をも支配下に置く。ヤマトの新設されたコスモレーダーが光る。このレーダーも今回のキーアイテムです。
”コスモウェーブによる攪乱”とズォーダー。”最上位のコードです。遮断できません。あれもまた白銀の巫女。都市帝国を操る権限を持っている”とガイレーン。
”門が、この1000年開いたことのない門が” 玉座への門が開く。
”サーベラー!!”
大帝が命ずるが、音を奏でようとするサーベラーは見事に弾き飛ばされる!
”人形では相手にならんか。ラーゼラー!”
”はっ”
”みせてもらうぞ”
ここの”サーベラー~からラーゼラー”への流れ。なんか韻を踏んでいるようで妙に頭に残りました。さて、オリジナルではほとんど目立った活躍のなかった次元大介もどきのラーゼラーに何か能力があるのか?
ヤマトではこの機を逃すまいと、空間騎兵隊、航空隊の発進を土方が命じる。加藤のブラックゼロを始めとする航空隊と機動甲冑の空間騎兵隊が出撃する。
桂木のコスウェーブに干渉してくる者がいる。イーターⅠに乗ったラーゼラーだ。
ひら:感応能力に長けたガト兵も開発されていたんですね.これは2202で登場した設定でしょうか?
そのため、ガトランティスの艦艇がヤマトへ攻撃を開始してくる。”制御できない”と桂木。トランジット波動砲を撃った影響か、波動防壁を展開できないヤマトは瞬く間に被弾していく。後部被弾。徳川がエンジンルームへ急ぐ。
ひら:2202のショックカノンは照準→発射のタクトタイムが短くていい感じ~
医務室では雪が目を覚ます。その視界には、お守りを握りしめて戦死したクルーの姿が。
雪はテレサに問いかける。”テレサ、私はテレザートを覚えていない。でも知っている気がする。教えてください。この苦しみに意味はあるのですか?”と。
ひら:♪愛は死にますか?♪
エンジンルームでは徳川が最後の力を振り絞って伝える。”エンジン制御できず、しかし、航行に支障なし.....”
”徳川機関長!!” 島が絶叫する。古代もショックを隠せない。
オリジナルでは徳川さんも爆風に飛ばされ、そして最後の言葉を言って息絶えるのですが、今回はそのシーンがなく、見た目にも綺麗だったので、”え、なんで?”という感想のほうが強かったです。
医務室では佐渡と平田、アナライザーが負傷者の救護に当たっていた。そこに爆風が。”アブナイ”と佐渡と平田を押し出すアナライザー。次の瞬間、ボロボロになったアナライザーが。レポート1で書いたクリアファイルに、アナライザーもいた理由が分かりました。
”こいつはただの機械じゃない!替えはきかんのじゃ!”
とアナライザーの頭部に手を携える佐渡。
”センセイ....アリガトウ....”
と佐渡と平田を移すアナライザーのカメラが消えた... この描き方はヤマトシリーズ初ですね。
敵の攻撃はさらに激しさを増し、艦橋周辺も被弾する。増設したパルスレーザーでも防ぎきれない。
ひら:パルスレーザー増えてましたね.空いた甲板には全部置いたかんじ
艦長室が被弾し、その余波により第1艦橋の艦長席上から瓦礫が落ちて土方を直撃する!
すぐに古代が瓦礫をどかす。”早く!佐渡先生を!”
ここでPVにあった佐渡先生が慌てて走るシーンが挿入されるかと思ったのですがカット。結局PVのあのシーンは本編では使われませんでした。
”騒ぐな!”と土方。”あれを見ろ。あの船はいまだ桂木桐子の支配下にある。ヤマトのシステムと連動させもっと有効に使え”
”アステロイドシップ””それで航空隊を守り、一気に突入させろ、出来るな?”
うなずく古代。
”古代、次の艦長は君だ....未来を....掴め.....”
ついに土方も息絶える。
”未来を....”土方の血で染まった手を見つめる古代。”土方前艦長の命令を決行る!!”(このセリフはさらばと全く同じ)
ひら:ここで土方の死に顔でカメラを7秒止めてます、長っ!
さてここで2202に対する不満をもうひとつ。
2202の土方は、古代や雪を見守り導く役割が強く描かれていた気がします。第6章の山南に語りかけるシーンも熱かった。精神的支柱としての存在です。
ただ、私は年齢的に”さらば”ブームからヤマトにはまりました。したがって、土方は”さらば”の対ゴーランド艦隊や都市帝国攻略の作戦指示、”2”ではアニメ史上に燦然と輝く大逆転劇でバルゼー艦隊を葬った知将のイメージです。今回の2202では残念ながら、作戦面で”さすが土方さん!”というシーンが自分には無かったのが残念でした。(2199で次元断層から脱出した時の”すげ~~!!さすが沖田さん!”と同じくらいのシーンが欲しかった)
マグネトロンウェーブを連動させ、カラクルムの残骸を使いシールドを形成するヤマト。
しかしラーゼラーの乗ったイーターⅠがそれを崩す。”なんだ、あの敵は?”とキーマン。
”あいつは俺に任せろ!”と加藤。
”俺は生きる。真琴にも会いたい。元気になった翼を肩車してやりたい。今まで出来なかったことをたくさんしてやりたい”
その瞬間、真琴と翼の写真が血に染まる。
”ざまぁねえな....” あぁ、やっぱり加藤もか。
”でもな、父ちゃん、最後まであきらめねえぞ”
ラーゼラーのイーターⅠと壮絶な撃ち合いの末、ブリッジを破壊する加藤のブラックゼロ。ラーゼラーは消えた!
その爆風に巻き込まれて加藤のブラックタイガーも消えていく。(実は生きていた、というオチは無かったです)
ここはやはり、玲や沢村の”隊長~~!”か篠さんの”加藤!”のセリフが欲しかったです。
で、加藤は一体どこを撃たれたのか?が気になったので、BDで確認しました。が、確認できず。正面から見て真上やや左にずれた位置に弾痕が確認されたので、右太ももを貫通されたことが致命傷になったと推測します。(ヤン・ウェンリーと同じかな)
ひら:加藤はなぁ、、、アレをやっちゃったから仕方ないかなぁ
そのころ、月から地球へ戻る避難船に真琴と翼がいた。翼の容態はすっかり良くなったようだ。翼の頭をそっとなでる真琴。”翼、あんたの父ちゃん、かっこいいんだぞ”
私、第2章の加藤家のエピソードを観たとき、加藤の最期はきっと涙ボロボロだな、と思っていたのですがそうはならなかったです。何でかな?真琴のセリフだけだったからかもしれませんね。あそこで翼が、”父ちゃん、もうすぐ帰ってくるよね。帰ってきたらいっぱい遊んでもらうんだ” なんてセリフがあったら涙が止まらなかったかもしれません。
さて、メインキャラの犠牲者多数の流れは基本、”さらば”と同じです。では、”さらば”ほどの悲壮感はあったか?というと個人的には否です。それは、私がオリジナルを観ているので流れを知っているということが1つ。
もう1つは”雪の死”かと。”さらば”では最初に雪が亡くなります。これは福井さんも、ヒロインが最初に死ぬのは衝撃的だったと言ってます。皆(観客も)が悲しみに沈む中、徳川さん、佐渡先生&アナライザー、土方さんと矢継ぎ早に戦死していくのが悲壮感に拍車をかけたのだと分析します。
そういう意味では、やはり加藤の死はもう少し演出が欲しかった。真琴と翼のシーンのあと、門に突入するときにヤマトのテーマが流れたのも、余韻に浸れなかった原因かと。あとは、オリジナルを観ていないファンの方がどのように感じたか。これは是非知りたいです。
(24話レポ後編に続く)
↓やはりヤマトは単艦特攻!
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